音楽:華麗なる出逢い
演奏 寺神戸亮(Vl)
曽根麻矢子(Cemb)
曲目 ジャック・デュフリ :
『ヴァイオリン助奏付きクラブサン曲集より
『クラブサン曲集』より
フランソワ・フランクール :
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第6番ト短調
(休憩)
ジャン・マリー・クレール :
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタハ短調“トンボー”
ゲオルグ・フィリップ・テレマン :
無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲第12番イ短調
ヨハン・セバスチャン・バッハ :
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第3番ホ長調
(アンコール)
ヨハン・セバスチャン・バッハ :
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第4番ハ短調第1楽章
ジャック・デュフリ :
『ヴァイオリン助奏付きクラブサン曲集より
会場 横浜みなとみらいホール小ホール(12列16番)
公演 2011年2月19日14:00~16:00(休憩15分)
久しぶりにバロック音楽の演奏会でした。ジャック・デュフリの演奏が始まった時、ヴァイオリンの音色・奏法、細部は判りませんけど、ああバロック音楽だと。
ジャック・デュフリ:『クラブサン曲集』よりがチェンバロ独奏、ゲオルグ・フィリップ・テレマンは言うまでもなくヴァイオリン独奏。テレマンとバッハ以外の曲は録音を含めて初めてを聴きました。
気になったのは、チェンバロの音量が意外に小さかったこと。もともと大きな音を出す楽器ではありませんが、ヴァイオリンが豊かに響いているのに、ちょっとバランスが悪いと感じました。使用チェンバロのデータは不明です。
テレマンに限りませんし、ヴァイオリンに限りませんが、無伴奏の演奏は音楽として制約が多いように思います。しかし、生真面目に始まるシンプルなこの曲が魅力的に演奏されたと感じました。
バッハの華やかな第3番ですが、チェンバロの音量が少ないためにヴァイオリンとの掛け合いが後退した思いがします。期待していたような響きにはなっていませんでした。
響きは他の曲も同じですが、初めて聴くだけに余計に判りにくく感じました。
途中に寺神戸亮の話が挟まれ、大震災について触れていました。アンコールのバッハは被災者への鎮魂の思いが込められていたように思います。マタイ受難曲の有名なアリア「憐れみたまえ、わが神よ」の旋律が響きます。
二人の共演に惹かれてコンサートに出かけました。ただチェンバロが期待した響きではありませんでした。使用チェンバロによるものと思います。他の方はどのように聴かれたか、知りたいところです。
あらためて曽根麻矢子を聴きに出かけたいと思っています。
(2011年4月17日記録)
| 固定リンク | 0
コメント