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2008年8月28日 (木)

路上観察:2008年利賀フェスティバル・道中編5(2008年8月26日)

 越後妻有トリエンナーレは来年が開催年、今年は中間年ですけどそれでもいろいろな行事があります。充分な時間を取れなかったので一箇所限定で雰囲気を味わいました。

 私が向かったのは十日町市鉢集落にある旧・真田小学校。旧と付くのは既に廃校だからです。この会場は、絵本作家田島征三によるインスタレーション「絵本と木の実の美術館」。説明するより写真を見ていただけば一目瞭然。無数のかぼちゃが天井から吊り下げられています。場所は体育館、全景写真の手前半分です。

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 かって賑やかな声が響き、楽しさに満ち溢れていたであろう体育館。みんなでかぼちゃを吊り下げる過程で在りし日の姿がよみがえったと確信します。話によれば、展示を終えるときに皆でかぼちゃを食べるそうです。考えさせられるインスタレーションも良いですけど、このように楽しいインスタレーションも良いと思います。宴の後の寂しさも予想できてしまうのですけど。

 教室には作者の絵本や飾り物なども展示されています。しかし、それを除けば教室はかつての姿を留めています。取り外されることなく残こっている校章、校歌、表彰状など。自分が卒業した学校でもないのに一抹の寂しさが漂よってきます。「記憶にもおさらば、歴史にもおさらば(鈴木忠志の演劇に良く出る台詞)」と割り切れれば良いでしょうけど。しかし「それも良くない(同)」。

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 私たちはどこに向かうのでしょうか。結局、考えさせられてしまいます。
 興味を抱かれたら是非、来年は越後妻有に出かけて見ませんか。常設展示もありますから、お近くにでかけ際にちょっと寄るのも良いでしょう。
 
 
 帰路の途中、伊香保温泉近くの「ハラミュージアムアーク」に寄りました。以前から訪れたいと思っていた美術館です。小雨模様ですっきりした景観が見られないのが残念。天気が良ければ黒い外装が緑に映えると思います。

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 現在「觀海庵落成記念コレクション展」を開催中。いろいろな展覧会に出かけているので特に目新しいものはありませんでした。が、束芋はどこでも人気ですかね、目に付きます。

 館員がシークレットガードのように付かず離れず同行するのが興ざめでした。カメラを提げていた為かと思いましたが、どなたにも同行しているようです。ガードされているのは作品ですけどね。良い気分ではありません。一考を促したい。展示方法で何とかなりませんかね。
 
 
 あとは横浜に向けてひた走り。夕方の渋滞に巻き込まれながらも19時過ぎに自宅到着。利賀フェスティバルへの旅は無事終了。体力も徐々に落ちていますので来年はどうなるか。「命なりけり利賀の杣道」、そんな心持です。

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コメント

ずいぶん濃い旅をされましたね~
驚きです。
ハラミュジアムアークで館員がつきまとったとのこと。
私は全く記憶にありません。
人が少なかったせいでしょうか。
でも、現代アートの場合、よくあることです。必要以上に近づいたら飛んできますよね。
厭な思いをしたことも度々あります。特に感じたのは直島だったか。

越後妻有は車がなければお手上げのようです。
このためだけのブログがあって、読めば読むほど、不可能だと思わせられました。

何にせよ、その時の気持ち次第で印象が大きく変わるものだと、一連の記事を拝読して感じました。
すぐ空気感染してしまう私などは、なかなかF3さんのように冷静にはなれません。
さすがです。

投稿: strauss | 2008年9月 1日 (月) 00時26分

 滑川の西田美術館にも寄りたかったのですが、1週間前に「企画展・前田常作追想展」が終わっていたのでまあいいか。越後妻有では「遺影撮影プロジェクト」に寄りたかったのですが時間不足。それ以外は予定したところを回れました。順番は変わりましたけど。何を好き好んでと思う方も少なくないと思いますけど、一般的な観光地に寄るより私は好きです。
 越後妻有は自動車でしか行ったことがないのですが、周遊バスなども出ているようです。集中している場所もあります。来年になったら何か考えましょうか。
 いずれにしろ気の向いたところにしか行かないので、それなりに納得しています。期待が裏切られることもありますけど。普段の動きが鈍いので、その反動です。Straussさんにはかないません。
 

投稿: F3 | 2008年9月 1日 (月) 23時46分

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