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2010年12月11日 (土)

演劇:演劇入門

   演目   青年団リンク 本広企画 『演劇入門』

   原作   平田オリザ
   脚本   岩井秀人
   演出   本広克行

   出演   Agora_4

   会場   こまばアゴラ劇場
   公演   2010年11月27日(土)~12月13日(月)、詳細要確認
   鑑賞   2010年12月09日 15:00~16:40(休憩なし)

 

 演目は、平田オリザの著書「演劇入門(講談社現代新書1422)」を髣髴させる。が、脚本の岩井秀人の演劇に関する四半生の体験を描いたオムニバス形式のストーリー。

 

 ブラームス・弦楽六重奏曲第一番の重厚な音楽が響いて舞台が明るくなると、そこは場末の酒場か。ママと客は韻を踏んで力みかえった台詞を交わしている。「オープニング・カルチャーセンター」の場面だ。すなわち劇中劇になっていて、演出家が駄目を出したりしている。

 「大学時代」「卒業後」「外国台本」と展開する。内面を重視したり、抗うような表現をしたり、原作の状況を近づいたりすることが、演技の要諦として要求されたりする。演劇の大筋はそのような変遷を経てきたということ。

 この後は最近の戯曲、口語演劇に迫る。「演劇入門(朗読)」「東京ノート」などが挿入される。最後は世代ギャップを感じさせる場面もある。

 

 爆笑をさそう場面もあり、各場面が楽しく仕上がっている。前半、過去を振り返ると今となってはおかしいと思える笑いだろう。後半は、ここに居る多くの人たちが目の当たりにしている演劇の裏側を覗く様な面白みがある。

 ただし、全体的に貫くものは岩井の体験だから、共感するとかの類があるわけではない。そういうこともあったという思いである。演劇を長く広く観ている人ほど面白さを感じるだろう。

 100分を飽きさせないで繋ぐの脚本の良さもあるだろうし、役者の上手さもある。
 何より演出の本広のエンターテイメント性が存分に発揮されているからだろう。私は見ていないが、映画「踊る大捜査線シリーズ」等を監督しているとのこと。演出の勉強のために口語演劇を見ているうちに引っ張り出されたとのこと。異分野交流か。

 狭い劇場だが平日マチネーにも関わらず補助席が出ていた。当日券も多少は出るようだ。観て損はない。

   (2010年12月11日記録)

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