音楽:神奈川フィル第269回定期演奏会
指揮 金聖響
独奏 南紫音(Vn)
演奏 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目 モーツァルト :ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調
マーラー :交響曲第5番嬰ハ短調
会場 横浜みなとみらいホール(1階29列24番)
公演 2011年2月19日14:00~16:00(休憩15分)
参考 曲名クリックで演奏を聴けます
モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲第4番。南紫音はあざやかな萌黄色のドレスで登場、春らしい雰囲気を漂わせます。
オーケストラに埋もれることなく、独奏ヴァイオリンが弾きまくる感じ。ヴァイオリンは少しくすんだ音色に聴こえましたが、底抜けに明るい音色より私は好きです。弾むように、軽やかに演奏された第三楽章も春らしく聴こえました。
南紫音は初めて。まだ20代前半のようでが、神は二物を与えるようです。次の機会を楽しみにしたい演奏家です。
マーラー・交響曲第5番。ハープと弦楽器で演奏される第4楽章アダージェットが、ヴィスコンティの映画「ベニスに死す」で使用されています。美少年タジューが思い浮かぶでしょうか。
第1楽章、トランペット・ソロによるファンファーレで始まり、ソロの終わりで総奏になります。
曲中にソロのある交響曲は珍しくありませんが、始まりがソロである交響曲は他にあるのでしょうか。それだけに冒頭の十数小節、トランペットは緊張するように思いますけど、プロにはそのようなことはないでしょうか。聴く方も緊張します。
第4楽章、他の楽章と比較したら、ここだけがエアーポケット落ち込んだような気がします。いや逆、ここだけが快適な飛行でしょうか。美しい旋律の楽章ですけど、アンニュイな感じが漂います。
さて、タジューが頭に浮かんだかと言えば、聴くことに一生懸命でそれどころではありませんでした。
終えてみて素晴らしい演奏でした。トランペット、ホルンを初めとする管楽器は見事でした。弦楽器は、脇役のモーツァルトで美しく、マーラーでは怒涛のような激しさも感じさせました。オーケストラと言う楽器の機能性が高いのだと思います。
神奈川フィルを丸二年聴きました。素人ですから詳しく指摘できませんが、でも二年間で随分と変わったと感じます、もちろん良い方に。公開練習を聴きに行って勉強しよう。
(2011年2月22日記録)
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