美術:横浜トリエンナーレ2008(2008年9月14日)
会期 2008年9月13日(土)~11月30日(日) 計79日間
場所 新港ピア、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、
赤レンガ倉庫1号館ほか
入場料金 一般 1800円
公式HP http://yokohamatriennale.jp/
今日は三渓園会場に出かけました。主会場から離れていて交通の便もあまり良くありません。なかなか行きづらいと思います。
私は三渓園のみに的を絞ったので自動車で出かけました。自動車を本牧市民公園駐車場に停め、三渓園南口から入場しました。トリエンナーレ入場券を提示すれば、三渓園入園料を払う必要はありませんでした。
三渓園には多くの重要文化財があります。まず三渓園を愉しんで下さい。折りしも9月14日は中秋の名月、重要文化財の臨春閣には月見飾りが。
中谷美二子は、小さな渓谷を人工霧で覆う作品。時々人工霧を発生させ、自然との競合・協調において周囲を際立たせる。風で薄らいでいく霧、再び現れてくる景色。木漏れ日の変化。見慣れた風景の再提示、印象的です。
ホルヘ・マキとエドガルド・ルドニッキは、旧東慶寺仏殿を利用したサウンドインスタレーション。堂内に入り扉を閉めれば闇、いや裸電球が一つ。電球は右奥上から左手前下にゆっくり移動します。その間、素朴な擦弦楽器と電子音が持続します。20分、拘束された空間で何を思うか。コンクリートの部屋だったとしたら何の面白みもないでしょう。
ティノ・セーガルは、旧矢箆原家住宅内での身体表現。旧矢箆原家住宅は白川郷から移築されたかなり大型の合掌造り民家。奥の間で男女が抱擁を繰り返す。立って、横たわって。できる限りゆっくりと。途中で別のペアーが引き継ぎました。切れ目なく続くかも知れません。トリエンナーレの観客ばかりでなく、普通に三渓園を訪れた一般客もいます。苦情も出ているとか。まあびっくりするかも知れません。衣服は身に付けていますので、念のため。
内藤礼は、横笛庵におけるインスタレーション。横笛庵は茶亭。風炉の代わりでもないのだろうが電熱ヒーターが二つ。その上に軽い繊維による数十Cmの紐が吊り下げられている。上昇気流で様々に動き回る紐。微細な自然を感じます。
そこそこに面白いと思いました。しかし、大輪の華は咲いていないようです。案内も見ないで歩き回った結果、キャメロン・ジェイミーとトリス・ヴィナ=ミシェルを見落とました。また出かけましょう。
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