« 美術:横浜美術館「金氏徹平:溶け出す都市、空白の森」 | トップページ | 白想:常識って!?・裁判員制度 »

2009年5月17日 (日)

美術:BankART Studio NYK「原口典之展 社会と物質」

  会期    2009年5月8日(金)-6月14日(日)
  会場    BankART Studio NYK全館(神奈川県警本部横)
  開館時間  11時30分-19時00分
  入場料金  一般 900円
  鑑賞日   2009年5月16日
  公式HP  http://www.bankart1929.com/

 

 エレベータで3階に上がり、第1室で目にするものは「Phantom」。戦闘機後部をアルミ板で造形したもの、恐らく原寸大。下部にぶら下がる棒状のものは空母に着艦する時のフックだろう。機械的な美しさを感じ、同時に頭上に飛来した時の恐怖が沸き起こる。
Img_5370

 
 
 
 

 部屋の残り半分に「A-4E Skyhawk」、同じく戦闘機後部だが材質は木(合板?)。用途は同一でも印象が変わる。材質で受ける印象は随分異なる。材質の影響があるとすれば、様々な情報媒体を経由して伝わる戦争のイメージなどは大きくデフォルメされているだろう。そんなことを思った。

 第3室には機械油の匂いが漂よう。「Oil Pool」は床に置かれた巨大な金属製バットに機械油が満たされている。黒く見えるのは既に使い込まれているのだろう。油面はゆらぎもせず鏡面の様に周りの光景を映し出す。思考を停止して見いってしまう。
Img_5373

 
 
 
 

 1階ホールには巨大な「Rubber」。何かのタイヤの中古かとも思った。しかし余りにも巨大だ。自分の思考を逸脱した何かには畏怖の念が思い浮かぶ。工業的な手法で作られたものであっても。
Img_5379

 
 
 
 

 2階には「Color Relief」「Work on Paper」。そして制作場所である「Studio 201」。多くの電動工具、木片、壁面に張られた図面。

 会場は旧日本郵船倉庫、2008年横浜トリエンナーレのための改修で随分ときれいになってしまった。しかし、様々な資材が入り、保管され、そして出て行った場所である。かって産業現場であった広い空間に負けない作品に対峙すると、まずは叩きのめされるような思いがする。物質文明について考えるのは後からでも良い。まずは体験すること。それが重要だと思った。

 散歩がてらもう一度出かけよう。

| |

« 美術:横浜美術館「金氏徹平:溶け出す都市、空白の森」 | トップページ | 白想:常識って!?・裁判員制度 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 美術:BankART Studio NYK「原口典之展 社会と物質」:

« 美術:横浜美術館「金氏徹平:溶け出す都市、空白の森」 | トップページ | 白想:常識って!?・裁判員制度 »