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2010年12月18日 (土)

音楽:ゲヴァントハウス弦楽四重奏団演奏会

  演奏  ゲヴァントハウス弦楽四重奏団
      コルネリア・ヘルマン(Pf)
      吉田秀(Cb)

  曲目  ハイドン  :弦楽四重奏曲第80番変ホ長調
      モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調「狩」
       (休憩)
      シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」
      シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」第4楽章(アンコール)

  会場  神奈川県立音楽堂(16列24番)
  公演  2010年12月17日19:00~21:05

 

 秋の夜長は弦楽四重奏などと思っていたが早くも年の瀬、遅くなったが世界最古の弦楽四重奏団の演奏を聴きに出かけた。それは楽しく、温もりを感じさせた至福のコンサートだった。

 奏者の協調なしに音楽が成り立つ筈がない。しかし四人が協調して奏でた音楽は、ありきたりの概念で表現されるようなやわなものでないようだ。弦楽四重奏という厳格な様式の音楽の、厳格さを極めた彼方に楽しさと温もりが生まれるようだ。

 

 ハイドンは、私の中で谷間のような存在で、標題付き交響曲をいくつか聴いた程度である。しかし、今回の演奏に接して、他の弦楽四重奏曲も聴いてみたいと思わせた。内声がクリア、四重奏であることが良くわかった。

 モーツァルトも然り。冒頭の弾むような旋律で一気に惹き付けられた。ハイドンセット中の一曲、続けて聴けば、ハイドンを敬慕する感じも伝わってきた。

 シューベルトは、第2ヴァイオリンが外れ、ピアノとコントラバスが加わる変則的なピアノ五重奏。厳格な中に華やかさが加わった。実は、この曲につられて出かけたようなものだが、充分堪能した。音楽を聴く時、多くは録音を頼ることになるが、良い演奏に巡り合った時の感動は録音に比でない。

 演奏を終えて舞台袖で少し話し合っていたようだが、アンコールに第4楽章、望外の喜び。終わった時、暫らくは拍手をしたくなかった。余韻を楽しみたかったが、直ぐに拍手が沸き起こる。名演奏に対して悪くはないが、静寂もまた敬意の表出ではないかと思うのだが。

 

 名演奏を支えたのが神奈川県立音楽堂。神奈川県の文化施設としては古い方で、そのためか座席は多少窮屈だ。しかし、音の良いことは広く知れ渡っている。今回のコンサートも音がとても近くに聴こえて、サロンコンサートのようだった。王様とは言わないが、列席する貴族ぐらいの気分に浸れる。一度、味わってみませんか。

   (2010年12月18日記録)

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