路上観察:自然観察指導員講習会参加報告
財団法人日本自然保護協会の自然観察指導員講習会に参加しました。
自然観察指導員は、自然観察会を開き、自然を自ら守り、自然を守る仲間をつくるボランティアリーダーという位置づけです。18歳以上の方ならどなたでも参加できます。
私が参加した講習会は次の要領で開催されました。
会場 千葉市高原千葉村(群馬県利根郡みなかみ町)
日程 2009年9月26日(土)~28日(月)
共催 赤谷プロジェクト地域協議会
定員 県内50/県外10
参加者は48人、男女比はおよそ4対1、年齢は若い人方もいましたが大雑把な感じで平均50歳代と思われます。今回は定員割れでしたが、7月の神奈川は申し込んだものの定員オーバーのため抽選に外れ、講習会中に雑談で9月の千葉も同様とのことでした。
実施要領等はホームページを参照して頂くことにして、私の感想をまとめておきます。
私の参加理由は、ボランティアリーダーを意識したわけでなく、自然に対する自己啓発の趣が強かったと言えます。よって、自然に関する基礎知識はほとんどありません。参加者には、関連する仕事や既にボランティアに携わっている方もおられて、自然に対する豊富な知識を持たれていると見受けられる方も少なくないようでした。
講習は第1日目午後から開始され、直ちに野外実習、夜間は座学、第2日目は午前・午後野外実習、夜間は座学、第3日目は午前野外実習、昼食後に解散でした。野外実習は野山を歩き回るわけでなく、研修施設の周辺で行われます。都会人の視点で言えば、自然の中に研修施設があると言う感じです。
実習・講座は三時間単位です。歩くことには慣れていますが、観察のために立ち止まっていることも多く、それはそれで結構疲れます。講習会前に夜更かししていたこともあって、昼間のつかれも重なって夜間の座学もなかなかつらいものがありました。
もちろん野外実習は雨天決行です。小降りでしたが2日目・3日目は雨。
講座内容は洗練されていて、長年の経験を持つ自然観察指導員が講師であって、良い意味でこなれています。講師は教職に従事されている方や自然に関係する分野の元公務員など、知識豊富で教え方も大変上手です。
印象的であったのは赤谷プロジェクトの関係者です。地元の自然保護のために活動している方々ですが、朴訥、気負うことなく活動を継続している雰囲気がひしひし伝わってきました。ボランティアとはこうあるべきだろうと心に留めました。
対象は異なりますが観察指導は会社務めでも行われます。方法論として大きく異なるものでもありません。しかし観察の対象が自然となると、まず自然とは何かということから始める必要があるので、今後の何らかの取組みを考えるきっかけとして大いに意義あるものとなりました。
持続可能な自然を守るための自然保護に関しても、今までより遥かに広い視野で考える必要があると感じました。
関係ホームページです。
財団法人日本自然保護協会
〃 ・自然観察指導員
赤谷プロジェクト
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