« 読書:最近の読書から(2011年2月12日) | トップページ | 読書:最近の読書から(2011年2月17日) »

2011年2月18日 (金)

舞踊:Lingering Imagery of Reflection ―能《井筒》―

  構成・振付・出演  ボヴェ太郎

  能楽        笛  杉信太朗
            小鼓 曽和尚靖
            大鼓 河村大
            地謡 田茂井廣道

  監修        志賀玲子

  会場        神奈川芸術劇場エントランスホール
  公演        2011年2月17日 16:10~16:50

 

 伊勢物語を元に構成された能「井筒」、能「井筒」を元にした本作、という階層構造。面はつけない。衣装は、上半身ぴったりの長袖と下半身は袴(?)、上下とも色は黒。

 五階に至る吹き抜けのエントランスホールの一角に据えられた、白いシートで被われた平台は三間四方と思うが目見当では多少狭い。井筒の作り物はなく、地謡は上手に、囃方は正面奥に、舞台後方は壁だが、能舞台をさらに抽象化した能舞台であることは確か。

 私は舞台後方の二階から鳥瞰して見ていたので、ボヴェ太郎がどこから登場したかは判らなかった。気づいた時は、能舞台ならば中正面の方向から舞台に上がるところだった。

 地(舞台)から離れることなく腰を落として舞台を大きく旋舞する。ここまで進んで能と不即不離の現代舞踊が展開されると気付く。ボヴェ太郎の名前は聞き及んでいたが舞台に接するのは初めて、どのような方向性を志向しているかを知らなかった。

 静止し、腰を捻るようにして上半身を前に傾けたのは、井戸の水に自分を映す所作。能を現代舞踊で表現していることを確証。

 

 しかし、能を現代舞踊で表現する必然性は判然としない。一度で判ろうとすることが不遜だ。回を重ねるのはやぶさかではない。惜しむらくはボヴェ太郎が関西中心で活動していること、京浜地区で見る機会は限られる。

 面白く思ったことが一つ。舞台を含む空間が、非常に硬質な壁やガラスで囲まれていて残響が長く、謡いの鮮明さは薄れたが、小鼓・大鼓の音が尾を引いて、私は幽玄な思いを強くした。

 

 国際舞台芸術ミーティング(TPAM)の一演目、一般公開された。一部演目は認識していたがTPAMを知らなかった。知っていたら、もっと多くの公演等に出かけたものを。神奈川芸術劇場(KAAT)もオープンしたので、今年は横浜中心で計画を建てよう。

   (2011年2月18日記録)

付記:都合により更新が滞っていました。これ以降週3・4回更新を目指します。今後ともよろしくお願い致します。

| |

« 読書:最近の読書から(2011年2月12日) | トップページ | 読書:最近の読書から(2011年2月17日) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 舞踊:Lingering Imagery of Reflection ―能《井筒》―:

« 読書:最近の読書から(2011年2月12日) | トップページ | 読書:最近の読書から(2011年2月17日) »