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2009年12月 2日 (水)

路上観察:京都・六道の辻

 11月27日、横浜から奈良へ移動の道筋、京都途中下車、市バスで四条河原町へ。昼時だったので鯖寿司で腹拵えしてから「祇園花見小路」を下って「六道の辻」へ。

 仏教では天道・人道・畜生道・修羅道・餓鬼道・地獄道を総称して六道、迷いのある人間は六道を輪廻する存在と考えられるそうです。よって「六道の辻」とはこの世とあの世の境目の意味。具体的には東山区松原通大和大路東入、松原通を東に20分ほど歩けば清水寺に至ります。

 

 横断歩道が描かれていていささか興を削ぎますが、中央の石の標柱に六道の辻と刻んであります。標柱後方の寺院が西福寺です。西福寺の斜め向かいに「みなとや幽霊子育飴本舗」があります。ベッコウ色した子育飴を一つ口に含めば、柔らかな甘みの懐かしい味が広がります。
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 「六道の辻」はT字路。T字の横棒が西東に、縦棒が南に伸びるとすれば、東に少し歩くと「六道珍皇寺」、南に少し歩くと「六波羅密寺」があります。

 「六道珍皇寺」には地獄の入り口と言われる井戸があります。本堂右手奥にあって普段はそに近寄れませんが、格子の隙間から見ることはできます。

 井戸から地獄に通ったと言われる「小野篁」、本堂脇の「閻魔・篁堂」に弘法大師像・閻魔大王像と並んで篁像が安置されています(前掲の「冷泉家 王朝の和歌守展」に私家集・小野篁が展示されていました)。

 「閻魔・篁堂」の奥に先祖の霊を呼び戻すと言われる「迎え鐘」の堂が。この鐘は外から見えず、堂外に伸びた綱を引くと鐘がなります。

 寺内に観光客は少なく、地元民の寺の雰囲気が色濃く漂います。夏のお盆には先祖を迎える人たちで賑わうそうです。その頃に再訪し、傍らで地元民の信仰の様子を見たいと思いました。

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 「六波羅密寺」本堂裏手の宝蔵庫には重要文化財が多々展示されていますが、改めて一つ一つを印象に残しました。と言うのも、口から仏を吐き出す「空也上人像」ひとつの印象があまりにも強かったからだと思います。少し残念なのは展示空間が狭いこと、もう少しゆったり展示されると良いと思いました。ただ寺域にスペースも無いようです。

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 この後、京阪電車利用で東福寺に移動、通天橋から紅葉を見ました。盛りを過ぎていましたがそれでも多くの人出、さすがに紅葉の名所。私は木々が重なりすぎていてあまり感心しないのですが、みなさん如何でしょうか。

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 多少の時間が残ったので鳥羽街道を少し南下、伏見稲荷に詣でました。本堂裏手に続く千本鳥居、庶民の途切れることの無い厚い信仰を感じます。時間がないので途中で引き返しました。

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 ここまで4時間強、それほど急いだつもりもありません。

   (2009年12月2日記)

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コメント

 その昔、京都に住んでいました。三十三間堂を少し下がった辺り。
でも記述の「幽霊子育飴」のことは知りませんでした。
「子育飴」といえば、
小夜の中山久延寺の、夜泣き石伝説が思い浮かびます。
こちらは水飴ですが、今では粒の飴もあるようです。
近くには、西行の「命なりけり」の歌碑や、芭蕉の句碑、涼みの松も。


 智積院、泉涌寺、東福寺、そして伏見稲荷…。
近くだったので何度も行きました。
京都、懐かしいです。
また行きたいな~

投稿: salala | 2009年12月 2日 (水) 19時54分

 京都にお住まいになっていたことがあるのですか。多くの歴史を身近に感じたでしょうね。
 六道の辻辺りは何回か訪れたことがあるのですが、幽霊飴を認識したのは今回が初めて。目の前を通り過ぎていたのに気付かないものですね。

 今回は大文字山に登ろうとのアイディアもあったのですが没。奈良で歩き回るので京都はのんびりと。愛宕山は以前登ったことがあるのですが、もう一度登りたい。大文字山と合せていずれ機会を設けたいと思います。旅人はあまり行かないでしょうけど、でもいいんです。

 小夜の中山も一度は訪れたいと思っています。「いのちなりけり」、元気なうちに。油井のさった峠と組み合わせたいですね。

投稿: F3 | 2009年12月 3日 (木) 09時19分

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