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2011年4月19日 (火)

路上観察:マニエール・ノワールの長谷川潔碑

 数日前、横浜市営地下鉄阪東橋駅で下車する機会があった。地上に上がれば、そこは運河を埋め立てて出来た細長い大通り公園の一角。今は橋などないけれど、地名は横浜橋、TVで時々取り上げられる横浜橋商店街が公園に直角に伸びる(右側写真の右奥、楕円内に碑)。
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 ふと目に入ったのが「長谷川潔画伯之碑」。このあたりは時々歩くが今まで気付かなかった。彼が横浜生まれであることは承知していたが、それにしても、なぜこの地に碑が建立されたのか。ハマッ子としては意外な感じがした。

 背後の碑銘には次の記載(原文縦書き)がある。

長谷川潔画伯碑銘
一八八一年十二月横浜市西区西戸部町131(御所山)に生まれる
一九八〇年十二月パリ市ビラスーラにて客死 享年八十九才
一九一八年渡仏して 六二年間一度も日本に帰国せず 望郷の
念にかられつゝ制作した彼の銅版画は世界の注目するところと
なり その評価は極めて高かつた そして彼はフランス芸術院
会員に列せられた
ここに一九八〇年九月開催された国際ロータリー第二五九地区
大会を記念してこの碑を横浜市民に贈るものである
ひとには歴史がある ひとには歓びがある ひとには涙がある
   そして ひとには明日がある
  一九八一年六月  国際ロータリークラブ第二五九地区

 

 現在、横浜美術館は「生誕120年 長谷川潔展」開催中。東日本大震災の影響で「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」が開催見合わせに伴うものであろう。しかし、理由はともかく長谷川潔のマニュエル・ノワールは美しい。最近は横浜美術館に足を向けていない。たまには出かけてみるか。

   (2011年4月19日記録)

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