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2009年10月 6日 (火)

美術:横浜美術館「大・開港展」

  会場    横浜美術館
  会期    2009年9月19日(土)~11月23日(月・祝)
        休館は毎週木曜日(祝日を除く)、祝日開館の場合はその翌日
  開館時間  10時~18時、企画展開催中の金曜日は20時まで
        (入館は閉館の30分前まで)
  入場料金  一般 1000円
  鑑賞日   2009年10月5日
  公式HP  http://www.yaf.or.jp/yma/index.php

 

 横浜開港150周年記念・横浜美術館開館20周年記念と銘打ってあり、副題は「徳川将軍と幕末明治の美術」。ご祝儀物ではありますが興味深い展示になっています。

 一人の人間が150年を生きることは不可能です。しかし一世代30年とすれば、150年は五世代前のこと、歴史ではまだまだ昨日のことかも知れません。ざっと一周しただけですが、そのような思いを強くしました。

 大きくは「第Ⅰ章 徳川時代」「第Ⅱ章 開港の時代」「第Ⅲ章 明治時代」の三部構成。各々はさらに細分されています。
 時代区分にない「開港の時代」を設けたのは企画主旨に沿うのでしょうが、日本の玄関として横浜が大きく変化した時代を明瞭にする意味で面白く感じました。

 徳川時代では、徳川末期将軍の写真は意外に思えました。日頃考えもしませんが既にそういう時代であったことを再認識させられます。
 篤姫や和宮の持物はさすがに美しい仕上がりです。興味ある方には小説等と事実を一致させるかけがえのない展示のように思えます。

 開港の時代では、「御開港横浜之全図・歌川貞秀」に惹きつけられました。神奈川沖から西方を望むかなり大振りな鳥瞰図です。今とは異なる横浜が描かれています。それを発展と言いますが、随分と自然を損なってきたことも良く判ります。中央右上に「牢屋」の記述がありますが、私が卒業した中学校辺りで刑場だったようです。

 明治時代では、「美人(花魁)・高橋由一」に惹かれました。確か今年になって、三度、この絵にお目にかかっています。美術史上で重要な位置にあるのでしょう。近代洋画の起点になっているかも知れません。
 「新たな美術の庇護者、横浜の原三渓」では元三渓所蔵の大観、観山、紫紅などの絵が観られます。時代に横串を挿すような見方をしてきませんでしたが、これからはそういう見方も覚えたいと思いました。

 

 展示作品が多くて一つ一つを良く観られていませんが、会期もまだありますからこの後何回か出かけるつもりです。横浜開港150周年記念事業はいくつもありましたが、私は「大・開港展」を地味ながら優れた企画だと思いました。

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