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2010年2月 8日 (月)

美術:「レベッカ・ホルン展」-静かな叛乱 鴉と鯨の対話(2010年2月3日)

  会場    東京都現代美術館
  会期    2009年10月31日(土)~2010年2月14日(日)
  休館日   月曜日  
  開館時間  10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
  入場料金  一般:1200円
  鑑賞日   2010年2月3日
  公式HP  http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/107/

 

 大分前から出かけようと思いながら会期末になってしまいました。鑑賞時間も少なかったので映像作品は少ししか見ていません。

 

 グランドピアノを天井から逆さまに吊り下げた作品「アナーキーのためのコンサート」。不安定な状態が視覚的に興味を惹きます。それだけでなく、蓋が開き、鍵盤が押し出されて各鍵はばらばらな弧を描いてぶら下がります。暫くして元に収まります。動作時には弦を掻き毟るような不協音が響きます。

 手足を拘束され、臓物を吐き出して断末魔の叫びを上げる、グロテスクな内容を秘めた作品と感じました。このイメージを生起させる物事は世間に少なくありません。美しい装いをしながら醜い内実を秘めたるものが。アナーキーは誰なのでしょうか。大きな問題を提起した作品と受け止めました。
 実際に観て頂けたら。どのように感じられるか興味あるところです。

 

 「ジェイムズ・ジョイスのためのヌーグル・ドーム」は、<>状の対向する鉄棒の先端にナイフが取り付けられて、モーターに繋がる偏心カムの動きで刃先が狭まったり開いたりする作品。

 「双子の鴉」は、扇子状に鴉の羽が取り付けた機構を開いたり閉じたりさせる作品。

 「鯨の腑の光」は大きな一室を使用し、中央に黒い液体を満たした大きなパンをモーター仕掛けの槍状の棒がかき回し、壁面に詩が投影されている作品。

 モーターと簡単な機構により動作する作品が大半でした。無限に繰り返される単調な動作から、観終わって何かほっとする印象を受けました。そこには人と機械間のフィーリングの差異などありません。

 人は何でも判るつもりで大き未知の世界を作り出しているかも知れません。機械にとどまらず、人とのコミュニケーションにおいても。そのようなことを考えて美術館を後にしました。

 残り少ない会期ですが、出かけてみようと思う方は時間をたっぷり割いて下さい。私も充分な時間を用意してもう一度出かけたいと思っています。

   (2010年2月7日記)

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