美術:川村記念美術館「バーネット・ニューマン」展
名称 開館20周年記念展
アメリカ抽象絵画の巨匠 バーネット・ニューマン
会場 川村記念美術館
会期 2010年9月4日(土)~12月12日(日) 、詳細は要確認
鑑賞日 2010年12月4日(土)
バーネット・ニューマンは、川村記念美術館のニューマン・ルームに展示される大きな作品「アンナの光(2760×6110)」の作者として記憶する。他の作品もどこかで観たことあるが、強烈な印象は残っていない。
「アンナの光」は企画展会場に展示されているから、ニューマン・ルームは現在、閉鎖されている。何回か訪れているこの部屋、確か小判型、の正面に「アンナの光」が展示され、左右の窓から北総の風景が目に入る。色彩の対比も鮮烈だ。私は「アンナの光」と北総の風景を一対で記憶している。
今回の企画展はニューマンの名前を冠した国内初の展覧会のようで、見どころは「国内外のアクリル画、油彩画、クレヨン画、版画、彫刻とバリエーションが揃い、同時に初期から晩年までの変遷をたどれる出品内容となっています」だそうだ。
会場入口を飾る作品は、「存在せよ I(1949年、油彩・カンヴァス)」。赤く塗られたカンヴァスの中央に白く細い縦線、この縦線はジップと呼ばれる。多くはジップを表現した作品だ。他に、シュールぽい作品が4点。18点の「詩篇」と題されたリトグラフ、この一部はどこかで観ている。ジップを立体化したと思える鉄の造形。
最後に「アンナの光」、絵は変化しないが、ニューマン・ルームに展示されている時と印象が異なる。何か素っ気無い。
この企画展の評判は良いようだが、私はそういう気持ちを抱けなかった。ニューマン・ルームを越える感動はなかった。これからも私は、ニューマンを「アンナの光」と北総の風景の一対で記憶するだろう。
早い機会に出かけようと思っていたが、結局、会期末になった。常設展・企画展を鑑賞し、併設レストランで昼食、周囲を散策する。横浜から川村記念美術館に出かけると一日がかりだ。とは言うものの寄り道はできる。今回は姉ヶ崎でみかん狩りをした。
(2010年12月07日記録)
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コメント
好天気で良い小旅行になったことでしょうね。
再訪したいと思いながら、東京からでも丸一日必要ですから(私の場合車ではないので)なかなか思い切れません。
出かけてみれば何とかなるとは思うものの。
12日までですか。
最近家にいることが多くなったのですっかり出不精になってしまいました。(元来家にいることが好きなのです)
方向転換せねば。
投稿: strauss | 2010年12月 9日 (木) 01時47分
Straussさん、忙しかったから。でも、出不精なんて思えませんけど。
私は、おかげさまでのんびりしました。時間はたっぷりあるので計画的
に行動すれば良いようなものの性分でしょう、急に出かけました。
ここ数年は5月連休前に、つつじの開花に合わせて出かけていましたが、
今年は行きそびれたので今の時期になりました。年に一度の訪問です。
ニューマン、私はあまり感心しませんでした。もう少し何とかできるだ
ろうなんて思いました。抽象絵画に限りませんが、人それぞれに見方があ
るので、あくまで私の思いです。
投稿: F3 | 2010年12月10日 (金) 09時46分