美術:川村記念美術館「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」
会期 2009年2月21日(土)~6月7日(日)
開館時間 午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日(ただし5/4は開館)、5/7(木)
入場料金 一般 1500円
鑑賞日 2009年4月29日
公式HP http://kawamura-museum.dic.co.jp/
ロスコのシーグラム壁画が多数終結すること、DIC総合研究所(美術館に隣接)のつつじ山公開に惹かれて出かけました。
しかし、つつじの盛りは過ぎていました。昨年は4月19日に訪問して見事な光景を堪能しました。どうも5月連休に入ってからでは遅いようです。でも美術館に併設される北総の自然路には名も知らない花々が咲いていました。四季を通じて美術と自然の組合せを楽しめそうです。
シーグラム壁画とは、ニューヨーク・シーグラムビル内の最高級レストラン「フォー・シーズンズ」の一室を飾る予定だった30点の連作。それらの絵を堪能できる理由に興味があれば公式HPを参照願います。
30点の連作のうち7点は川村記念美術館が所蔵し、通常ならばロスコ・ルームに展示されています。この空間は濃密な雰囲気が漂います。ただし現在は、絵が別室に移動していますので閉鎖されていました。
他の一部は、ロンドンのテート・ギャラリーのロスコ・ルームに。さらに一部はワシントンのナショナル・ギャラリー、そして個人蔵など。今回の企画点には半数の15点が並びます。
15点に描かれた内容はシンプル、矩形が一つだったり二つ重なったり。色調は艶消しした漆塗りが思い浮かびます。黒、くすんだ朱、深いえんじ。えんじ色の漆などないと思いますが。
「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」、この一文を書き始めてからタイトルを確認して知りました。実に的確なタイトルだと思いました。
15点で四方を囲まれた部屋に入り、椅子に腰掛けて眺める。多くを思うことはありません。静かに眺めるだけです。ふと思い浮かぶのは面壁八年だったり仙崖だったり。深く知る由もないのですが何か禅味。
常設展示もなかなかのものです。が、今回はロスコに直行したかったな。ロスコ以外の何もいらない。
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