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2009年12月 6日 (日)

路上観察:京都・大山崎町界隈散策


注:添付資料等の関係で、正式版はホームページに掲載しています。

 

1.年月日   2009年11月30日(月)
2.所要時間  11時20分~16時00分
3.通過した名所・旧跡
  JR山崎駅~(バス)~アサヒビール大山崎山荘(鑑賞)~宝積寺~
  サントリー山崎蒸留所(工場見学)~水無瀬神宮~芭蕉句碑~
  離宮八幡宮~JR山崎駅

4.案内

下り東海道新幹線が京都駅を出るとすぐ右手にサントリー山崎蒸留所が見えます。大山崎は、その京都寄り一帯で京都府乙訓郡大山崎町。サントリー山崎蒸留所には山崎の名が付いていますが住所は大阪府三島郡、この付近は大阪・京都の府境が走ります。京都駅・山崎駅間はJR京都線で15分ほど。

サントリー山崎蒸留所の背後から東に続く山が天王山、「天王山の戦い」の語源です。山裾の平地では、桂・宇治・木津の京都三川が合流して淀川となります。昔から交通の要所だそうで、今は東海道新幹線・JR京都線・阪急電車が隣り合って行き交います。

 

前日、奈良から京都に移動。朝、遅めにホテルを出て大山崎に向ったのは、アサヒビール大山崎山荘美術館の企画展「睡蓮池のほとりにて~モネと須田悦弘、伊藤存~」展鑑賞が目的です。

美術館はサントリー山崎蒸留所の東側の天王山の山裾に位置します。本館「大山崎山荘(登録有形文化財)」と新館、四季折々に表情を変えるという庭園からなります。展示作品鑑賞ばかりでなく、本館二階のバルコニーでコーヒーを飲みながら京都方面に開ける風景も飽かず眺めるのも一興です。
なお大山崎駅・山崎駅・美術館を結ぶ無料送迎バスがあります。歩いても15分ほどです。

企画・常設展示を鑑賞し、庭園を散策しました。過去に10回は訪れたと思いますが、紅葉の時期は初めて。盛りは過ぎていましたが、それでも充分に楽しめました。通常は月曜休館ですが、11月中は休館無しとのことで幸運でした。

 

美術館の裏手から宝積寺に向いました。美術館から一部が見えるほどの距離です。
宝積寺の通称は宝寺、奈良時代に聖武天皇が建立し、豊臣秀吉も援助したという歴史を辿ったそうです。今でも本堂、大黒天を祀る小槌宮、三重塔、九重の石塔、山門など堂々たる伽藍構成です。ただ地の利が無いのか、私のいる間にハイカーの一団は見かけましたが、一般参拝客は一組を見かけただけです。

 

時間が無いので天王山に登るのはあきらめて宝積寺を下り、一旦山崎駅に出ました。
山崎駅からサントリー山崎蒸留所までは歩いて10分ほど。工場見学は、見学とその後の試飲で約一時間。電車の中から何十回となく見た工場を見学しました。奥深くまで入りませんが大変きれいな工場でした。

面白いことを知りました。工場は一般道の両側に出来ているため、一般人が工場内を通行しているように見えます。道路脇に守衛所があるので、そこから工場内と思ってしまいますが、一般道ですから誰でも通行可能だそうです。もちろん工場内には入れませんが。

 

多少の余裕があったので水無瀬神宮に向いました。水無瀬神宮は、宗祇らによる連歌・水無瀬三吟の巻かれたところ。

   雪ながら山もと霞む夕べかな    宗祇
      行く水遠く梅匂う里     肖柏
   川風にひとむら柳春みえて     宗長

は、眼前に広がる大山崎の風景でしょう。早春を詠んで実に美しい発句・脇・第三だと思います。

境内には大きなポリタンクを沢山抱えて、名水・離宮の水を汲む人たちがいました。コップ一杯の水を汲ませて貰って賞味、癖も無く美味。

 

ここで本日の予定を終えることにしました。西国街道を山崎駅に戻る途中の民家の門前に芭蕉句碑を見つけました。碑には、

   ありがたき 姿おがまむ 杜若   芭蕉

と刻んでありました。

山崎駅至近の離宮八幡宮を駆け足で参拝し、山崎駅から京都駅経由で横浜に戻りました。

どなたにもお勧めできる観光地ではありませんが、歴史や美術に興味があれば大山崎は見過ごせない所と思います。

 

後日、芭蕉句碑の「ありがたき姿」が気になったので調べたら、連歌師・山崎宗鑑の屋敷を訪れた時に詠まれたそうです。そう言えば、大山崎山荘へ行く途中に「山崎宗鑑冷泉庵跡」碑があり、

   うつききて ねぶとに鳴や 郭公(ほととぎす)

と刻まれています。碑面は読めませんが、脇にある解説で確認してあります。ただし意味が判っていません。

   (2009年12月05日記)

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