路上観察:神奈川県庁舎の一般公開(2010年5月4日)
恐らく生涯を横浜市民で終わるであろう私、行政手続きは最寄りの区役所で済みますから、横浜市役所に足を踏み入れたことがありません。いわんや神奈川県庁など。
と思っていましたが、市役所より先に県庁に入り込みました。5月3・4日、昨年に続いて第2回県庁一般公開がありましたので、4日に散歩がてら見学してきました。
県庁正面からキングと称される塔を見上げたところ。玄関脇のプレートに刻まれた文字から、歴史と威厳が感じ取れます。県庁舎としては4代目、昭和3年(1928年)完成とのこと。
3階にある知事室です。中に入れませんが、入口から見学できます。奥に掲げられたパネルを拡大しました。左の一部は「Inauguration Ceremonies Program」と読み取れますが、行かれていたんでしょうね。右は自筆(?)の「運と愛嬌」、人生哲学でしょうか。
第三応接室および調度品です。窓から眺める日本大通りのイチョウの木が目に鮮やかです。
大会議場およびカーペットです。カーペットのデザインは県花やまゆりでしょう。
屋上に出て、いつもは見上げるキングの塔を真横から見ます。横浜税関のクイーンの塔、開港記念館のジャックの塔、象の鼻パークから大桟橋を、いつもとは異なる視点で眺めました。
昭和初期に流行した帝冠様式と言う現代建築に和風の瓦屋根を載せた造り、塔上には五重塔の頂部の九輪を思わせる作り物が見えます。帝冠様式にはナショナリズムの台頭が背景にあるようです。
見学会は多少なりとも知見が広がります。好む好まざるに関わらず出かけるべきでしょう。心がけます。
(2010年5月7日記)
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