路上観察:東海道53次徒歩の旅・三島~東田子の浦
京都三条大橋を目指して江戸日本橋を旅立ったのは昨夏でした。連日は無理なので日を空けながらも、六日間で箱根を越え三島に到着しました。大した理由があったわけではありませんが、そこで中断していました。
1月24日、思い立ってJR三島駅に降り立ち、三嶋大社門前から徒歩の旅を再開しました。予定では、沼津宿・原宿を経て吉原宿まで行くつもりでしたが、日が暮れかかったので原宿・吉原宿の中間、JR東田子の浦駅附近で当日の行動を止めました。
吉原まで残り5Kmほど、1時間ほどで歩けますが、この先の名所田子の浦を暗くなってから歩くのも寂しすぎます。白砂青松に富士の景色を見たいと思いましたので、予定未達でしたが行動を止めました。芭蕉は「霧しぐれ富士をみぬ日ぞ面白き」と詠みましたが、私にその風流さはありません。
間もなく富士川、「猿を聞人捨子に秋の風いかに 芭蕉」が思い出されます。そして「駿河なる宇都の山辺のうつつにも夢にも人に逢はぬなりけり 業平」、「年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山 西行」。良く知る訳ではありません。むしろ、知っている全てをさらけ出しているようなものですが、この先楽しそうです。
高校生の教科書で記憶した短歌に、与謝野晶子の「遠つあふみ大河ながるる国なかば菜の花さきぬ富士をあなたに」があります。ここで大河は天竜川だそうですが、このような景色が見られるうちに、大河を渡れるでしょうか。
余計なことを書きました。今回の道中記の前半をホームページに掲載しました。お時間があれば参照願います。
(2011年1月30日記録)
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