音楽:コムラード マンドリン アンサンブル 第38回定期演奏会
指揮 飯塚幹夫・日高哲英
演奏 コムラード マンドリン アンサンブル
会場 トッパンホール(東京飯田橋)
公演 2010年7月4日 14時~16時
縁あって定期演奏会に出かけることになりましたが、早いもので今回で三回目。当日の演奏曲は次のとおりです。
1'st Stage
(1) 還俗修道士 : G.フィリッポ、中野二朗編曲
(2) 交響曲的前奏曲 : U.ボッタキリア
(3) 歌劇「南の港にて」より間奏曲(独奏:小野智明)
: N.スピネルリ、中野二朗編曲
(4) 組曲「吟遊詩人」
Ⅰ.供奉 Ⅱ.若き騎士の歌 Ⅲ.牧歌(愛の歌) Ⅳ.結婚祝宴
: A.アマディ、中野二朗編曲
2'nd Stage
(5) 桜幻想曲 : 鈴木静一
(6) アンデルセン童話による音楽物語「マッチ売りの少女」
: 鈴木静一
(7) スペイン第3組曲 Ⅰ.ヒターノ Ⅱ.夜想曲 Ⅲ.春の祭
: 鈴木静一
アンコール
(8) 粉屋の踊り : ファリャ
このグループは鈴木静一作曲の全曲演奏を目標にしているようです。プログラム後半に鈴木静一の曲が並ぶのは、その目標に沿ったものでしょう。アマチュア・グループならではの志高い行き方だと感じています。
最初の音を聞いて、バランスが良くなったと思いました。すなわちマンドリン族の音が前面に出てきている、良く聞こえました。
以前よりメンバーが多いのでしょうか、多分、多いと思います。奏法の向上もあるでしょう。相俟って音が良く聞こえました。
曲によって管、打楽器、ピアノが加わりますが、以前はそれらの音が大きくて、マンドリン族の音にかぶっていると感じることがありました。今回は気になる部分がほとんど有りませんでした。
ただ、メンバーが増えればアンサンブルを整えるのは難しくなる。多少気になる部分がありました。あるいは表現が淡白になった部分もあったように思いました。
一段上に行くための過渡状態にあるのではないでしょうか。今後がより楽しみになります。
なお、「マッチ売りの少女」は、ソプラノとナレーションが加わりましたが、どうも不鮮明でした。実際の会場で合せていないでしょうし、客が入ると状況も変わるでしょうから、バランスさせるのが大変だとは思いますが。
会場は座席数約400ですが満席でした。一年の成果を楽しみに待たれている方が多くいるのだと思います。今後、ますますのご発展を祈念いたします。
(2010年7月6日記録)
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コメント
お忙しい中遠くまでお出かけ下さって有難うございました!
今年も心地良い緊張感の中、楽しく弾くことができました。ご挨拶ができなくて申し訳ありません。
楽しんで頂けて嬉しいです。
今後ともよろしくお願い致します。
あのあと美術館に行かれたと、salalaさんから聞きました。感想のアップを待っています。
投稿: strauss | 2010年7月 6日 (火) 10時42分
マンドリン・アンサンブルを聴く機会は、この定期公演だけです。こと
しで三回目になりますが、ようやく音に慣れたかなと思えるようになりま
した。
いずれのコンサートに出かけても録音されたもののようにバランス良い
音で聴こえるわけではありませんが、今回はとても良かったです。それぞ
れに感じ方はあるでしょうが、充分な音の響くことが最初にあって良い気
がします。メンバーの動静はあるでしょうが、以前は多少繊細だったよう
に思ったものですから。
鈴木静一作曲の未演奏曲がまだあるようです。全曲演奏に向けてますま
す発展されますよう。
お疲れ様でした。それにしても楽器を弾けることが羨ましい。
帰りがけ、竹橋の国立近代美術館「建築はどこにあるの」に寄ったので
すが、8分ほど遅くて入場できませんでした。あらためて出かけます。
投稿: f3 | 2010年7月 6日 (火) 11時45分