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2011年4月15日 (金)

美術:世田谷美術館「白洲正子」展

  名称   白洲正子 神と仏、自然への祈り
       生誕100年特別展 世田谷美術館開館25周年記念
  会場   世田谷美術館
  会期   2011年3月19日(土)~5月8日(日) 、詳細は要確認
  鑑賞日  2011年4月13日(水)
  参考   公式HP

 

 渡岸寺の、聖林寺の、十一面観音に頭を垂れたのは「十一面観音巡礼」で思いを膨らませたから。比叡山回峰の荒行を知ったのは「比叡山回峰行」。白洲の著書で日本的な美意識に触れたのは三十歳前後、それから三十年余が過ぎた今も私の美意識の基準はそこにあるように思います。

 

 作品は白洲の文書の断片と共に展示されています。作品を鑑賞して白洲の文書の確かさを知るか、白洲の文書から浮かび上がるイメージに作品を重ねるか、人それぞれでしょう。

 私は文書をほとんど読むことなく作品鑑賞に徹しました。混雑していて文書を読むのが困難なこともありました。しかし展示された作品群全体から、それらを選び出した白洲の美意識の一端を窺えないかとの思いもありました。見事に跳ね返された気がしますけど。

 全体は「Ⅰ 自然信仰、Ⅱ かみさま、Ⅲ 西国巡礼、Ⅳ 近江山河抄、Ⅴ かくれ里、Ⅵ 十一面観音巡礼、Ⅶ 明恵、Ⅷ  道、Ⅸ 修験の行者たち、Ⅹ 古面」のサブテーマに分けて展示されています。当然、各々に対応する著書があります。私の記憶に強く残るのは「かくれ里、十一面観音巡礼、修験の行者たち」。

 国宝・重文指定の作品も少なくありませんが、一部の絵画を除けば全体的に地味です。しかし、そこに内在する美しさを顕在化させたことこそ、白洲の真骨頂だったと思います。

 白洲正子の切り口で集まった作品、再び一堂に会する機会も想像できませんから、白洲ファンはお見逃し無き様に。できれば私ももう一度、人の少なそうな時間帯に出かけたいと思っています。

 最近の国立博物館の展示に比べると照明が貧弱(従来通り)です。仏像の陰翳が濃かったりして見難い作品もありました。予算的に厳しいかとも思いますが追々改善されることを希望します。

 

 世田谷美術館は砧公園内にあります。桜の大木が多く、既に散り始めていましたが鑑賞前に小一時間の散策を楽しみました。
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   (2011年04月14日記録)

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コメント

行かれたのですね。
渋谷でポスターを見ながら、きっとすごい人出だろうなと思っていました。
今のところ行く予定はないのですが、
人の少なそうな時間帯っていつごろでしょうか。
会期中再度行かれるようでしたら、それを参考にさせて頂きます。(って、ずるいですね)

投稿: strauss | 2011年4月16日 (土) 23時36分

 この一ヶ月、花粉病だか風邪だか判りませんが調子が低迷していました。ここ五年ほどは花粉症がほとんど気にならなくなっていたのですが。そのような訳で、もっと早く行くつもりが大分遅くなりました。

 当日は11時前に到着しましたが既に人は多かったです。年配者が大半でしたので、早くに来て早く帰るかと想像しました。ゆえに夕方がすいているのではないかと勝手に結論付けています。機会があれば夕方に出かけようかと。

 手元にあった本は誰かの所に行ってしまい数冊残るのみです。読み返してから出かければ興味は増したと思います。何冊かを読み直したいと思いました。

投稿: F3 | 2011年4月17日 (日) 01時50分

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