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2011年4月11日 (月)

随想:ネットメディアで衆目にさらされる記者会見(4)

 「ネットメディアで衆目にさらされる記者会見(2)」で、「朝日新聞記事は米国人に出した退避勧告の根拠が薄いと印象付けているように感じる」と述べた。そのポイントは「3月16日以前に充分な実測データは公開されていただろうか。多少の親切心があるならば、主張を鮮明にしようとするならば、記事はその点を明確にすべきであろう」と指摘し、「安全第一の視点に立つならば、理屈抜きに80Km以上の退避勧告はあり得る」とまとめた。

 同一主題の記事が2011年4月10日付東京新聞朝刊11版Sに掲載された。その中に「(3月16日の退避勧告)の後、日米の連携による観測で信頼できるデータがそろってきたことから」とある。すなわち16日以前には信頼できるデータが不足するか、無かったと言えないか。

 ゆえに、最悪の条件を仮定して80Km圏外退避の結論を出すことにいささかの不思議もない。それなら20Kmでも30Kmでも同じでないかと思われるかも知れないが、それは専門家の良識に裏づけされた知見と安全第一の観点から結論されたと判断できることが重要である。「今のところ問題ない」としか発言しない専門家を私は信用しない。

 東京新聞記事を是とすれば、朝日新聞記事に感じた私の印象は当然と言える。
 インターネットメディアによる東電記者会見も時々視聴しているが、その様子を加味すると、私は東京新聞記事がより正確な印象を与えていると判断する。

 

 ところで、東京新聞記事の「日米の連携による観測で信頼できるデータがそろってきた」「米国の分析結果が判断に影響を与える可能性もある」などを読むと、原子力発電所は安全だと言ってきた専門家とは何だったのかと思う。自分なりに考えてこなかった私も何だったのかなと思っている。

   (2011年4月11日記録)

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