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2010年5月12日 (水)

路上観察:英連邦戦没者墓地(2010年5月6日)

 横浜・山手の外国人墓地は、異国情緒ただよう観光名所として知られています。が、横浜の外国人墓地は私の知る限りで他に三ヶ所あります。JR山手駅至近の根岸外国人墓地、根岸森林公園近くの中国人墓地・中華義荘、さらにJR保土ヶ谷駅を最寄り駅とする英連邦戦没者墓地です。
 先日、近くに出かける用があったので、足を延ばして英連邦戦没者墓地を見学しました。

 山手・根岸・中国人墓地の三ヶ所は、大きく言えば横浜山手に位置します。が、英連邦戦没者墓地は少し離れて横浜市保土ヶ谷区狩場町に位置します。正月に開催される箱根駅伝の花の二区、JR保土ヶ谷駅を通過し、難所権太坂を登りきった付近と言えばおよその見当はつくでしょうか。国道1号から少し脇に入ったところです。

 英連邦戦没者墓地の名称から推察できる通り、他の三ヶ所とは性格を異にしています。
 すなわち、第二次世界大戦の時の英連邦戦死者のための墓地で、戦地で日本軍捕虜になり日本の収容所に送致されてから亡くなった人たちも含まれるそうです。英連邦ですから、イギリスはもとより、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、インド、パキスタンの方たちです。他にアメリカ、オランダの方たちも埋葬されているそうです。

 この墓地は、現在でも日本政府が管理・整備をしています。良く手入れされて、美しい風景を作り出しています。しかし、美しい風景ではあってもこれ以上に増えて欲しいとは思いません。如何なる理由があろうとも。
 アジア・太平洋戦争を身近に感じて緊張しました。

 

 バス通りに面した門および掲示されているプレートです。
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 墓地への入口およびプレートです。
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 一番大きな区画、入口側と背面の小高い位置から見た風景です。
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 ベンチが置かれている道を進むと、異なる区画が現れます。
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 蝶々が一匹、初夏を感じて平和な場面です。しかし、「西部戦線異状なし」、名画の幕切れを思い出します。
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 参考:横浜の外国人墓地

  (2010年5月12日記録)

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