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2008年11月 4日 (火)

舞踊:横浜未来演劇人シアター・市電うどん・特盛版

 出演      横浜未来演劇人シアターメンバー
         客演多数             

 総合演出・構成 寺十吾
 振り付け    石丸だいこ
 美術      加藤ちか

 音楽・生演奏  坂本弘道(チェロ)
         栗木健(パーカッション)
 生演奏     斉藤哲也(キーボード。アコーディオン他)
         原さとし(バンジョー)
         川口義之(サックス他)
         小森慶子(サックス・クラリネット他)

 会場      みなとみらいテント劇場
 鑑賞      2008年11月 3日18時00分~20時10分
 公演      2008年10月31日~11月 3日(公演終了)

 
 

 劇場は、横浜マリノス練習場の隣の空き地に新宿梁山泊のテントを借用して作られた。舞台奥のホリゾント部分が開閉し、外の空間までもが舞台になる。彼方に横浜インターコンチネンタルホテルが、大観覧車コスモクロック21が。
 そこに市電の電柱が建てられ、万国旗が飾られ、市電が迫ってくる。

 ある冬の終、「ハマのメリー」と言われた年老いた娼婦が、ベンチの上で横たわるように死んだ。死の間際に彼女に去来したものは何だったのか。

 あの世に行く途中の人がいる。うどんを食べながら時の来るのを待つ。どんぶりの中身は過去が詰まっている。オリンピック選手には輪のつながったうどん、中国人には中華麺が。食は進まないが、そこにいる全員が食べ終わらなければ、あの世行きの電車が来ない。やがて来た電車であの世に旅立っていく。

 あの世に着いたメリーに、かっての愛人が「ひさしぶり」と微笑みながら寄って来る。

 これら断片をダンスと市電かぞえ歌でつないでいく。

 ダンスは元気あふれている。総勢50人ほどによる群舞は迫力がある。ただし、仕上げは粗く、振り付けもシンプル。混成メンバーの限界かとも思う。

 市電とは、かって横浜の中心部を走っていた横浜市電のこと。駅名を順にたどる。青木通り、横浜駅前、高島町、石崎町・・・。これは3系統だろうな。間門は終点で海が見えるなどと。これは5系統だろうな。
 私の思いは昔に跳ぶが、若い人はどう感じるだろうか、それが気になる。わからないだろう。

 

 

 ライブ音楽は贅沢だが、いまひとつ歯がゆい感じがした。演奏というよりは、楽曲のため、楽曲というよりはテーマのためだと思う。
 チェロをグラインダーで擦って火花を出すと書いてあったので、どうするのかと思った。逆さに構えてエンドピンを擦っていた。パーカッションもシンバルをグラインダーで擦って火花を出していた。左右の中二階に位置する演奏人から火花が、見た目に面白い。

 
 

 自宅が近いので初日を除いて様子を見に行った。客の入りは大変良かった。主催者が満足したか否かは判らないが、連日、臨時席に立ち見が出たようである。

 
 

 ただ、市電にメリーさんではこれ以上に発展しないのではないかと思った。別のテーマの舞台を見てみたい。あるいは徹底的にダンスで行くか。

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コメント

面白いとは思いましたが、
全体的にもう少し引き締めることができたように思いました。
盛況だった様子で、出演した知人は喜んでいることと思います。
群舞の荒さはこういった企画の欠点かもしれないですね。ダンスだけでいくなら相当時間をかけなければだめだろうし。
内輪だけの高揚感と紙一重の危険を伴いますよね。
出演者が多い舞台には付き纏うことかもしれません。

投稿: strauss | 2008年11月 8日 (土) 09時21分

 Straussさん、全く同感です。
 特設野外劇場を建てて演劇祭を開催する熱意に感動します。また、横浜みなと未来21地区に場所を定めたことに社会批評性も感じます。でも舞台はまだまだ工夫の余地があると思いました。
 1ヶ月過ぎない間に維新派琵琶湖公演と二つの特設野外劇場に出かけました。利賀の常設野外劇場とは異なる高揚感を特設野外劇場に感じますが、私だけでしょうか。
 来年は維新派を観に出かけませんか。先立って行われたシンポジュームに維新派演出家・松本雄吉も招聘されていました。維新派は、野外劇を志す劇団の目標でしょう。舞台にしても、運営にしても。観客にしても、一つの尺度ができると思います。

投稿: F3 | 2008年11月 9日 (日) 09時50分

来年は是非維新派を視野にいれます。
観たいと思っているものは観られるうちに。
これを縁だと思って。

投稿: strauss | 2008年11月 9日 (日) 19時15分

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