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2009年8月27日 (木)

演劇:利賀フェスティバル2009・劇評編「天と地のはざまで」

 演出   ジョルジオ B コルセッティ
 作    ジョルジオ B コルセッティ
      ジャンピエロ・ラッパ

 出演   フェデリカ・サントーロ
      フィリッポ・ディーニ
      アンドレア・ディ・カーサ
      フィオーラ・ブラーシ

 会場   創造交流館芸術劇場
 公演   2009年8月22・23日
 鑑賞   2009年8月22日 15:00~

 創造交流館は、以前、サマースクールなどに利用された富山県の教育施設だったと思います。その講堂状の一室を改修して演劇等のトレーニングに利用し、照明音響設備を整えて公演可能な施設としています。

 イタリアのファットーレKによる。イタリア語上演(多分)、日本語訳がディスプレイ表示されます。

 映像装置を利用し、演技とその映像を同時に観る仕掛けです。舞台下手にスクリーン、主に上手で演技します。しかし特殊効果(クロマキー)やミニチュアセットを併用して、スクリーンに投影される映像では役者があたかも家の中からドアーを開けて出てきたりする。

 「とある街の日常で、4人の登場人物が、地上に這い上がってきた悪魔と、空から舞い降りた天使に出くわし、善悪をわきまえるための苦闘を強いられる。その過程で、彼らは神の存在の是非を問いかけられる。
 ・・・
 そしていくつもの物語が交錯するなか、その中心には常に繊細な問いかけが存在している。”コマレ・セッカ(死)に出会ったら、どうする?(配布資料中演出ノートから抜粋)」

 いくつもの場面で構成されていて細かい内容をうまく説明できません。全体的には、演出家の意図が伝わってきます。天がスクリーンで、地が演技、観客はそれを同時に観ながら、すなわちはざまにおかれているということで、かなり明示的です。神様は全てを見通しているとの宗教観は、神様は異なったとしてもどこでも同じようです。

 イタリア的と言って何を意味するかは不明ですが、漠然と抱いているイタリア的な雰囲気が充分に表出されていたと思います。昨夜の「ギリシャのアティス・シアターによるアイアス」の対極にあるような様式・演出・役者です。世界は広い。

 スクリーンと演技で左右広がり、観客席が近いので舞台はかなり観づらかったです。スクリーンの右上方(舞台中央になる)に日本語ディスプレイがあって、輪をかけて観づらかったです。縦長の劇場が適当と思いますが、利賀には横長の劇場しかありません。一般的には舞台と観客席が近くて迫力があるのですけれど。

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