路上観察:横浜・掃部山公園(2010年11月18日)
調べ物があって神奈川県立図書館に行きましたが、図書館の直前で
掃部山公園を通り抜けます。掃部山公園については既に何回か触れています。
今日は天気が良く、色づいた木立越しにランドマークタワーが鮮やかでした。
井伊掃部頭の銅像は北東を向いているので、写真を撮るのは光の向きがよくありません。背後10mほどに横浜能楽堂があります。
銅像の左手に噴水状の物があります。あるのは承知しているのですが、裏面に回ったら寄贈者の名前が刻んでありました。なお、はっきり写っていませんが背後の建物は神奈川県立音楽堂です。
いままで気付きませんでしたが、公園の一角に案内がありました。内容は次の通りです。
『横浜市地域史跡
井伊掃部頭ゆかりの地
平成五年十一月一日 登録
所有者 横浜市
明治四二年七月、横洪開港五〇年記念に際して、旧彦根藩有志が藩主の
開港功績の顕彰のため、大老井伊掃部頭直弼の銅像を戸部の丘に建立し、
その地を掃部山と名付けて記念しました。銅像の左側にある水飲み施設は
その時に子爵井伊直安よリ寄付されたものです。
当時の銅像は、藤田文蔵、岡崎雪声によって勢作され、その姿は、正四
位上左近衛権中将の正装で、高さは約三・六メートルを測リました。しか
し、当初の銅像は、昭和一八年に金属回収によって撒去され、現銅像は、
昭和二九年、横浜市の依頼により慶寺丹長が製作したもので、その重量雄
は約四トンあります。
なお、台石は妻木頼黄の設計で。高さは約六・七メートルあり、創建当
初のものが残っています。
平成六年三月
横浜布教育委員会』
60過ぎの私でさえ金属回収の詳細は知りません。若い人には何だか判らないでしょう。しっかり伝えていくことが大切だと思うのですが。
(2010年11月18日記録)
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