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2008年12月

2008年12月30日 (火)

路上観察:国東半島の古刹(2008年12月30日)

 エアーポケットのような日に何をするか、出先であればなるべく歩き回ること。と言うわけで、小倉から大分県国東半島の付け根である豊後高田の古刹を訪ねました。

 JR日豊本線宇佐駅下車、とりあえず九州最古の木造建築である富貴寺を目指します。とは言いながらアプローチがが判らず、タクシーを利用(約4000円)しました。
 
  
 案内では、富貴寺は養老2年(718)に仁聞の開基。大堂は平安末期の12世紀後半の創建。阿弥陀堂形式で国宝。京都の平等院の鳳凰堂、岩手の中尊寺の金色堂と並ぶ日本三大阿弥陀堂に数えられているそうです。

 山裾に位置し、数十段の階段を上った平らな部分に阿弥陀堂が。緩やかな屋根の広がりが何とも穏やかな気持ちにさせてくれます。

 堂内に阿弥陀如来坐像が。ふくよかな姿、半開の眼差しは何ともやさしい印象。山門の石の仁王像は素朴なつくり、威嚇するというよりユーモアさえ感じさせます。堂の周囲に国東塔などの石造物が。

 この後は徒歩と決めていましたので、宇佐駅構内で見つけた地図を頼りに次の目的地である真木大堂に向かいます。約6Km、1時間少々でしょう。

 真木大堂は新しい収蔵庫で仏像群を展示していますが、実に圧巻でした。阿弥陀如来坐像とそれを守る四天王像が中央に。左に日本一大きな大威徳明王、右に不動明王と二童子が。九体の仏像、それもかなり大きな仏像が一堂に会する様は圧巻としか言いようがありません。
 昔は大寺だったようですが、でも何故この地に、との疑問が涌きました。
 
 
 さらに上り道を約3Kmほど歩いて熊野磨崖仏に到着します。正確に言えば胎蔵寺に到着します。磨崖仏は急な石段をさらに300mほど上ったところ。

 磨崖仏は二体、左に不動明王像、右に大日如来像。いずれも頭部は彫り込んでいるものの、首から下は形をなしていません。

 不動明王像は下膨れの顔で、随分と愛嬌があります。何か友達と呼んでも良いような印象さえ受けます。大日如来は少しは仏らしい顔をしていますが、それでも人間くささを感じさせます。
 どういう人達がこの磨崖仏を刻んだのでしょうか。疑問が涌きます。
 
 
 後は最寄のJR中山香駅を目指します。約5Km。
 結局、今日は15Kmほど歩いたことになりそうです。体の変調はありませんでした。今年は歩く機会が少なかったのですが、最低限の脚力は維持しているようです。

 国東半島一周の石仏巡りをしたい薄々思っていました。しかし、詳しく調べたことはありません。今回はそのほんの一端を探っただけですが、国東半島は充分な魅力を秘めていると感じました。少しづつ具体化しようと思いました。大分空港を起点にレンタカーで周る、それが最も実現性が高いと思っています。

 整理できないので写真は後日に掲載します。

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2008年12月29日 (月)

美術:横浜美術館「セザンヌ主義」展

  会期    ~2009年1月25日(日)
  開館時間  10:00~18:00 時
        (金・土曜日、祝祭日の前日、12月24~31日は20時まで)
  休館日   毎週木曜日、2009年1月1日
  入場料金  一般 1,400円
  鑑賞日   2008年12月23日
  公式HP  http://www.ntv.co.jp/cezanne/index.html

 いつだったか、東急渋谷駅で「セザンヌ主義」のポスターが天井から恐らく何百枚かが下げられていてびっくりしました。テレビCMも何回か見ました。この展覧会の案内も、NTVのHPに設けられています。主催者は、横浜美術館の他に日本テレビ放送網、読売新聞東京本社。なんとなく納得。

 ただでさえ多くの人を集めるセザンヌに、これだけの宣伝でさぞかし混雑かと思いきや、人出は普段より多少多めと感じる程度でゆったり観られました。12時少し前の時間帯が良かったのでしょうか。 

 展覧会の構成は、プロローグ、Ⅰ人物画、Ⅱ風景画、Ⅲ静物画、エピローグとなっています。セザンヌ主義とは。プロローグはともかくとして、Ⅰ人物画を観た瞬間に理解できます。

 横浜美術館蔵の人物画のセザンヌ作品に「縞模様の服を着たセザンヌ婦人」があります。この見慣れた画を中心に、セザンヌの影響を受けた、受けたであろう20点ほどの作品が連なります。ゴーギャン、モディリアーニ、ピカソ、安井曾太郎など。その扇の要に位置するのがセザンヌであると。随分と刺激的です。
 
 横浜美術館蔵の風景画のセザンヌ作品に「ガルダンヌから見たサント・ヴィクトワール山があります。この見慣れた作品を中心に何点の作品が展示されているでしょうか、はっきりしませんが。例えば、日本画の小野竹喬もそこに含まれています。セザンヌの影響は洋画に留まらないと。

 セザンヌの絵を見れば、大概はセザンヌと判ります。しかし、その影響にまで私の知識は及びません。もっと勉強すれば面白いことも判ってくるのでしょう。そういうことを気付かせてくれる展覧会です。会期中にもう何回か足を運ぼうと思っています。

 なお、この展覧会は北海道立近代美術館に巡回するようです。期間は2009年2月7日(土)~4月12日(日)。

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2008年12月23日 (火)

音楽:私を泣かせてください

 ふと耳にした楽曲、もう一度聴きたいと思うことがあります。しかし、名前が判らなければ手の打ちようがありません。そのような楽曲が少なくありません。

 「私を泣かせてください」、ヘンデル・歌劇「リナルド」中の有名な一曲です。最近、飛行機のオーディオサービスで聴きました。聴いた瞬間、CDが欲しいと思いました。それほど美しい楽曲です。

 歌劇「リナルド」、バッハ・コレギューム・ジャパンのヘンデル・プロジェクト最終年、2009年の演奏曲です。いずれCDを購入しようと思っていたので、早速購入しました。全曲を聴き終わっていませんが、「私を泣かせて下さい」の部分は何回か繰り返し聴きました。演奏・独唱が異なるので、多少、印象は異なっていますが。

 保管場所も少ないので暫くCD購入を控えていました。反動でしょうか。二ヶ月も過ぎない間に5タイトルを購入してしまいました。これといった傾向はありません。私が好ましいと思ったものですから、他人が見れば支離滅裂かも知れません。

 
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 最近、音楽の聴き方が変わってきました。家でゆっくり聴くことはほとんど無く、iPODに録音して移動中に聴く事が大半です。年内は仕事ですから、年始にゆっくり音楽を聴きたいものです。

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美術:黄金町バザール、その後々(2008年12月23日)

 散歩の途中に黄金町バザールに寄りました。今日は祝日、お客さんはちらほらいました。時間は15時過ぎ、少し早い時間帯ならばもう少し多いのではないかと思います。

 黄金町スタディオ、「田中千智:107人のポートレート」の部屋にはご本人がおられました。経歴未確認、どんな方か知りませんでしたので声をかけて確認しました。写真を撮らせて頂き、ブログ掲載も口頭で了承を頂きました。
 大きな仕事をしているのに随分と若いお嬢さんでした。一層のご活躍を祈念いたします。
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 もし、興味を抱いたら応援に出かけて下さい。残念ながら、いつおられるかは確認していません。

 

 「山本陽子:小金町写真館」に、ダゲレオタイプの写真が展示されています。最近、カメラと言えばほぼディジタルカメラを指します。しかし、ダゲレオタイプは世界最初の実用的な写真の方法です。銀板上のポジ画像で、鏡みたいなものですからうまく撮れませんが、中央に人が移っているのが判るでしょうか。一枚写すのに数分を要します。その間、動いてはいけません。
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 端っこの部屋は会期中の写真を投影していました。結構おもしろい。結構知らないことが多い。先日、準備中と間違えましたが、カーテンを引いて暗くしていたためです。初めての方はここで少し時間を費やしてください。黄金町バザールの概要が理解できると思います。

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2008年12月21日 (日)

白想:街角で(2)

 北九州・小倉駅から南郊に延びるモノレール、北九州高速鉄道・旦過駅の光景です。何の変哲もありません。
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 そこから電車の到着表示盤と言うのでしょうか、をアップしました。これも大して興味惹くものでもありません。電車は城野駅に停車中のようです。
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 城野、ある時ふと気づきました。「松本清張・黒地の絵」の舞台になったところではないかと。小倉祇園の賑わいの中、米軍の兵隊たちが、武装してキャンプを集団脱走し、民家などに押し入りに乱暴狼藉をはたらくというのが話の発端だったと思います。

 城野について調べると、あまり目立ったものはありません。けれど、一度は散策してみようと思っています。小説の時期より50年以上経過しているので、当時の雰囲気が残っていることもないでしょうけど。

 

 ちょっと旧聞に属しますが、小倉城の一角にある松本清張記念館が、菊池寛賞受賞との朝日新聞・西部本社版(2008年12月6日)の報道。受賞理由は「各地の公立文学館が苦戦する中、水準の高い研究史を刊行しつつ、多彩な企画展を催す」。
 この記事は、横浜の我が家に配布される同日の朝日新聞に記事がありませんでしたが。

 2009年は松本清張(1909~1992)の生誕100年。記事には同年生まれの大岡昇平、中島敦、太宰治、埴谷雄高を特集した企画展を開催するそうです。これらの作家が同年生まれとは意外な感じもします。埴谷雄高はお手上げですが、他は少し読んでいます。興味ある企画です。都合つけば訪れたい。

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2008年12月18日 (木)

美術:黄金町バザール、その後(2008年12月17日)

 小雨ふる伊勢崎町通りを黄金町バザールへ向います。横浜トリエンナーレ関連イベントとして開催されたあの黄金町バザールです。

 横浜トリエンナーレの関連イベントは、11月30日を以って会期を終えました。しかし、黄金町バザールの目的は芸術による周辺地域の再生。その核として生まれた日ノ出スタディオや黄金スタディオ、周辺施設は、これからがその真価を問われます。芸術は地域再生に貢献できるでしょうか。興味あるところですし、そうであって欲しいと思います。

 日の出スタディオは外から眺めただけで良く判りませんでした。模様替え途中なのでしょうか。ビデオインスタレーションの部屋はラックに書籍などが詰まっていました。美術館で言えばお土産売り場のような感じでしたが、いずれ詳細に調べます。

 小雨のウィークデイの15時前後の30分ほど。黄金スタディオをぶらつきました。客はほとんどいない状態、というか最初は私一人のみ。後は関係者が二人。暫くして、3人増えました。

 

 スタディオでは、会期中に制作された「田中千智:107人のポートレート」「山本陽子:小金町写真館」が展示されています。

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 田中・山本は、絵画と写真の違いはありますが、いずれも近所の人たちをモデルにした作品群です。一点一点は大作ではありません。しかし、地域に密着した作品で、しみじみとした味わいがあります。芸術の可能性を予感させます。

 

 また会期中から継続して「ウィット・ビムカンチャナポン:フルーツ」が展示されています。「軽食喫茶:試聴室」も営業中。

 遠方の方に、これだけで足を向けてくださいと言い難いものがありますけど、近くに用でもある際はちょっと足を延ばしてはいかがでしょうか。2008年12月13日~25日まで「黄金町バザール年末大感謝祭」が開催されています。

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2008年12月15日 (月)

白想:街角で

 小倉駅前を歩いていたら、「バッハ・平均律第一巻・第一曲・前奏曲」が聞こえてきました。途中はわからないけど、最初の曲だし分散和音の美しい旋律だから判ります。だけど、ちょっと場違いかなと思いました。そしたら、アベマリアの旋律が。紛らわしいことするな、グノーよ。クリスマスは近いですね。

 

 北九州市にあるテーマパーク・スペースワールドに接した道路は夢二通り。そう、竹久夢二の名前が冠せられています。近所のホテルに何回か宿泊しているうちに発見したのですが、立派なモニュメントもあります。なぜかと思ったのですが、夢二は旧八幡製鉄所に勤務していたことがあるようです。その絵からは想像できませんが、汗を滴らせて働いていたのでしょうか、それとも事務などに従事していたのでしょうか。遠くの山は皿倉山、洞海湾が一望できるそうです。今の仕事を終えるまでに、一度登ってみようかと思っています。

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 場所は横浜に跳びます。1月2・3日交通規制の看板が電柱に立てかけてありました。規制は国道1号、箱根駅伝の通過を予告するものです。自宅は花の二区・九区の途中近くに位置します。今年は仕事で不在、応援できませんでした。来年は、しっかり応援しますよ。正月も近いですね。

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2008年12月14日 (日)

美術:横須賀美術館「日本彫刻の近代」展

  会期    2008年10月28日(火)~12月21日(日)
  開館時間  午前10時~午後6時
  休館日   残る会期中に休館日無し
  入場料金  一般 800円
  鑑賞日   2008年12月13日
  公式HP  http://www.yokosuka-moa.jp/index.html

 「中原梯二郎・若きカフカス人」。この前に何度立ったことでしょうか。真正面を見据え、口を一文字に結び、頬がややこけた青年の頭像です。華美なところは何もないのに、いつも強く惹かれるものがあります。何故でしょうか。
 結構大胆に表現されている。内面性まで感じられそうだ。青年のひたむきさがひしひしと伝わってくる。具象彫刻の深奥さを気付かせてくれるからだと思います。

 「佐藤忠良・群馬の人」。この頭像の前にも何度立ったことか。群馬の人が皆、このような顔をしているわけではないでしょう。しかし、この頭像から受ける印象は群馬の人、そのものです。いつも不思議に思うのです。何故でしょうか。
 純朴、寡黙、勤勉。形象表現を通り越した表現がそこに加わっているからでしょう。作者の本質を射抜く視線が、この小さな頭像に凝集しているからだと思います。

 この展覧会は、副題が「明治期から1960年代まで―日本彫刻100年の歩み」。その100年を「Ⅰ 「彫刻」の夜明け」「Ⅱ 国家と彫刻」「Ⅲ アカデミズムの形成」「Ⅳ 個の表現の成立」「Ⅴ 多様化の時代」「Ⅵ 新傾向の彫刻」に分けています。

 「荻原守衛・坑夫、デスペア」は久しぶりという感じ。「橋本平八・花園に遊ぶ天女」は展覧会ポスターを飾っていますが、随分とかわいらしい表現だと思いました。全身に線彫りで花の模様が刻んであります。

 初めて見る作品が圧倒的に多いのですが、なぜか過去に出会っているような思いがします。100年の歳月は長いでしょうか。私はそう思いませんでした。他のジャンルに比して、変化が緩やかだからでしょうか。具象的表現の制約によるものでしょうか。理由を突き詰めてはいないのですが。

 地味な内容ですが、心穏やかに鑑賞できる良い企画展です。ただ、作品が多いせいか展示が多少窮屈に思えました。それと、日曜日なのにお客さんの少ないのが気になりました。もっと多くの人に支えられて良いと思うのですけど。
 残る会期も少ないのですが、もう一度出かけたいと思っています。

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読書:最近の読書から(2008年11月)

1.『ハムレット』
    シェイクスピア著、野島秀勝訳、岩波文庫赤204-9、760円(税別)

2.『ハムレット』
    シェイクスピア著、小田島雄志訳、白水ブック、830円(税別)

3.『アフターダーク』
    村上春樹著、講談社文庫、514円(税別)

4.『若者のための政治マニュアル』
    山口二郎著、講談社現代新書、720円(税別)

 

1.『ハムレット(野島秀勝訳)』
2.『ハムレット(小田島雄志訳)』

 間をおかずに二冊を読んだ。心底から理解したなど思わないが、それでもこんなに面白いものなのかと思った。年の功かも知れない。この名著に関して付け加えることなどないが、すこしだけ私の思いを。
 第三幕第一場の有名なハムレットの台詞「To be, or not to be: that is the question.」。野島訳は「生きるか、死ぬか、それが問題だ」。小田島訳は「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」。これだけでなく全体の差異も興味深い。野島訳はページ下段に逐次、訳注あり。
 野島訳か、小田島訳か、はたまた他の訳を選ぶか、それが問題にはならない。いずれでも一読すれば、古典が今に存在する理由がわかるような気がしてくるだろう。

 

3.『アフターダーク』

 浅井マリ、大学生、男の子のような格好、深夜、デニーズで熱心に本を読んでいる。流れる音楽はパーシー・フェイス「ゴー・アウェイ・リトル・ガール」。数ページ読むだけで物語りに引きこまれる。なぜだろうか。
 短文を連ねた判りやすい文体、要所にパーシー・フェイスなどセピア色の出来事をちりばめ、何よりも現代の若者の世界を的確に切り取る。しかし、多少アウトロー的な登場人物が余計に興味を惹きつける。
 日が変わる少し前から朝7時前の半夜の出来事、浅井マリと姉の浅井エリを主人公にした二つの物語が同時に進む。浅井マリはファミレス、ラブホテル、バー、公園などを背景に。浅井エリは自室で眠り続けるが、深夜、異次元にワープする。それらの出来事を客観的に見つめる観念的な存在の私たち。
 魅力的な登場人物で楽しめるが、それほど深奥に入り込まない。私は好きだけど。

 

4.『若者のための政治マニュアル』

 「生きずらい社会を変える最強の武器は民主主義。しかし、特に若者にとって、学校で習った政治の知識と市民としての実践の間には、とても大きな落差がある」と著者は考える。そして、「政治学者の端くれとして、若い人々に対して、政治のスキルを提示することを目指して本書を執筆した」と言う。スキルは10のルールに集約される。
 「ルール1:生命を粗末にするな」。政治の最大の目標は生命尊重。自己責任と称して国家責任を放棄せざんばかりの政治家、最低限度の生活保障を無視しかねない政治家。生命尊重に逆行する政治家の言動を見破ろうとの主旨である。
 「ルール7:権利を使わない人は政治家からも無視される」。その通りだ。自分ひとりの力でどうなるものでも無いと思っていては何事も始まらない。
 残るルールは省略するが、ぜひ本書で確認願いたい。若者の未来のために、今2時間ほどの読書に時間を割くことを惜しんではいけない。もし著者に反論があれば、自分のルールをまとめれば良い。ただし、若者だけに言えることではない、自戒しよう。

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2008年12月13日 (土)

白想:かぎろいを観る会(2008年12月13日)

 数日前、新聞と雑誌で「かぎろひを観る会」の案内を見かけました。

 諸説あるようですが、「かぎろひとは、冬のよく晴れた日の日の出1時間ほど前に見られる最初の陽光」との定義を良く見かけます。もちろん、柿本人麻呂の次の歌、宇宙の営みに思い至る壮大な歌により知られるところです。

 「ひむがしの野に かぎろひの立つみえて
       かえりみすれば 月かたぶきぬ」

 この歌の読まれた場所は奈良県大宇陀町阿騎野、時期は持統6年(西暦692年)旧暦11月17日と推定されています。天文学の知識に状況を当てはめると、計算で求まるようです。旧暦11月17日、今年は12月14日にあたるそうです。明朝ですね。多くの方がその瞬間を待つようですが、晴れると良いですね。

 阿騎野、今でも不便なところと思います。しかも日の出前だから、頼りは自動車だけ。旅行者にはつらい条件ですが、一度は出かけたいと心の隅で思っています。でも、今年は無理。

 人麻呂の歌に感化されてこの地を始めて訪れたのは40年にややかけるほどの前のことでした。何もありませんでした。
 10年ほど前の再訪では、人麻呂公園として整備されていて見違えるほどの思いをしました。

 

 春には、阿騎野の近くにある又兵衛桜を観たい。秋には、少し離れますが曽爾高原のススキ原をまた歩きたい。思うばかりで何も実現しませんが、そろそろのんびり過ごせる時が近いように思います。後は体力と気力を衰えさせないこと、健康的な社会であること。ささやかな楽しみ実現のために。

 

付記:
 又兵衛桜は「ブログ・椎茸さんの春夏秋冬」にリンクしました。よく拝見するブログで、写真も上手ですし、何より被写体に私の興味が惹かれます。コメントを受け付けていないようなので、ここに付記して感謝の意を表します。現在のトップは「石光寺の寒ぼたん」、旅心を誘われます。

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2008年12月 7日 (日)

音楽:G.F.ヘンデル「ユダス・マカウベス」

  指揮     鈴木雅明
  合唱・管弦楽 バッハ・コレギューム・ジャパン(BCJ)

  ソリスト   ユダス・マカウベス  櫻田亮(テノール)
         イスラエルの女    柏原奈穂(ソプラノ)
         イスラエルの男    M.B.キーラント(メゾソプラノ)
         シモン        荻原潤(バス)

  会場  東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアル
  公演  2008年12月7日
  鑑賞  2008年12月7日15時~18時10分(休憩15分×2回)(30列23番)

 

 58曲目・合唱曲「見よ、勝利の英雄が還る」、その旋律は多くの方が知っているでしょう。スポーツの表彰式で流れるあの曲、恐らくあなたが想像したその曲で正解だと思います。あまりにもポピュラーな曲ですから。

 当日までにCDで全曲を聴いておこうと思っていました。しかし、CD屋さんを何軒か探したのですが見つからず、まっさらの状態で演奏会に臨みました。正味の演奏時間が2時間半ほどの大曲に。

 ストーリーは、抑圧されたユダヤ人が2度の戦争を経て自由と平和を取り戻すという単純なもの。しかし、レチタティーヴォ、アリア、コーラスの流れを基本に、二重唱・器楽曲などで変化が付けられています。結果、居眠りすることなしに聴きとおしました。平凡なようでなかなか非凡なものがあると感じました。さすがヘンデル、なんだか判りませんが。

 オリジナル楽器を使うBCJの演奏は、やわらかで艶っぽい。限られた曲で、ホルン、フラウト・トラベルソ、ティンパニ/スネアドラムが効果的に響きました。
 櫻田亮は、年初の「オルフェオ」で聴いたから今年二回目。クラッシック演奏会は今年二回目ですからいずれにも出演していて活躍の様子。他のソリストは初めてですが、特に強い印象は抱きませんでした。

 プロの演奏家の技量を評価するほどの見識を持ちあわせません。しかし、関西在住のころ、BCJの神戸定期や鈴木雅明のバッハ・パルティータ、バッハ・マタイ受難曲を聴く機会があり、結構なじんでいます。近頃は、宗教音楽といえばBCJ。そういえば、横浜に戻ってからは今回が初めて、6・7年ぶりです。これを機会にまた通いますか。

 ところで58曲目です。テンポは早足ぐらいで思っていたより早かった。有名な旋律が3回繰り返されます。最初はホルン伴奏で3声合唱、次にフルート・トラベルソの伴奏で女性の2声合唱、そして最後にフル・オーケストラ伴奏で4声合唱。抱いていたイメージと少し異なりましたが美しい曲で満足しました。

 宗教音楽というガラでもないのですが、でも美しい部分が多いから好きです。昔は寄り付きもしませんでしたが。

 場内の写真は撮れませんので、代わりにオペラシティのクリスマスツリーを。
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2008年12月 4日 (木)

美術:さらば、横トリ2008(2008年11月30日)(その2)

 30日、最初に日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)に行きました。
 とりとめもなく会場を一周しました。この後、オノ・ヨーコのレクチャを聴講しますので、新旧ピースカットを立ち止まって観ました。古い方がやはり新鮮ですね。以前、別の会場で観たことがありますが、その時の方がさらに新鮮に感じました。

 勅使河原三郎をもう一度観たいと思いましたが20分待ちだとのこと、後の予定もあるので泣く泣くパスしました。ところがなんということでしょう。一階の食堂で昼食を頼んだらそれ以上に待たされました。

 13時から田中泯の小屋の脇で野菜を販売するとのこと、白州で育てたねぎと聖護院大根を購入しました。持ち帰って夕飯の献立の一部になりましたが、大変おいしゅうございました。ただ、気にしないで持ち歩ける方は良いのですが、街中を野菜片手に歩き回るのも何となく腰が引けるのではないかと。気にしないで歩ける例が右端の写真です。妻ですが、右手にねぎを持ち、この格好でミランダジュライを観に行きました。私はオノヨーコの方へ。

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 15時からオノヨーコのレクチャーでした。入場時に手荷物チェックされ、シリアル番号順に区切って5分単位で入場させられ、しばらくして本人が登場しました。黒っぽいパンタロンスーツに白い帽子。「光の道」と題するDVDを15~20分ぐらい上映し、その後、会場からの質問に答える形式で30分ほど。最後に観客も舞台に上がってのダンスで終わり。メモも取ったのですが、質問形式であまり話が集中していないこと、著作権などもシビアのようですからこの程度で。

 「光の道」から第1回横トリの貨車のインスタレーションがイメージされたので、そのことを質問しました。答えは、一回一回異なるので関係ない。あれは「レイ」だからと言っていました。「霊?」、全体的に芸術的というより、ヨーコ教教祖のように感じました。

 この後、のびアニキ、新港埠頭、シャボン玉と渡り歩いて私なりの横トリを閉幕しました。黄金町バザールにも回りたかったのですが既に疲れ果てていました。

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2008年12月 2日 (火)

美術:さらば、横トリ2008(2008年11月30日)(その1)

 横浜トリエンナーレ2008は11月30日が最終日、会期79日間はあっというまに過ぎた印象。観客として本会場に5回、三渓園に3回出かけました。黄金町バザールも4回ほど。それでも、混んでいる作品は素通りですし、見落としたものもあるし、映像作品はとても最初から最後まで見切れないし。

 ともあれ、関係者の皆様、お疲れ様でした。私の住む町でこのような美術展が開催されるのを誇らしく思います。次は2011年ですね(気が早いって)。今回は都合つきませんでしたが、次回は何らかのお手伝いをしたいと思っています。

 最終日、メインはオノ・ヨーコのレクチャ聴講でしたが、前後に会場を一回りしたので、順不同で雰囲気をお伝えします。

 

 通称シャボン玉、正式には「大巻伸嗣・Memorial Rebirth」。17時30分からファイナル。赤レンガ倉庫の海側部分、立体に積みあげられた装置。定刻より少し遅れてシャボン玉が舞い始めました。かなり強い風が吹いていました。5回見ましたが、ついに無風の日に出くわしませんでした。一度くらいは空に高く上がる様を見たかった。
 とっくに日は暮れています。灯りに浮かび上がるシャボン玉もなかなか幻想的でした。
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 リングドーム前広場にて、「のびアニキ」こと金子良のパフォーマンスが16時30分から。ボクシングですけど、グローブに黄色と青色のペンキをたっぷり付けて打ち合い。全身がペンキまみれ、リングもペンキまみれ。黄色と青色が混じって緑色に。おまけにすべりやくなってころんだり。「のびアニキ」は熱があったようですがナイスファイト。リングを取り巻く観客は大喜び。
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