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2010年4月 5日 (月)

常識って!?:若林元農相の不正投票に関する疑問

 若林元農相の不正投票は既に過去のことになったような感じですが、私には疑問が残ります。

 

 asahi.com によれば、投票行動は『本人が着席し「氏名標」という自身の名前が書かれた立て札を立てると、ボタンが押せる』となっています。しかし『本人が着席し』と『自身の名前が書かれた立て札を立てる』は間違いでしょう。なぜって、本人が着席していないのに投票できた訳ですから。

 ゆえに「氏名標を立てると、ボタンが押せる」とすべきで、本人等は必要はありません。

 

 投票動作は「氏名標を立てる」と「ボタンを押す」の二動作です。ここが疑問のポイントです。

 すなわち
  (1) 若林元農相は「氏名標を立てて」「ボタンを押した」のでしょうか。
  (2) 「氏名標は既に立っていて」、若林元農相は「ボタンを押した」だけなのでしょうか。

 (1)の場合、若林元農相個人の意志で不正投票したと言えそうです。
 (2)の場合、氏名標の本人が離席しても氏名標が立っていた。すなわち暗黙裡に若林元農相の不正投票が要請されたと思うことも可能です。

 

 10回の不正投票にどの位時間を要するか判りませんが、ちょっと離席した程度の時間で済んでしまうものでしょうか(参議院HPに議事録はまだ未掲載)。
 氏名標を倒すのは誰が行うのでしょう。本人が倒すのであるならば、離席しているのに氏名標が立っていること自体がおかしい。

 (1)の場合、疑義は解消しそうです。(2)の場合、ベテランと言えども本人の氏名標の倒し忘れも有得る(そんなこと無いとも思えますが)ので、誘引があったうえでの若林元農相の不正投票であるか否か、明確にはなりません。

 国会も、報道も、あっさりと収束したかのようです。つつけば深みにはまる、それを避けたと勘ぐる思いがある訳ではありませんけど。

  (2010年4月5日)

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