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2010年9月 9日 (木)

路上観察:利賀フェスティバル復路第2日目(2010年8月29日)

 四日市のビジネスホテルを出発して向った先は、岐阜県養老群養老町にある「心のテーマパーク 養老天命反転地」。

 今年5月に亡くなった荒川修作と、パートナーであるマドリン・ギンズの手になる実験的プロジェクト。怪我人続出の公園と言われたこともあったようです。それが証拠に(?)に、希望すればヘルメットと運動靴を貸し出してくれますし、監視員さんもいます。

 今回が2回目、5年振り。施設の傷みや汚れが進みました。しかし、樹木は成長して野性味を増したように思います。

 作者の意図は今回も判りませんでしたが、それなりに楽しみました。
 どのような公園か、到底、意を尽くした説明など出来ません。ちょっと気になった方は身を持って体験してみませんか。まあ、雰囲気を写真で説明しておきます。

 主となる施設を外側から撮影した写真。
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 前の写真で、人の居る辺りまで上って撮影した写真。左右、五分の一づつが切れている感じ。養老の山々が間近です。
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 前の写真で、外周を反時計回りに進んで、三つあるきのこ状の造形物のさらに右側から振り返って撮影した写真。濃尾平野が広がっています。
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 全体はすり鉢上ですが、結構急な斜面になっています。
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 すり鉢の外側に、岐阜県をテーマにした構造物 に、市郡名が記されています。地理的に北側は富山県に接しています。写真では左側になりますが、そこに利賀村の名前が記されています。
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 利賀フェスティバルに始めて出かけたのが1988年、夏は利賀が今に続いています。ただ途中の4年間ば出かけませんでした。プログラムの関係もあって行きそびれていました。その時にここへ来て、利賀村の名前を見つけ、また出かけようかと思った次第です。名古屋から南に下る海辺に単身赴任している時でした。

 

 このあと愛知トリエンナーレに向いました。半日で主として6箇所に分散する会場のうち、名古屋市美術館と愛知県芸術文化センターの作品を鑑賞しました。

 名古屋市美術館で印象に残った作品。
 塩田千春は、天井から下げた大きなワンピースにビニールチューブを縦横に這わせ、そこに血液を思わせる赤い液体を循環させるインスタレーション。2001年横浜トリエンナーレにおける大きなドレスに泥水を流し続けたインスタレーションを思い出します。
 島袋道浩は、映像を中心にした「きみは魚をさばけるか」。知多半島の先端にある篠島における生活記録。あまりにも日常の光景を記録に留めているので、かえって新鮮。魚だけに鮮度が第一、なんちゃって。

 愛知県芸術文化センターで印象に残った作品。
 草間弥生は、水玉に決まっているけど、どこで見かけても厭きさせない。存在感があります。
 蔡國強の大きな部屋の壁面に展示された火薬で描いた絵。ただ、思ったことは「文台降りれば反古なり」と言う芭蕉のことば。反古は言い過ぎかもしれませんが、火薬に火をつけて作品を作る製作過程こそ真の面白みを漂わせているのではないかと。
 宮永愛子は、初めて意識する作者。ナフタリンで身の回りの、例えば靴を模った作品群。靴の甲が磨りきれたように薄れているのはナフタリンが昇華しているからと思いましたが、何か儚なさを感じました。「この秋は何で年寄る雲に鳥 芭蕉」が思い浮かびました。

 都市型・郊外型の芸術祭が増えているように思いますが、どこでも作品展示されている作者がいます。ビッグネームではあるのですが、ここだけにしか作品展示しないという作者がいたら、万難を排してでも観に出かけるのですが(写真は撮影可の作品や移動中に。左から名古屋市美術館正面、白川公園、愛知県芸術センター正面および展示場入口)。
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 もう一泊して残る作品を見ようかとも思いましたが、興味が続いていれば、改めて来名することにして、横浜に戻ることにしました。
 4泊5日の利賀フェスティバルと往復路の旅もこれでお終い。また来年。

   (2010年9月9日記録)

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