音楽:みなとみらいクラッシック・クルーズ Vol.16
演奏 NHK交響楽団メンバー With 佐份利恭子
曲目 プッチーニ :「菊の花」
ドヴォルザーク :弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
クライスラー :愛しのロスマリン(アンコール)
会場 横浜みなとみらいホール・大ホール
公演 2010年7月8日14時30分~15時20分
みなとみらいクラッシック・クルーズは、横浜みなとみらいホール主催のミニ・コンサート。毎月の開催、ランチタイム・クルーズ(12時10分~)とティータイム・クルーズ(14時30分~)の2回公演で各40分程度。室内楽中心のプログラムで、各回の演奏は同じですが、曲目は変わります。料金は1回券800円、通しで1400円。短い時間でも生の音楽を楽しみたいという方で結構賑わっています。
今回は弦楽四重奏、ランチタイムのベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番「ハープ」も魅力的でしたが残念ながら用ありで、ティータイムのみを聴きました。
メンバーは、第1Vn・佐份利恭子、第2Vn・松田拓之、Va・坂口弦太郎、Vc・桑田歩。
「菊の花」は初めて聴く曲、めったに演奏されることもないようです。親交のあった伯爵が亡くなった際、哀悼の意を表すために作曲されたといわれます。弔意に添える菊の花は、元はヨーロッパの習慣らしいですよ。しみじみと故人を振り返るような静かな曲です。弦楽四重奏の形式が深みを増します。
「アメリカ」は何か民族音楽を思わせます。故郷を思い起こしての事でしょうか、「交響曲・新世界より」の直後に作曲されています。
第1Vn が正面にくる前よりの席、音と楽器の関係を見極めようかと。外声はともかく、内声を聴き分けるのは難しいですね。第2Vn と Va はボーイングがほとんど一緒、同じ旋律を弾いているのでしょうか。スコアを見れば一目瞭然ですけど。
弦楽四重奏による「愛しのロスマリン」、ピアノ伴奏は華やかな感じがしますが、同種楽器による演奏は渋い美しさを感じます。
常設の弦楽四重奏団ではありませんがプロの集まりですから、充分に楽しめました。弦楽四重奏は久しぶりに聴いたのですが、本当に素敵な音楽の形式です。今回はミニ・コンサートでしたが誘い水のようなもので、通常のコンサートに出かけたくなりました。
次回開催は8月4日、日本フィルメンバーによるクラリネットを含む室内楽です。
(2010年7月9日記)
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