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2008年6月22日 (日)

舞踊:ルート

 クリエータ/ディレクター/振付家
         デボラ・コルカー 
 出演      デボラ・コルカー・カンパニー(ブラジル)

 会場      神奈川県民ホール(1階26列21番)
 鑑賞      2008年6月21日16時00分~17時20分(休憩20分)
 公演      2008年6月21・22日(神奈川県民ホール)

 拍手に促されての終了後挨拶、拍手は二拍子に変わりました。なかなか二拍子の拍手になることなどないのですが珍しいことです。お客さんは5分入り程度でしたが、他の公演に比して外人さんが多かったことがあるかも知れません。松沢神奈川県知事も見えていました。この舞台は第15回神奈川国際芸術フェスティバルの一演目でもあります。

 私は欧米以外の芸術シーンに接することがない訳ではありません。しかし、その他の地域はやはり少ない。今回は、ブラジルからの来日のダンスカンパニーという興味もありました。

 「ルート」は1997年初演、今回が日本初演。幾何学模様の舞台背景、これは洋服の型紙だそうですが、それを幾重にも重ねているようです。「ルート」には「根をおろす、定着する、先祖」などの意味もあります。単にルートから発想するイメージより深い意味があるかも知れません。ポルトガル語表記では「ROTA」。前半が「allegro」「ostinato」、後半が「vongoroso」「presto」の4部構成。

 前半はモーツァルトのセレナーデにのって、クラッシックバレーのような踊り。回転するたびにフレアスカートが開いてカラフルな光景が展開されます。しかし、途中に挟まれるコミカルな動作に、デボラ・コルカーのユーモアのセンスが感じられます。鍛えられた身体は、アクロバットのようであり、体操競技者のようでもあります。しかし、身体表現としての強烈なインパクトは感じませんでした。

 後半、舞台上に梯子4脚と大観覧車が現れます。
 二人が対面し、手を相手の肩に乗せて組んだ人の雲梯、その上を一人が歩く。通り過ぎた二人を先回りしてまた雲梯の一部となる、いつまでも続くように感じられます。後半は舞台の垂直方向に向かって身体表現が展開します。梯子4脚で展開される動作は、消防出初式で繰り広げられる町火消しの梯子のりを思わせます。

 ダンサーが次々に取り付いて大観覧車を回転させる場面は圧巻です。一人で、二人で・・・。傾き、逆さになり、バランスをとりながら大観覧車を大きく、小さく揺らす。インパクトはフィナーレに向けてクレッシェンドしていきます。

 全体を通して絶え間ない運動のつながりを感じました。それは様々な事象において生じているのですが、その根源あるいは軌跡。それが「ルート」。少々短絡的でしょうか。

 舞台挨拶で一人取り残され、弾むようにおどけた様に袖に戻るデボラ・コルカー。本人もなかなか魅力的でした。多彩な能力の持ち主のようです。

 本日(6月22日)は15時開演です。横浜・東京方面ならば、まだまだ間に合いますよ。遠来のダンスカンパニー、暖かく迎えませんか。

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