« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

2011年6月

2011年6月30日 (木)

随想:十和田湖ウォーク完歩計画

 7月24日に開催される十和田湖ウォークにエントリーしました。十和田湖一周、50Kmを12時間以内で歩きぬくという、実に馬鹿げた(失礼)大会なのです。しかも今年で34回目。

 私は昨年エントリーしたのですが、事情により自宅を出発することなく当日が過ぎました。過日、主催者から、熟考の末に今年も開催するとの案内を頂いたので、今年こそは参加しようと手続きしました。東北に寄りそう気持ちも多少あります。

 

 私が30Km以上を歩いた経験は過去に3回。2002年、2003年の六甲全山縦走は公称56Kmの山岳コース、4・5年前の港横浜ツーデーウォークは40Kmの市街地コース。

 興味あれば六甲全山縦走記録は下表で 、1時間少々の余裕を残してゴールしています。港横浜は7時間40分ほどでゴールしたと思います。
Photo_2

 最近、私が各地のウォーキング大会に参加する場合、20Km~30Kmコースを選択、それが二日間続きます。ですから、30Kmまでなら明日にでも歩く脚力・体力は準備しているつもりです。しかし、50Kmを歩くにはそれなりの準備が必要です。

 

 十和田湖ウォークはドライブウェーを歩くようですから、目標設定を休憩込みの11時間とします。経験からして長い休憩は取りませんので合計1時間。とすると、時速5Kmで10時間歩けば良いことになります。後半の長い下り坂がポイントでしょう。

 現在、横浜南郊から鎌倉にかけての丘陵地で時々トレーニングしています。日頃から良く歩くコースですが、今は2コース連続あるいは往復のコース設定をしています。20数Kmになりますが、もう少し距離をのばして後5・6回歩くつもりです。
 その他の日は一時間ほどのランニングをなるべく行なっています。

 携行品等は今あるもので足りますが、靴は底の柔らかめのものを準備します。そろそろ決めなければ。

 完歩にしろ途中棄権にしろ、終わりましたら様子を報告します。

   (2011年6月30日記録)

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月26日 (日)

音楽:神奈川フィル第273回定期演奏会

  指揮     現田茂夫

  独奏     外山啓介(pf)

  演奏     神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目     團伊玖磨    :交響曲第1番イ調
         ラフマニノフ  :パガニーニの主題による狂詩曲
           (休憩)
         チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調

  会場     横浜みなとみらいホール(1階13列22番)
  公演     2011年6月24日19:00~21:10(休憩15分)

 

 團伊玖磨は、現代曲の雰囲気が稀薄な感じがした。どこがと言われても定かでないが。良い音が響いているのだが、なぜか心が動かない。私だけなのか。皆さんはどのように感じているのでしょうか。

 ラフマニノフは、主題や有名な18変奏に興味は向かうのだが、音が固まりになってピアノの細かいところが不鮮明。なぜなのか、他の曲を聴いてみたい。

 

 という訳で、前半は気持ちの高揚が中途半端なままに終えた。後半のチャイコフスキー第5番は好き、暗い感じで重厚に始まり、明るく圧倒的な盛り上がりで終わる。繰り返し奏される「運命のモティーフ」にも惹き付けられる。

 第1楽章、低声部の絃の上にクラリネットが暗い感じの「運命のモティーフ」を奏でる。やがて、クラリネットとファゴットの第一主題。リズム感に富んだ、反復の多い旋律に気持ちがのめりこむ。管も絃も何時にも増してドライブされている印象。

 第2楽章、弦楽器の短い導入の後のホルン独奏、重要な部分、そして見事な演奏だ。演奏終了後に最初に指揮者の賞賛を受けていた。絃がたゆたうような旋律を繰り返すすが、各パートが鮮明に響く。絃もまた良し。

 第3楽章、絃・管が繋いで優雅で明るい感じのワルツを奏でるが、小刻みに奏される絃が不安を醸し出しているようだ。最後の力強い総奏でそれを払拭して4楽章へ。

 第4楽章、弦楽合奏による「運命のモティーフ」が実に堂々として素晴らしい。管・絃が入り混じってクライマックスに向かう。途中、全休止で演奏終了と勘違いさせる。チャイコフスキーも人が悪い。再びクライマックスに向かって疾走する。

 前半の何かもやもやした感じが、チャイコフスキーの演奏で吹き飛んだ。神奈川フィルの素晴らしさ、各パートの実力と総合力、が大いに引き出されたチャイコフスキーであったと感じた。

   (2011年6月25日記録)

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月24日 (金)

路上観察:横浜・陣が下渓谷(2011年6月22日)

 横浜に渓谷があるかと驚く方もおられるでしょう。私は最近知りましたがそこそこに有名なようです。

 横浜駅から直線距離で5・6Kmほどしか離れていません。相鉄線上星川駅と西谷駅の中間附近から南西の方向に伸びています。2000年代初頭にアザラシのタマちゃんが仮住まいした帷子川の支流になります。

 

 渓谷に沿うように遊歩道ができていて、流れはかなり深いところにあります。一箇所、遊歩道を下りて流れを横切り、反対側の遊歩道に出る場所があります。流れの幅は3・4m、くるぶしの上ぐらいの深さでしょうか。突き出た岩伝いに渡れます。脇からの流れには小さな滝もあります。
001 002 003

 水源は判りませんが、周囲の地形からして上流側はそれほど長くないでしょう。水はそこそこに澄んでいますが、渓谷の周囲は宅地になっているので、水遊びには注意が必要と思います。

 この渓谷には難点が一つ、真上に環状二号線の高架が通っていることです。高架の下部は円弧状に仕上げられて美しく、土木学会2003年デザイン賞を頂いているそうですが。
004

 

 遊歩道を一番登り切った辺りは、横浜市西谷浄水場に近接します。浄水場に接するようにサッカー・横浜FCの練習場があって、日によっては練習風景が見られるでしょう。
005 006

 また、浄水場内には横浜水道記念館もあり、横浜水道に関する資料を自由に見学できます。4階相当の屋上には展望台があって、みなとみらい地区や丹沢山系・富士山、360度の展望が楽しめます。

 当日は行ったり来たりしましたが、次のようなコースが考えられます。逆コース、また上星川駅を起点終点にしても良いでしょう。

  相鉄線西谷駅(相鉄線上星川駅)~陣が下渓谷下流口~
    南口~横浜FC練習場~横浜水道記念館~相鉄線上星川駅

 今回は歩くルートを決めていたわけでなく行ったり来たりしました。近いうちに、きちんとしたコース案内を掲載します。

   (2011年6月24日記録)

| | | コメント (1) | トラックバック (0)

2011年6月22日 (水)

路上観察:沙羅双樹の花

 「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響あり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす」とは、平気物語の書き出しです。全てを読んでいないのが情けないですけど。

 ところで「沙羅双樹の花」をご存知でしょうか。

 いま(2011年6月20日現在)、あじさいで有名な北鎌倉の明月院に「沙羅双樹の花」が咲いています。つぼみもあるので、暫らく見られると思います。小雨が降っていてきれいな写真ではありませんが、沙羅双樹の木、落下した花です。
001 002

 

 あじさいを見に行ったら気をつけて探して下さい。
 本堂を過ぎて出口に向かい始める辺りに高札があります。その後ろの塀の中なのであまり見やすくないのですが。

 あじさいもまだまだ見事です。
009 010

   (2011年6月22日記録)

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月20日 (月)

音楽:第39回定期演奏会 コムラード・マンドリン・アンサンブル

  指揮     飯塚幹夫・日高哲英

  演奏     コムラード・マンドリン・アンサンブル

  曲目     鈴木静一 :峠
         飯塚幹夫 :マンドリンエッセイ第1番
         鈴木静一 :ヴェルヌールの詩に寄せる楽詩「あやつり」
         鈴木静一 :ヴェルヌールの詩に寄せる3楽章
                Ⅰ空 Ⅱ巷にふる雨 Ⅲマンドリーヌ
           (休憩)
         G.イワノフ 帰山栄冶編曲 :シベリア狂詩曲
         P.シルベストリ      :夏の庭
         J.シベリウス 小穴雄一編曲:カレリア組曲
                Ⅰ間奏曲 Ⅱバラード Ⅲ行進曲風に

  会場     トッパン ホール
  公演     2011年6月19日14:00~15:40(休憩20分)

 

 縁あって定期公演を聴くのは4回目。鈴木静一作品の全曲演奏を目標にしているそうだ。大曲も多いようで団員の志の高さに感心する。

 

 プログラム中、特に良かったと感じたのは「あやつり」と「カレリア組曲」。

 「あやつり」。はずむような明るい曲、前半で最もアンサンブルのバランスが良かったと思った。この曲はマンドリン・ギターのアンサンブルにコントラバス二挺が加わった編成と記憶するが、マンドリンの繊細さが良く伝わってきた。

 「カレリア組曲」、プログラム中で聴いたことのある唯一の曲。「Ⅲ行進曲風に」は、アンサンブルの大いなる元気さを感じた。全般に繊細で、もう一つ音が前に出てくると良いと思っていたので。最後を明るく元気に締め括ったのがとても良かった。

 

 その他の感想を。

 「峠」、軽快な感じの描写音楽、フルート、パーカッションの印象が強い。特に関係ないのだが、グローフェの「大峡谷より・山道を行く」を連想した。

 「マンドリンエッセイ第1番」、ギターパートにコントラバス二挺の低声部が印象的。そのうえに陰りを感じさせる旋律が奏でられる。もう少し前面に出てきたらもっと良いと感じた。

 「3楽章」は朗読付き、ピアノ・フルートが加わるが、聴いていて焦点が定まらない思いがした。聴く方の問題かも知れない。

 「シベリア狂詩曲」、フルート・ピッコロ、ティンパニ、パーカッションが加わる。四季の描写、春から夏に向かう前半の演奏が美しかった。秋・冬が過ぎて再び春を迎える喜びで華やかに終わる。

 「夏の庭」、ティンパニー、パーカッションが加わり壮大な演奏を繰り広げた所までは記憶にあるが、そこから先が良く認識できていない。集中力が不足している。

 

 一年の成果を二時間に凝縮する。大変なことだ。同時に、それを成し遂げるメンバー達を羨ましくも思える。なんでも良いけど、楽器が弾けたらどんなに楽しいだろうと。

   (2011年6月20日記録)

| | | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年6月18日 (土)

音楽:ミュージカル「太平洋序曲」

  作詞・作曲  スティーブン・ソンドハイム
  台本     ジョン・ワイドマン
  演出・振付  宮本亜門

  キャスト   桂米團冶(ナレータ・将軍・天皇)
         山田太郎(万次郎・百姓・士官)
         田山涼成(阿部・大工・士官)
         八嶋智人(香山・魚屋)  、ほか

  会場     神奈川芸術劇場ホール(1階18列12番)
  公演     2011年6月17日~7月3日(詳細は要確認)
  鑑賞     2011年6月17日19:00~21:40(休憩15分)

 

 時代は江戸末期から明治初頭にかけて、場所は浦賀であり、横浜村。

 鎖国破りの罪で捕らえたジョン万次郎が、取調べの際に、開国を迫るアメリカがやって来ると告げる。体制は右往左往、浦賀与力の香山に全権委任する。
 やって来た黒船に町は混乱。香山は開国出来ぬと伝えるものの、アメリカ大統領の親書を受け取るセレモニーを行わなければ攻撃すると言われる。香山と万次郎はこの事態を奇策で切り抜けようとするが、流れは思わぬ方向に。

 横浜村で行われた交渉の傍らにある木の上で覗き見したと歌われますが、交渉した場所は現在、開港広場として整備されていて劇場から5分も歩けば到着する。覗き見した木が特定される訳ではないが、開港を見つめた玉楠の木が開港記念資料館に残る。古い横浜市民としては、舞台上の展開を身近なものに結び付けてしまう。悪いことではないが、テーマは時代に翻弄されながらも、ある意味従順に寄り添っていく日本人気質、いや体制を描いている。日本に、抗う体制は伝統的にないと訴えているように思える。

 珍しく初日に出かけた。地震の影響で「曽根崎心中」がキャンセルされたので、ホール公演は初めて。ホールで開催された宮本亜門他の講演会を聞いたことがあるので内部の様子は承知していた。

 宮本亜門が神奈川芸術劇場の芸術監督になったことで、ミュージカルが多く取り上げられることは想像できる。しかし、私はミュージカル公演を鑑賞するのはこれが初めて。

 以下、当日の様子に触れます。鑑賞予定の方は読まない方が良いと思います。

 
 
 
 

 ミュージカルを評価する尺度を持ち合わせないうえでの感想だが、正直なところ「ゆるい」と言うのが総合評価。比較の対象はオペラだが、楽曲にしろ、歌唱にしろ、その思いが湧く。演技は似たようなものかも知れないが。ただ、ゆるさを前提にした表現がミュージカルの特徴かもしれないと思う。オペラと同じなら存在価値は無いわけで。

 前面に傾斜した二重舞台、舞台前方の上手・前面・下手に本水を使った水槽、海岸線の象徴だろう。舞台全体を覆うように立派な門構え、鳥居状のもので、これは権威の象徴だろう。舞台中央から客席中央を通る花道、客席は傾斜しているので花道もかなり急傾斜。

 ふすま(障子)状の作り物を並べたり、隙間を空けたり、回転させたりして、場面転換を行っていた。場所の転換であり、時の転換であり、あるいは彼我の空間を浮き立たせたり、限られた舞台空間に深みを与えるアイディア。とりたてて珍しいことでもないけど。

 前半、かなり鮮明さが不足、言葉・歌唱が聴き取り難い、バランスが悪いとも。その中で、名前を知らないけど脇役と言われる方たちは、八嶋や、渦中の山田をしっかりサポートしていた。

 後半、クライマックスに向けて盛り上がってるが、鮮明さは多少増した。抗わない体制も浮かび上がってくる。最後、門構えが崩れて新しい時代の幕開けを象徴する。

 八嶋、山田、田山、よく見かける顔だがミュージカルの経験は。そつなくこなしていると思ったが、確固たる存在であったとは断定しがたい。半月ばかりの期間でどう変化していくか、興味はある。

 

 日本人でなく米国人の歴史観、江戸末期から明治初頭の日本の光景であることを念頭において鑑賞することがポイントだろう。歴史に「もし」はないけど、黒船が来なかったら、米国や各国の平和観が多少でも異なっていたら、原発事故はなかったかも知れない。終わりに歴史上のトピックスが読み上げられ、最後が原発事故で幕が降りる。って、幕はないのですけど。

 ミュージカルへの興味は大きくなっていないが、後半にもう一度鑑賞したい気持ちは湧いた。どう変化するか。それと、7月の「スウィニー・トッド」も出かけたくなった。二・三回鑑賞すれば様子はつかめるだろうから。

 

 帰りがけに中華街入口のバーへ。カクテルはもちろん「ヨコハマ」。劇場が東京だと寄り道などは思い浮かばないが、横浜山下町ならば多少遅くなったとして、どうにでもなる。私からすれば便利なところに新しい劇場が出来て大歓迎。

   (2011年6月18日記録)

| | | コメント (0) | トラックバック (1)

2011年6月17日 (金)

随想:タイトルバナーの背景写真

 タイトルバナーの背景に季節の花の写真を使ってみようと思ったのは今年の3月でした。

 背景写真は810ピクセル×180ピクセルでおよそ5対1の超横長。このサイズのカメラはありませんので、トリミングを前提に、仕上がりを考えて撮影します。左側にタイトルを挿入するので、絵柄がなければ暗色にグラデーションを付けて仕上げます。

 この目的で撮影した写真ストックはありませんので、花の時期に合わせて撮影に出かけます。小さな目標でも作っておけば、散歩に出かけるきっかけになります。

 数日前、背景写真をアジサイに変えましたが、これで4枚目。今までに使用した背景写真を整理しておこうと思いました。

 

 3月から4月、菜の花は横浜・追分市民の森で撮影。ここ数年出かけていますが、恐らく来年も見られるでしょう。元写真と背景写真を掲載しておきます。
001a 001_

 4月から5月、さつき(?)は鎌倉・海蔵寺で撮影。海蔵寺は季節ごとに色々な花が咲きます。
002a 002_

 5月から6月、りんごは青森県弘前市の岩木山麓で撮影。りんごの花を見たのは初めてでした。花を右側に寄せたかったので左右反転しましたが、邪道でした。
003a 003_

 そして、あじさいは北鎌倉・明月院で撮影。
004a 004_

 さて、次は何の花になるでしょうか。

  (2011年6月17日記録)

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月16日 (木)

路上観察:鎌倉のアジサイ(2011年6月15日)

 アジサイ見物ハイキングのために鎌倉に出かけました。
 江ノ電・稲村ガ崎駅を起点に、成就院、混雑の長谷寺は素通りして、大仏裏からハイキングコースに入り、葛原岡神社を過ぎて北鎌倉・明月院へ、少し歩き足りないので北鎌倉駅を通り過ぎてJR大船駅まで。

 

 稲村ガ崎に寄りました。新田義貞渡渉伝説地の碑があることに気付きました。史実は知っていましたが、何回もきたことがあるのに碑のあることを知りませんでした。「剣投ぜし古戦場」などは知る人も少ないでしょう。
001

 成就院は平日なのに大変な人出、アジサイを見るのか人を見るのか。
002 003

 大仏裏から北鎌倉に向かうハイキングコースは行き交う人が少なく、静寂を破るのは鳥の鳴き声のみ。葛原岡神社周辺はアジサイをゆっくり楽しめます。
004 005

 明月院も週末には及ばないもののかなりの人出。アジサイの種類は多いと気付きました。
006 007

 天気の良い日にもう一度くらい出かけても良いかと思っています。今度は、あまり人の行かないような所を探して出かけたいと思っているのですが、そのような所があるでしょうか。

 ハイキングコースの途中にゆりが群生しているところがあるのですが、一株だけ開花していました。
008

  (2011年6月16日記録)

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月14日 (火)

音楽:勝間田裕子 個展+3

  指揮   佐藤紀雄

  独奏   平松英子(S)

  演奏   アンサンブル・ノマド

  曲目   1.松平頼暁 :閃光(1997年)
       2.湯浅譲二 :蕪村五句(2007年)
         (休憩)
       3.近藤譲  :杣道(2008年)日本初演
       4.三宅榛名 :風は庭をめぐり(2011年)
                勝間田裕子委嘱作品・初演
       5.勝間田裕子:雷鳴(2010年)初演

  会場   東京オペラシティリサイタルホール
  公演   2011年6月9日 19:00~20:40(休憩15分)

 

1.松平頼暁 :閃光

 後方席から見た範囲で楽器編成を順不同で記述しておきます。多分あっていると思うが。ピアノ、ヴァイオリン、ビオラ、フルート・ピッコロ、パーカッション、おもちゃのピアノ、おもちゃの笛、声。

 標題からある程度イメージできる音の断片。ピアノの側面を叩いたり、絃の強いピチカートが特殊奏法。途中、おもちゃのピアノがバッハ・ハ長調のプレリュード(多分、気付いた時は終わっていた)を弾いたが、かえってバッハを強く感じてしまった。

2.湯浅譲二 :蕪村五句

 ハープ、フルート、クラリネット、ヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロ、鉄琴・木琴、声。
 蕪村の春夏秋冬+辞世の五句の俳味を音楽で表そうと試みた作品。例えば春は「菜の花や月は東に日は西に」が選ばれている。音楽のまとまった印象が残っていないが、取り立てて好き嫌いの思いはなかった。鉄琴を弓で擦る奏法あり。

3.近藤譲  :杣道

 ピアノ、フルート、オーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、パーカッション。
 ゆったりした曲、作曲技法などが判るわけもないので印象を表現し難い。六甲山系の杣谷峠を思い出していたが、また歩きたい。

4.三宅榛名 :風は庭をめぐり

 ピアノ、ギター。
 楽器の組合せからして音のバランスが悪く、一番印象が薄い。ギターはひょっとしてアンプを通していたのだろうか。

5.勝間田裕子:雷鳴

 ギター、ヴァイオリン×2、ビオラ、チェロ、コントラバス、オーボエ、フルート、クラリネット、トロンボーン、チューバ、ティンパニー。
 ピチカート主体で演奏される絃の循環する音形の上に、管、ティンパニーが雷鳴を描写。循環する音形が、気持ちを次第に高揚させた。本日演奏された五曲のうちで一番好き。

 

 久しぶりに現代曲のコンサートに出かけた。楽器編成がユニークかも知れないが、特殊な奏法が頻繁にあるわけでもなく、おとなしいコンサートだった。五曲がすべて標題付きというのも特徴だろうか、ある意味テーマが無いと作曲できないとも言えそうだが、たまたまだろう。演奏の後に作曲者が紹介されたが、皆さんが健在であるのも現代音楽の特徴か(そんなことはないけど)。

 シリーズの現代曲のコンサートがあれば、定期的に出かけたい思いもある。判る判らないは脇において、コンテンポラリーな音楽に接するのも大事なことのように思う。

   (2011年6月14日記録)

P.S.暫らく掲載が滞っていましたが再開します。横浜トリエンナーレのサポータ作業にのめり込んでいました。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月 5日 (日)

音楽:聖響音楽堂シリーズ「モーツァルト・シリーズ」第1回

  指揮     金聖響

  独奏     山田恵美子(神奈川フィル首席フルート奏者)

  演奏     神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目     モーツァルト:歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲
         モーツァルト:フルート協奏曲第1番ト長調
         ドビュッシー:シランクス(ソロ・アンコール)
           休憩
         モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調
         モーツァルト:ディベルティメントK.137 第2楽章(アンコール)

  会場     神奈川県立音楽堂(28列18番)
  公演     2011年6月3日17:00~18:40(休憩15分)

 神奈川県立音楽堂を、私は音楽堂としか言わない。地元の多くの方もそうだろう。1954年、公立施設で日本初の音楽専用ホールとして開館した。木のホール、響の良いホールとして知られる。その音楽堂で、神奈川フィル特別演奏会「聖響音楽堂シリーズ」が年3回開催される。今年は「モーツァルト」。

 オーケストラは2管編成、第1ヴァイオリンが3列。ゲスト・コンサートマスターは依田真宣、私は知らなかったがソロ活動もしているようで、まだ20代。少なくとも絃パートの首席はおらず、若手主体だ。

 音楽堂でオーケストラを聴くのは、ここ30年なかったような気がする。最初の音が出て思ったことは、やはり音が良い。ふくやかで艶がある。私の席は後方中央だったが、ボリューム感も充分。

 定期公演では暫らくマーラーが続いたが、その後のモーツァルトは新鮮でほっとする。突き詰めた音楽も良いが、ゆったりした気持ちで聴ける音楽もまた大切だ。

 フルート協奏曲第一番。独奏がもう少し前に出てきたら最高だったが、それでも弾むような第1・3楽章などはとても楽しかった。オーケストラの一員がソリストとして晴れの日を迎えるのは、よりオーケストラに対する親しみが増すように感じた。

 交響曲39番。ピリオッド奏法の演奏、バロックティンパニーが心地よい。柔らかな音色は好きだが、張り詰めた雰囲気がやや薄れるのは仕方ないか。それにしても良い音だ。指揮者や演奏者は、会場により変化する音をどのように聞いているのだろうか。演奏しやすい会場、しにくい会場というのはあるのだろうか。

 アンコールのディベルティメントは絃のみの演奏。いつもは繊細と感じるが、今日は暖色系の響きと受け留めた。

 来月に開催される第2回目、チケット未手配だが近日中に手に入れよう。

   (2011年6月1日記録)

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月 3日 (金)

読書:最近の読書から(2011年4月19日)

1.『対談・彫刻家の眼 佐藤忠良・舟越保武』
         佐藤忠良・舟越保武著、講談社

 近現代具象彫刻は近づきやすいので、荻原守衛や中原悌二郎ほか片手で足りないほどの作者を上げられる。その中で、佐藤忠良、舟越保武に親近感を覚える。

 佐藤忠良は3月末にほぼ一世紀の生涯を閉じた。舟越保武は2002年に鬼籍に入っている。二人は1912年生まれだから、随分と長い期間に渡って制作を続けたものだ。そして、大きな足跡を残した。

 1月に「世田谷美術館・佐藤忠良展」を鑑賞。昨年は、舟越保武の「原の城」を笠間・日動画廊で30年ぶりに、長崎で「二十六聖人記念碑」を始めて目の当たりにした。

 それらの伏線があった。30年近くを経過して二人の対談集を引っ張り出して再読した。面白くて再々読。

 

 二人の間に、深い友情、相互の尊敬が感じられる。「これからも舟越保武は、何事もなかったようなあの顔で、私の前を歩いていくのであろう。-- 佐藤」、「ライバルという意識はないのですが、彼の存在は、いつも私の左前方三十度の方角にあります。-- 舟越」。本文、すなわち対談のそこかしこに雰囲気は漂ようが、後書きの言葉が全てであろう。

 二人の周辺の多くの先輩・友人が語られている。本郷新、柳原義達、小磯良平、猪熊源一郎、高村光太郎、清水多嘉示、朝倉文夫、きりが無い。松本俊介について、「僕は友だちというと俊介に集中しているね。-- 舟越」「いい友だちを持ってるなあ。-- 佐藤」。佐藤も何度も会っている。私は個々には認識していたが、佐藤・舟越と同時代を生きたのかと改めて思う。松本俊介が長命であったら、そのようなことも思う。

 佐藤の「群馬の人」制作の背景には、今ではとても考えられな美しい話が潜んでいる。舟越の「原の城」のポーズについても言及している。多少前屈して力なく手を垂れているあの姿から、とめどない悲しみを感じる。あのポーズしか無いと。

 「大変な自信のあるような話になるようだけど、君や僕が似たような他の作家と並んで、尻尾を巻いて逃げなきゃならないほどのことはないと思う。しかしそこが問題で、我々の彫刻は決して次元の高いものではないかもしれない、と思う。君を巻き込んでは申し訳ないけど、我々の彫刻あたりが物差しの最低ラインになって、その辺から語られてもいいんじゃないかな。この程度のことで何だかんだ言われていたんでは駄目だと思うんだ。本当を言えばね。-- 佐藤」「我々を踏み台にしてもらわなくてはならないわけだ。-- 舟越」。後進にはなかなか厳しい言葉だ。

 

 30代前半に、なぜこの本を購入したか記憶はない。途中に挿入される写真に興味を持ったかも知れない。対談は70過ぎて行われているが、しみじみと理解できるような思いがするのは私が年を重ねたからだろうか。夭逝した友人達の思いも代弁されているような気がする。

 

注:残念ながら古書しか入手できないようだ。あるいは、近所の図書館で探して頂くか。

   (2011年6月1日記録)

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年6月 1日 (水)

音楽:神奈川フィル第272回定期演奏会

  指揮     金聖響

  演奏     神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目     マーラー:交響曲第9番ニ長調

  会場     横浜みなとみらいホール(1階13列22番)
  公演     2011年5月28日14:00~15:40(休憩なし)

 3月12日、金聖響の「我々ができることのは音楽しかない。精一杯演奏する」との挨拶の後に演奏された「6番・悲劇的」。4月23日、金聖響の挨拶、バッハ・G線上のアリアの後に演奏された「7番・夜の歌」。

 そして「9番」。死を予感させるこの曲に、大震災で亡くなれた方々への哀悼の思いを沿わせる。三ヶ月近い時が過ぎてなお先の見えない被災者救済に、この国の基本的人権はどうなっているのだとの思いを増幅させる。何も出来ない自らの不甲斐なさを感じたりしながら。

 

 天井からメインマイク、要所にサブマイクがセットされていて、レコーディングされることが一目瞭然。譜面台にはライトがセットされていて、オペラでもないのに不思議に思う。

 第4楽章の半ばにゆっくりと照明がフェード、予期せぬ出来事に目の異常かとも思ったが、それが譜面台にライトのセットされていた理由。消え入りそうな弦楽演奏が余計に心に沁みる。

 指揮者は動きを止めて微動だにしない。30秒なのか、1分なのか、会場を静寂が支配する。息苦しさを覚えるほど。観客も指揮者も演奏家も、深い鎮魂の思いを抱いているに違いない。やがてフェードイン、会場は熱気に変わる。

 ホルンパートが、珍しいビオラソロも美しかった。元気な管、繊細な弦もいつもの通り。演出効果も加わって良い演奏会になった。いつになく感動した。

 

 2011年度冒頭3回の定期公演プログラムは、偶然であったとしても大震災と共に忘れることはないであろう。記憶に残るいくつかの演奏会に追加される。来年になって1番がプログラムされているが、とりあえず今回でマーラーは一旦終わる。

 神奈川フィルとの定期会員も3シーズン目。たまに気になることもあるが、でも随分と技術も自信も深まっているように感じる。定期会員とは、そういう変化に気付く事なのだろう。長い付き合いになりそうだ。

   (2011年6月1日記録)

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »