« 映画:横浜黄金町映画祭 | トップページ | 映画:横浜黄金町映画祭(その3) »

2008年7月27日 (日)

映画:横浜黄金町映画祭(その2)

 会場    ジャック&ベティ(京浜急行黄金町駅下車徒歩5分)
 会期    2008年7月26日(土)~8月1日(金)

           

 本日は予定通り、河瀬直美監督の「垂乳女」「影-Shadow」の二本を見ました。と言っても前者は40分強のドキュメンタリー、後者は30分弱のドキュメンタリー風。

 

 「垂乳女」。おばあちゃん(実は大叔母)と私(監督自身)の関係、私と自ら生んだ子の関係。命が繋ぎ続けられることに迫る。

 私はおばあちゃんに育てられた様子、祖母は自らの子を生んだ経験はない。入浴中の祖母に「ばあちゃん、自分の子ども欲しかった」「そんなこともないけどな」。

 「私の家族って誰なん」「わてで気に入らなかったらどうなとしたらええのや。わしはこれだけの人間やさかいしょうないやん」「気に入らんていってないやん、おばあちゃんが親だし、おばあちゃんのところにいたいからいうてんやん」。見ている方がはらはらするような詰問。やがておばあちゃんは頭を掻き毟って泣き出す。

 我が子の出産。新しい命が生まれる瞬間を克明に記録する。わが子を中にして母と子とおばあちゃんが手を握る。子どもの成長とおばあちゃんの老いが交錯する。

 河瀬直美は強い女かも知れない。綿々と続く命、それはとりもなおさず生と死に象徴される、を自らの出産シーンを中心にして描き出す。

 

 「影-Shadow」。一人の女優に一台のカメラが対峙する。それを見守るもう一台のカメラ。仕掛けはそれだけ。

 「実は私が父親なんです」「うそだー」「いや本当」。物語はそこから展開する。ドキュメンタリーと言いながらストーリーなしの物語。これは映像によるインスタレーション。もう少し古い言葉で言えばパフォーマンスか。

 カメラを前にして物語を作り上げる女優。作り上げる過程の記録がドキュメンタリー。良くわからないが、ドキュメンタリーとドラマは紙一重か。

 うまく説明できませんけど、こういう手法は面白い。それなのに思わず涙が滲んでしまう。これだから映画は苦手だ。

 

 河瀬直美監督の「萌の朱雀」「殯の森」、見たいと思って積極的に行動していませんでした。これから機会あれば行動しようと思います。少し調べたのですが、2010年に奈良国際映画祭を開催するようです。貯金しておこう。

| |

« 映画:横浜黄金町映画祭 | トップページ | 映画:横浜黄金町映画祭(その3) »

コメント

奈良国際映画祭ですか!
2010年には瀬戸内国際芸術祭もあります。
西の年ですね。余分に貯めて岡山へもどうぞ~
映画はいいでしょう。泣いたっていいじゃありませんか。我慢してたらせっかく入った世界にから出ちゃいますからね。
どんどん観ましょう。

投稿: strauss | 2008年7月27日 (日) 22時25分

 そうでしたね、2010年に瀬戸内国際芸術際、詳しくは承知していませんが。犬島が芸術新潮の5月号だかに掲載知れていました、面白そうです。2009年は越後妻有トリエンナーレの開催年です。身は軽く、懐は重くしておかないと動きが取れそうにないですね。
 閑谷学校、なぜか急に行きたい気持ちが湧き上がっています。思っていれば何となるような気がします。日生、牛窓ものんびり過ごしてみたいところです。関西居住のころに出かけておけば良かったと思っています。
 映画は気持ちさえあれば実現は容易です。これを契機に。

投稿: F3 | 2008年7月27日 (日) 23時28分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画:横浜黄金町映画祭(その2):

« 映画:横浜黄金町映画祭 | トップページ | 映画:横浜黄金町映画祭(その3) »