随想:キロキロとヘクトデカけたメートルが
恐らく中学生の時、「キロ(k)キロ(k)とヘクト(h)デカ(da)けたメートルがデシ(d)におわれてセンチ(c)ミリ(m)ミリ(m)」と習いました。
この意味が判る方は、以下を読まないで下さい。怒られそうです。
この一週間、TV報道等を視聴していて、各種数値の取り扱いに覚束ない場面がありました。μSv(マイクロシーベルト)とmSv(ミリシーベルト)は、1:1000 の関係があります。
国際単位系(SI)のMKS単位系のSI基本単位は、長さにメートル(m)、重さにキログラム(kg)、時間に秒(s)、電流をアンペア(A)、熱力学温度をケルビン(K)、物質量をモル(mol)、光度をカンデラ(cd)、で表します。
シーベルト(Sv) は生体被曝の単位。基本単位を組み合わせて作ることのできるSI組立単位。
日常生活で使うのは、長さ、重さ、時間、電流まで。
さて、「キロキロと・・」を置き去りにしていますが、これは基本単位に付ける接頭辞を覚える暗誦言葉。接頭辞とは、大きな数値や小さな数値で「0」を多く重ねるのを防ぐ意味があります。すなわち、次の関係を覚えるためです。
0.001km = 0.01hm = 0.1dam = 1m = 10dm = 100cm = 1000mm
ただし、ヘクト、デカ、デシ、(技術系で)センチは殆ど使われません。
最近、目にする接頭辞は大きい方で、
テラ(T) 10の12乗
ギガ(G) 10の9乗
メガ(M) 10の6乗
キロ(k) 10の3乗
小さい方で、
ミリ(m) 10の-3乗
マイクロ(μ) 10の-6乗
ナノ(n) 10の-9乗
でしょう。
これらを覚えれば、少なくとも大小関係は判ります。生活に必要な基礎知識と思えます。ところで、これらを覚える現代の暗誦言葉はあるのでしょうか。
(2011年3月20日記録)
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