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2011年4月27日 (水)

美術:「近代の洋画」展

  名称   開館60周年
       ザ・ベストコレクション 近代の洋画
  会場   神奈川県立近代美術館鎌倉館
  会期   前期(2011年4月9日~7月10日)、
       後期(2011年7月12日~10月10日)詳細は要確認
  鑑賞日  2011年4月26日(火)
  参考   公式HP

 

 鶴岡八幡宮の平家池のほとりから美術館建屋を眺めれば、手狭な感じは否めないが、今でもモダンな感じは色濃く漂う。熱心に美術展を出かける訳でもないが、記憶に残る初めての美術館が神奈川県立近代美術館。かれこれ50年前、中学生の時のことで「棟方志功の企画展」であった。版画の印象が強烈で、作家は後で覚えたかも知れない。それにしても、随分と昔のことになったものだ。

 収蔵作品から代表的な80点ほどを展示、20点ほどが前後期で入れ替わる。

 最初の展示は「高橋由一・江ノ島図」、歩いて江ノ島に行き来する多くの人物も描かれているが、静謐な雰囲気に満ち溢れている。横浜美術館収蔵「愛宕山より品川沖を望む」や多くの「鮭」の画で気になる画家。

 「萬鉄五郎・日傘の裸婦」も強烈な印象を与える。もう一枚は「田園風景」。先日観た「画家たちの 二十歳の原点」展では、萬の作品が全て写真展示だったので、作品を目の当たりにして感激した。何かにつけて東日本大震災への思いが湧いてくる。

 一々上げていればきりはないが、最も惹き付けられたのが関根正二の「村岡みんの肖像」と「少年」。特に「少年」の前で動けなくなった。450×370のカンバスに、横向きの胸から上の少年が描かれている。セザンヌの色彩を感じさせるが、厳しい顔つき、頬は赤く、うつむき加減で手にした花を凝視している。いや花より先の何かを凝視しているのかも知れない。21歳も迎えず夭逝した関根のことを思えば、あるいは見つめているのは死だろうか。

 久しぶりに「松本竣介・立てる像」も観ることができた。他にも良く知られた画家の作品ばかりだ。日本の近代洋画が概観できる。

 鎌倉に出かけるついでがあれば立寄ったら。いや、神奈川県立近代美術館に出かけたついでに鎌倉を巡るのは如何だろうか。小学校高学年以上の子供さんなら充分に楽しめるだろう。連休に美術館に出かけるのは如何でしょうか。

   (2011年4月27日記録)

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