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2008年8月27日 (水)

路上観察:2008年利賀フェスティバル・道中編4(2008年8月24日)

 昔ほどではありませんが、利賀を出るときは多少感傷的な気持ちになります。来年も来られるか、夏も終わりだ、なとと。「この秋は何で年寄る雲に鳥 芭蕉」、そういう心境でしょうか。

 初めて利賀を訪れた時、まだ週休二日ではありませんでした。休暇を二日取得し、往路は会社を終えてから夜通し自動車を走らせたものでした。

 3公演観たはず、その一つが「ボディーウォーズ・深浦加奈子主演、川村毅演出・劇団第三エロチカ」。今朝、北九州への移動中に見た新聞で、深浦加奈子が鬼籍に入ったことを知りました。若すぎる。TV番組でも時々見かけていたのに。女優・深浦加奈子、あえて敬称をつけませんよ。合掌。
 
 
 利賀から一時間ほど山道を下ると越中八尾、しばし散策。もうすぐ風の盆。既に前夜祭は始まっています。何人かの女性が美容院でおめかししていました。きっと今晩踊るのでしょう。一度、風の盆に訪れてみたいと思っていますが、いつまでも思うだけで終わりそうです。
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 富山県入善町の下山芸術の森・発電所美術館は、取り壊し予定だった水力発電所をリニューアルした、ユニークな美術館。3機あった発電機の1機、他に制御盤などが残されています。壁面に導水管の大きな開口部が2箇所。天井までは10m程。産業現場の余韻が残る力強い空間です。

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 「企画展・河口龍夫展-時の航海」。現地制作のインスタレーション。天井からつるされた、富山湾を長年航海していた巨大な木造船(後で制作過程の写真集で判る)。先端に蜜蝋で固めた蓮の種子をつけた細い棒(針金?)が、船に無数に刺さっています。床には水を張った大きな洗面器。後で中段床から眺めて気づくのですが、北斗七星の形に並んでいます。そして北斗七星は北極星を指し示しています。船からは錘をつけた糸が各洗面器にたれています。2箇所の導水管の奥からは周期の異なる心臓音が流れてきます。

 時空を進む船、生の証しである心臓の鼓動。幾多の困難を乗り越え、未来に向かって進まなければならない生きとし生ける者のさがを感じました。唐突ですが初期連歌一首が思い浮かびました。

 「奥山に船漕ぐ音の聞こゆるは 躬恒」
 「なれる木の実やうみ(熟み・海)わたるらむ 貫之」
 
 
 しばらく、親不知付近の一般国道を走ります。目に付くのが飲食店の看板、名物たら汁とあります。その中の一軒で昼食。たら汁、大変おいしゅうございました。
 
 
Dsc_0871  新潟県糸魚川市にある谷村美術館の受付で「建築関係の方ですか」と聞かれました。そういう雰囲気があるのでしょうか、別の場所でも言われたことがあります。

 この美術館は、彫刻家・澤田政廣の仏像のみを展示する美術館です。建築設計は村野藤吾、業界の方なら知らない方はいないほど高名な方です。見学者も多いのでしょう、よって「建築関係の方ですか」となったのでしょう。

 第一室への案内がありますが、後は仏像一体を見終えて先に少し進むと次の仏像が見えますで、それに向かって進みます。なた彫り風の魚藍観音、銘・曼珠沙華のモダンな仏像が特に気に入りました。
 
 
 本日は越後妻有で最後の一泊。17時半過ぎに到着。

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