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2010年6月28日 (月)

音楽:神奈川フィル第264回定期演奏会(2010年6月26日)

  指揮  小泉和裕

  独奏  矢野玲子(vn)

  演奏  神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  曲目  ブラームス :ヴァイオリン協奏曲ニ長調
       (休憩)
      ブラームス :交響曲第1番ハ短調

  会場  横浜みなとみらいホール(1階29列24番)
  公演  2010年6月26日14:00~15:55

 

 若き小泉和裕を聴いたことがあります。恐らく新日本フィル、曲は「トリスタンとイゾルデ・前奏曲と愛の死」、後は何だったか。カラヤンコンクール優勝直後で颯爽としていました。

 暫らくして私はオーケストラに足を向けなくなり、2009年から神奈川フィル定期に通うようになりました。今回の定期で、およそ30年ぶりに小泉和裕を聴くことになりました。舞台の出入り、指揮ぶりは相変わらず颯爽としていましたが、さすがにお年を召した感じ。私も同世代、自分もお年を召したのだろうなと、音楽とは程遠い思いに浸っていました。

 

 さて名曲コンサートの趣のあるプログラムも良し。淡々と響きわたる演奏もまた良し。何か変化しなければならない雰囲気が支配的な世の中ですが、変化しないものがあることも大切だと感じました。ミクロ的に見れば変化していないことなど無いでしょうが、でもそのように感じさせるのが名曲であり、名曲の良い演奏ではないでしょうか。

 V協独奏の矢野玲子(りょうこ)は、見た目にも若さがみなぎっていました。まだ30歳前だと思います。新鮮な演奏でしたが、随分と堂々しているようもに感じました。演奏ばかりでなく、待っている時など観客席を見やったりして。不可能でしょうが、30年後にどのような演奏をするか聴いてみたい思いがしました。

 1番は、またオーケストラを聴きだして、本当に良かったなと思いました。ティンパニー連打を伴う冒頭から、4楽章のベートーベンを思わせる主題、フィナーレに向けて高揚していく気分。どの部分ということでなく、どのパートということでなく、総合力。弦はいつもより少し乾いた音色に感じましたが、それさえブラームスに適していたと。小泉和裕のカラヤン風なものが出ていたのでしょうか。神奈川フィルもそれに応えたと。

   (2010年6月28日記録)

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