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2011年7月19日 (火)

演劇:この人・百話一芸 第13回「前進座80年と梅之助」

 2011年7月17日14時~16時15分(休憩15分)、第13回横浜能楽堂講座「この人・百話一芸」。
 ゲストは俳優・中村梅之助、聞き手・進行はNHKアナウンサーの葛西聖司。

 

 一部。前進座、中村梅之助の来し方について語る。
 東京国立劇場の五月公演が、創立80周年記念公演。80年前、37人が新しい歌舞伎を目指して立ち上げた。松竹だけが歌舞伎ではないと思いながら80年。梅之助は昭和5年生まれ、昭和6年に前進座が立ち上がっている。

 舞台に接したことはないし、前提知識もないので、話を上手く聞き取れない。「これにて一件落着~」、遠山の金さんの決め台詞で一部を締めた。

 

 二部。裏話を挟みながら名台詞を披露。

 父は三代目中村翫右衛門、子は二代目中村梅雀。梅之助は子役の名前だが、父が元気で、子が梅雀を継いだので、「昔の名前で出ています」と。

 鳴神では、白雲坊以外の役は演じた。翫右衛門の芝居を求めていた。

 瀬川菊之丞が土間から飛び降りる芝居の時に、履く草履を間違えたことがないと。良く見ていると、必ず右足から左足へ。走ってきて遠くへ跳ぶので、草履を少し離して置くようにした。

 「毛抜き」。父が、お前は美男子ではない。しかし、良い顔をする時がある。猿之助の隈を塗ってから白塗りをした。市川家の十八番の上演をなぜ許されたか。応援してくれた文化人達が、市川家に掛け合ってくれた結果、見て見ぬふりをしておくことになった。

 「五重塔」。川越の源太が重要。十兵衛と源太のどちらが棟梁になるか。父が演じた時、色っぽくて中年女性が身震いしたと。

 《源太の台詞を》。

 「勧進帳」。太刀持ちを50回くらいやった。手が下がってくるとぱちんとたたかれた。30周年の時は、「ロミオとジュリエット」と「勧進帳」を上演した。ロミオを演じたかったが、最初に切られた。河原崎長十郎が文化大革命で中国に行ってしまったので、長十郎の役を狙って演じた。梅原立三郎の言伝に「延年の舞が良かった」と。

 《弁慶の読み上げを》。

 「魚屋宗五朗」。翫右衛門と梅之助が交互に演じたことがある。判らないなりに演じて、次の日に本物が見られる。本物の相手とも演じられる。

 《通夜で酒を飲む場面を》。

 舞台では、酒を飲むのに合わせて三味線が早くなったり遅くなったり。顔が青くなったり赤くなったり。一杯の酒を息をつめて飲むから。

 《酒を飲む場面を台詞入りで》。

 橋掛かりを、《飛び六法》で引き下がる。途中、滑ったか前のめりに転ぶ。起き上がって、欄干に足をかけて見得を切る。舞台に残る葛西が「役者やの~」。

 

 一芸に秀でた人の話は深みがあり、それを何気なく話すところに、尽きぬ興味を感じます。思うように記録できず、皆さんに上手く伝えられないのが残念です。

   (2011年7月18日)

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