路上観察:横浜根岸なつかし公園・旧柳下邸の雛まつり(2010年3月3日)
旧柳下邸は横浜市指定有形文化財に指定され、NPO法人により維持管理されています。位置はJR根岸線根岸駅から歩いて10分ほどの所。3月6日まで雛祭りを開催しているとのことで散歩の足を延ばしました。
少し高台に建つ旧柳下邸からは広がる磯子の海が見えたはずです、昭和30年頃あるいはもう少し後までは。縁側・廊下、波打った古いガラス、五右衛門風呂などから旧柳下邸が豊かな家庭であったことが想像できます。庶民の家庭とは大いに異なるでしょうけど、昭和前半の暮らしの気配が漂っています。
鄙飾りは、明治期から昭和期に制作された10組ほどが飾られていました。出来栄えを見極めできるわけではありませんけど、戦争を含む長い年月を経て目の前に存在することはなかなか感慨深いものです。
旧柳下邸裏の根岸台に進駐軍から引き続く在日米軍施設が広がることを知れば、感慨はより増すでしょう。平和と戦争の痕跡が紙一重で同居しているように思います。
旧柳下邸に鄙飾りの無い状態がどのようなものであるか興味を抱きました。改めて出かけようと思いました。また、4月18日からは端午の節句が開催されるそうですから、それも出かけたいと思いました。
根岸駅改札を出て右前方に案内板があります。根岸森林公園や三渓園もさほど遠くない所にあります。組み合わせて半日・一日を過ごすのも楽しいと思います。
(2010年3月4日記)
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