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2009年11月21日 (土)

美術:「原三溪と美術-蒐集家三溪の旧蔵品」展

  会場    三渓記念館(横浜三渓園内)
  会期    10/31(土)~11/30(月)
  入園時間  9時~17時(入園は閉園の30分前)
  入場料金  700円(他に入園料500円)
  鑑賞日   2009年11月20日
  公式HP  http://www.sankeien.or.jp/

 

 三渓園は横浜名所の一つ、生糸輸出などで財をなした原三渓(本名富太郎)の旧宅です。内苑と外苑からなり、古くから一般に公開されています。今は面影すらありませんが、南西側は海に面した風光明媚な場所でした。現在、南西側一帯の海は埋め立てられて工場地帯になっていますが、園内は良く手入れされて変わることなく憩いの場所になっています。

 原三渓の実業家以外の側面として、園内に古建築を移築したり、近代日本画家の若い時代を支援したり、美術品を収集もしたりしていました。今回の企画展はタイトルからも判るとおり、かって原三渓が所有し、今は三溪園を離れた名品の数々をふたたび三溪園に集結させるものです。

 三溪園には何度も訪れていますが、原三渓の美術品収集家としての側面を知りませんでしたから足を向けた次第です。私には渋い内容でしたが、真の美術品収集家とは斯くあるべきと、そして原三渓の業績をおぼろげに知ったような感じです。

 展示作品の中で、東京国立博物館蔵「国宝・孔雀明王像」は見たことあるように思います。五島美術館蔵「志野茶碗・銘梅が香」は見たことがあります。いずれも印象的な作品です。沢山ある中から特定できるかと問われれば自信などありませんが。他の作品は見たこと無いようでした。

 作品リストを見ているとあちらこちらに散らばっています。作品を愛する人の下に移っていくことは作品として幸せなことでしょう。美術館等も多いのですが。

 見終えてから閉園真際の園内を散策しました。人も少なく、聴こえる音は水鳥の羽ばたき、こんなに遅い時間に園内にいたことはありません。一日を終えようとする三溪園も美しいと思いました。特に昼の短い今頃が素敵だと思います。
 渋い美術展ですが、三溪園散策を兼ねて出かけて見ませんか。
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