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2011年8月 4日 (木)

演劇:平成23年度神奈川県歌舞伎鑑賞教室

     演目     解説「歌舞伎のみかた」 
                義経千本桜 渡海屋の場、大物浦の場 
                  渡海屋銀平実は新中納言知盛 尾上松緑 
                  源九郎判官義経       尾上松也 
                  相模五郎          坂東亀三郎 
                  入江丹蔵          坂東亀寿 
                  武蔵坊弁慶         市川團蔵 
                  銀平女房お柳実は典侍の局  中村魁春 

  会場  神奈川県立青少年センターホール
  公演  2011年7月26・27日 各日二回公演 
  鑑賞  2011年7月27日 15:00~ 

 

 国立劇場で24日まで上演されていた第80回歌舞伎鑑賞教室の引越し公演。
 歌舞伎鑑賞はまだ数回、興味深く感じていますが、まだ台詞も良く聴きとれない状態です。簡単に理解できるとは思いませんが、ただ物語りの概略や伝統に裏打ちされた所作を知るだけでも価値ありと感じます。

 

 解説は尾上松也、上手側客席から登場。紅白に分かれて戦うのは、平家の赤旗、源氏の白旗に由来すると。舞台に上り義太夫の説明、附打の男女の使い分け、義太夫の一節。下座の音楽の説明に移って、太鼓による雨音などの打ち分け。長唄連中による「サカナサカナサカナ」の合唱。後に魚尽くしの台詞の説明の前振り。何となく知っているが、解説でより鮮明になる。この回は学生さんが多かったが、他の回はどうだったのだろうか。

 

 渡海屋の場。頼朝に追われる義経一行は船で落ち延びようと天候の回復を待つ。ところが、船問屋渡海屋の主人銀平、実は平知盛、は平家の恨みを晴らすため、悪天候にも関わらず義経一行を出立させ、後から襲撃する思惑。自分達の船の灯りが全て消えたら負け戦と言いおいて出ていく。

 大物浦の場。娘・実は安徳帝を守りながら、座敷から沖の戦いを見守る女房お柳・実は典侍の局、船の灯りが消え負け戦を知る。正装の官女たちは海に飛び込み、安徳帝を抱いて局も海に飛びこもうとする時に、義経の家来がやってきておし留める。
 体中に手傷を負った凄惨な知盛、そこに安徳帝と局を伴った義経一行。なおも襲い掛かろうとする知盛に安徳帝の言葉、局は安徳帝を義経に後を頼んで自害。知盛は安徳帝に別れを告げて海に沈む。弁慶は知盛の死をいたんでほら貝を吹鳴し、安徳帝と義経一行は西国へ旅立つ。

 物語は史実に基づく訳でもなく、荒唐無稽とも思えますが、それが面白い。絵面としても美しく、観ていて引き込まれます。例えば、白糸威しの鎧で義経に向かっていく。それが血染めに替わる。海縁の岩の上で大きな碇を頭上に持ち上げる。碇を海に投込んで、やがて自分も引きずり込まれていく。
 台詞が良く聴き取れない、役者の演技の細かな所まで見る事ができないなど、判らないところは多々ありますが、判る部分だけでも結構楽しんでいます。思っています。
 これから、色々な演目を見るつもりです。能、文楽、歌舞伎に共通する演目に注目するのも、面白いと思っています。

 付け足し。阪神本線・阪神なんば線に大物駅があり、一時期、その近所に住んでいたことがあります。海岸線は随分遠くなっていたのですが、往時は白砂青松の海岸線が間近に広がっていたことは想像に難くありません。近所に佃もあって、ここの漁師が移り住んだことで東京の佃が生まれたそうです。調べれば、瀬戸内の海岸線に沿って数多くの物語がありそうです。ふらっと出かけたくなりました。

   (2011年8月4日記録)

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