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2010年6月 8日 (火)

路上観察:横浜・愛の母子像(2010年6月6日)

 「港の見える丘公園」は横浜名所の一つ、名前のとおり「横浜港」、「ベイブリッジ」が手に取るような近さに見えます。

 「港の見える丘公園」の北側一帯は、「フランス山」と呼ばれ、緑濃い傾斜面に散歩道が続きます。「フランス山」の呼称は、明治初期にフランス軍が駐屯したことに因みます。山下公園側から緑濃き斜面を登り、平坦部に至るとトリコロールカラーに塗られた井戸揚水用の風車や建屋遺構が見えてきます。

 

 少し進むと「愛の母子像」、案内は次のように記述されています。
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 『昭和52年(1977)年9月27日、横浜市緑区荏田町(現青葉区荏田北)に米軍機が墜落し、市民3人(母と幼い子二人)が亡くなりました。
 生前に海が見たいと願っていたことから、この公園に愛の母子像の寄付を設置したものです。』

 『パパ・ママ、バイバイ』、『ポッポッポ』を今生の最後の言葉にして亡くなった兄弟。大やけどを負い、四年余の治療も及ばす亡くなった母。一般市民9名が死傷した大きな事故でした。

 既に事故から30年以上過ぎました。事故を知らない方も多いでしょう。むごい出来事が風化してはいないか、像の前を通るたびに思います。
 簡単な案内さえ紆余曲折があった末にようやく設置されたものです。

 像が見つめる先に、生前見ることのなかった横浜ベイブリッジ。事故がなければ今ごろ兄弟は、自分の子ども達を連れてこの景色を眺めていたかも知れません。
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 港の見える丘公園付近を散歩する機会があれば、せひ母子像を訪れてください、合掌。

 参考:ウィキペディア(Wikipedia)、他

  (2010年6月8日記録)

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