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2009年9月21日 (月)

白想:古い映画(2009年9月21日)

 最近、古い映画を月に1~2タイトル見ています。と言っても映画館に出向くわけでなく、DVD化されたものを自宅で見ています。著作権の切れたような古いタイトルは定価500円ほどですから、CDショップに出かけたときに2・3タイトルをまとめて購入し、気が向いたときに見ています。

 

 「ドクトル・ジバゴ」は初見ですが、哀愁を帯びた挿入曲・ラーラのテーマは聴いたことがあります。改まって聴いたことが無いのでわかりませんでしたが楽器はバラライカ。凍てついたロシアの大地で繰り広げられる、革命に翻弄されるドクトル・ジバゴとラーラの運命。私は物語より、美しい映像と挿入曲が印象に残りました。

 「第三の男」も初見ですが、アントン・カラスのチター演奏による挿入曲は大分以前から聞いていますが、一度聞いたら忘れられない名曲だと思います。オーソン・ウェルズが演ずるハリー、第二次大戦後の廃墟と化したウィーン、地下下水路の追跡劇。そしてハリーの愛人アンナが並木道を遠くから歩いてくる幕切れ。名作ゆえに耳から入った情報も少なくないです。しかし百聞は一見にしかず。映画館で見ればなおさらでしょう。

 「西部戦線異状なし」は以前TV放映された際に見ています。最後の場面、蝶々に触れようと塹壕から身を乗り出し、手を出したところを敵の狙撃兵に頭を打ち抜かれると記憶していました。しかし手だけの表現でした。撃たれたところを明示する必要もありません。洋の東西、時代をを問わず、戦争において一人の兵士の死は取るに足らない些細なことなのでしょうか。戦争の空しさを描いた不朽の名作だと思います。

 

 スクリーンに映写された映画の迫力はありませんが、手軽に、繰り返し見られるDVD化された映画も、私にとっては映画のうちです。映画館に出向くことはほとんどありませんが、映像表現を否定している訳ではありません。DVD化された映画からでさえも映像表現の素晴らしさを実感しています。素晴らしさゆえに大泣きしてしまいそうで遠ざけているだけです。もったいないと思うのですが。

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