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2010年10月 4日 (月)

随想:この人・百話一芸 第10回(2010年10月2日)

 2010年10月2日14時~15時45分、第10回横浜能楽堂講座「この人・百話一芸」。ゲストは筝曲家・作曲家の唯是震一。聞き手・進行はNHKアナウンサーの葛西聖司。

 唯是震一は今年で87歳とか、このジャンルも疎いので初めて舞台に接します。話の中で奥さんが中島康子と知りましたが、名前だけは聞いたことがあります。後半の一芸に参加した奥田雅楽之一(うたいち)は孫。

 

 前半の百話、下地がないので脈絡のわからない部分も多かったのですが、要点を掻い摘んでまとめておきます。興味あれば調べなおしてください。

 唯是というめずらしい苗字、遡れば岩手県遠野の苗字無しの家だったが、飢饉の時に米を殿様に提供、飢饉が収まって苗字を与えられた。祖父は、札幌農学校・クラーク博士の教え子七人の一人。

 大病をしたことがなかったけど、去年、早期がんの早期で胃を2/3切除した。

 北海道出身、昭和22年に埼玉県飯能へ。農家は、作った芋を着物と交換したので良い着物があって、着る機会として芸事を習う。教える報酬に芋を貰った。

 父は実業家、尺八で想山(?)を名乗る。母は山田流のお筝の演奏家、譜面を使わなかったが、宮城道雄が教育用に譜面を作ったので使うようになった。父は大らかであったが、音に厳しく、母もしかれれていた。母はおてんばで、テニスをやっていた。

 小学生でヴァイオリン、譜が読めた。小樽商大卒後、札幌鉄道局勤務。国鉄は17時に仕事が終わるので、その後にコーラスを楽しんでいた。北海道の大会で一位になり、神田共立講堂の全国大会へ。

 旅行中に上野の音楽学校を受験し、七人合格したうちの一人だった。試験官に宮城道雄・宮城喜代子がいた。とりあえず仮入学で、会社を休んで勉強し合格になった。退職の手続きをする時には事情が伝わっていた。

 大学時代は、多くのコンクールに入賞した。作曲は急に始めて訳でない。自分は周りの人に比べておじさん、筝を弾く人はいるが作曲は少なく、宮城道雄に樂理を薦められた。

 コロンビア大学留学、ヘンリーカウェルに作曲を師事。友人に元ソニー社長の大賀典雄。日本にTVのない頃、TVに初めて出演した。筝が注目された。

 1955年、カーネギーホールにて、ニューヨークフィルと「春の海」で共演。宮城道雄に出演要請があったが、アメリカにいる唯是が推薦された。3枚の円盤録音があり、一枚がNHKに、宮城道雄も聴いた。

 イタリアのTV曲には、吾妻歌舞伎に同行、独奏していた時に見つけられた。

 トムスコット(cl)とも共演した。宮城道雄は、妻の中島康子と共通の師。中島康子とはアメリカ滞在中に親交が深まった。玉三郎の楊貴妃も作曲した。

 

 後半の一芸では次の曲が演奏されました。(3)(4)は、プログラムに無い、いわばアンコール。

  (1) 「半夜」 筝:唯是震一
  (2) 「松虫」 筝:唯是震一、三弦:奥田雅楽之一、尺八:酒井師山

  (3) 「練習曲:お姉さま(?)」 筝:奥田雅楽之一
  (4) 「練習曲:啄木鳥、?」 筝:唯是震一

 筝曲をしっかり聴くのは初めてです。邦楽に広げても文楽・歌舞伎の浄瑠璃、能の囃し方を聞いた、限られた経験しかありません。邦楽器と洋楽の共演を聴いたことも多少ありますが、全般的に邦楽の理解が進んでいる訳ではありません。

 その前提の下に、筝はきらびやかな印象を持つものの、実に繊細な音色、繊細な奏法の楽器と思いました。(洋楽で言えば)トレモロやグリッサンドもありましたが、基本的にシンプル過ぎるように感じました。でも聴き慣れると、部妙な違いがあるようにも感じたのですが、今は弁別できません。

 この講座に出かけたのは3回目ですが、選好みしないで、何でも見聞きしようと思ったのがきっかけ。分野は何でも良いし、判る判らない、好き嫌いも、とりあえずは問題外。

 次回は、12月18日14時から「竹本駒之助(女流義太夫)」です。来年になって、2011年4月24日「芝祐靖(雅楽演奏家)」、7月17日「中村梅之助(俳優)」と予告されています。

   (2010年10月4日記録)

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