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2008年6月

2008年6月30日 (月)

路上観察:鎌倉・六国見山(2008.6.27)

 北鎌倉駅の東側に位置し、円覚寺の裏山の趣がある六国見山(ろっこくけんざん)。雄大な名前を持ちますがわずか海抜147m。一日のハイキングコースには短すぎるので、以前にご紹介した鎌倉湖や建長寺半僧坊、あるいは北鎌倉から鎌倉の社寺へ足を延ばすのが良いと思います。

 当日のコースはつぎのとおり。なお山道は滑りやすいので要注意。

 北鎌倉駅→(10分)→権兵衛踏切→(10分)→高野団地→(10分)→登山口(山道始まり)→(10分)→山頂→(15分)→今泉台団地(山道終り)→(20分)→明月院前(この後は半僧坊に向かいました。北鎌倉駅へは10分ほど。)


 北鎌倉駅臨時改札口を出たら円覚寺に向かう人波とは反対に、線路際の狭い道を大船方面に戻るように進みます。10分ほどで十字路、左手が権兵衛踏み切り、そこを右折。ゆるい昇り坂を突き当りまで進みます。一瞬行き止まりかと見えましたが、そのまま進めば立派な階段が右手にあります。階段を上りきって山裾の細い道を少し歩くと団地内の広い道にでます。右手の電柱に隠れるように、六国見山への標識。そこを右折。

 広い道を進みだすと左手前方の民家の屋根越しに六国見山が見えます。昇り道を道なりに進むと5分ほどで民家に突き当たる形のT字路、そこを左折。数分で民家に突き当たる形のT字路、そこを右折。数分で右側に六国見山森林公園の案内が。


14  急な階段を少し昇ると山道が始まります。頂上まで大した距離ではありませんが、意外と山深い感じがします。鶯の鳴き声が響き、蜘蛛が流す糸が顔にまとわりつきます。やがて少し開けた山頂下に着きます。


15  山頂は富士塚のように一段盛り上がっています。ちょっと不自然な感じを受けました。ひょっとして、鎌倉時代には物見の場所だったりして。単に私の想像で、あまりいい加減なことを言ってはいけませんけど。


16  山頂からは南に、すなわち鎌倉の町並みから逗子方面に視界が開けます。晴れていれば伊豆大島は見えそうです。しかし、周囲の樹木は意外に高くて六国は見わたせそうにありません。
 小休止。誰もいませんので一人で自然を満喫。


19  来た道の反対側に下り始めてすぐに稚子塚があります。謂れは判りませんが、誰が捧げたかアジサイが。相変わらず鳥の鳴き声が響きますが、道は視界が開けずただ歩くのみ。私は歩くことが目的ですから、それでも良いのですけど。


25  途中一箇所、右(西?)への分岐がありました。先は判りませんが分岐部分はしっかりした道でした。木にテープがまいてありましたのでどなたか歩かれているようにも思えます。私の見当では円覚寺に抜けそうですが、いずれ調べてみます。


 暫くすると今泉団地の外れに出ます。団地を下ると明月谷、明月院まではすぐ。相変わらず明月院は多くの人出。

 入場はあきらめて、少し道を戻るように天園ハイキングコースに向かいます。六国見山を下った所から天園ハイキングコースへの取り付きまでの道が説明困難、いずれ整理しておきます。この後、建長寺半僧坊に向かいましたが以降省略。

 写真上から、山頂への道、山頂手前、山頂からの眺め(南向き)、山頂の案内板、稚児塚

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2008年6月28日 (土)

美術:神奈川県立近代美術館鎌倉館・あの色/あの音/あの光

  会期   2008年5月31日(土)~8月31日(日)
  開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)
  休館日  月曜日(ただし7月21日は開館)、7月22日(火曜)
  入場料金 一般 700円、
       高校生以下の方、障害者の方はすべて無料
  鑑賞日  2008年6月27日
  公式HP http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/

 さわやかな風が吹き渡る美術展、と形容したいほど。押し付けがましい主義主張も感じられないし、これ見よがしの大作があるわけでもありません。いつか過ぎてきた道を振り返るような、子どもの頃に戻されるような思いがします。親と子どもが一緒に楽しめる夏休み向けの好企画。

 さわやかな理由の一つ。それは、来館する子どもたち、中でも横浜国立大学教育人間科学部附属鎌倉小学校の子どもたちと3年にわたり関わってき活動が展覧会につながっていることもありそうです。展示作品の間に、子どもたちが美術館周辺でスナップした写真が展示されています。それが結構うまい。私の視線では行き着くことのないアングルで美術館周辺を切り取っています。

 第一室の初めに「関根正二・少年」。横顔、赤く染まったほほ。手に持つ一輪の赤い花を見ているようで、その食い入るような視線は花の射抜いてはるか彼方を見ているようにも思えます。視線の先には何があるのでしょうか。あるいは自分の未来。晩年の作品と言いながら、病のためわずか20歳で夭折する関根です。もっと生きたかっただろうな。

 続いて「黒田清輝・逗子五景」、百年少し前の風景。今の逗子界隈の眺めからは想像できません。「熊谷守一・きんけい鳥」、あざやかな色彩が目をとらえます。その他、シャガール、浜田知明、・・・。どれも素直に見ることができます。判るとか判らないとか、そんな思いは少しも浮かびませんでした。

 第二室の初めは「吉村弘・ミ/ズ/ナ/リ」。1m四方に満たない器に水が満たされています。その下部に音響装置が設置されているのでしょう。時々、減衰音が発せられると水は音の模様を描きます。減衰しながらビブラートがかかったりして、模様は穏やかに、そして鋭く変化します。風が水面を吹き渡るようです。

 他に音の作品が4点、どれも楽しい気持ちにさせてくれます。他にエッチング作品などが続きます。階下には彫刻作品など。

 A3両面刷りの作品リストを頂けます。これは有難い。他の多くの美術館でも倣って欲しいものです。
 そして、小さなきれいなリーフレットも頂けます。子どもが一緒ならば話の種になりそうですよ。内容はご自身で確認してください。

 鎌倉に散歩に出かけた折にでも立ち寄っては如何でしょうか。
 なお、6月1日(日曜)は過ぎていますが、7月6日(日曜)、8月3日(日曜)は、18歳未満または高校生以下のお子様と一緒にご来館されるご家族の方は、神奈川県立近代美術館の展覧会を無料観覧できるとのこと。詳細はHPなどで確認して下さい。

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2008年6月25日 (水)

音楽:コムラード マンドリン アンサンブル 第36回定期演奏会

  指揮      飯塚幹夫・日高哲英
  演奏      コムラード マンドリン アンサンブル 

  会場      トッパンホール(P列19番)
  公演      2008年6月22日
  鑑賞      2008年6月22日14時~15時50分(休憩10分)

 このアンサンブルは1973年に発足した社会人主体のアマチュアのマンドリンアンサンブルです。年配の方も多いようですが、長いこと楽しんでこられたのでしょうか。作曲家・鈴木静一作品の全曲演奏を目指すことが基本コンセプトのようですが、素晴らしい目標だと思いました。調べると結構作品数も多そうです。既に第36回定期演奏会ですが、これからも長く続くことでしょう。

 マンドリンは、私にはなじみの薄い楽器です。と言って聴くだけの素人ですが。ヴィヴァルディの「マンドリン協奏曲」「2つのマンドリンのための協奏曲」がレコードライブラリーに含まれていますけどあまり聴きません。レコードだと音量を他楽器に合わせて補正すると思いますので、どのくらいの音量かも定かでありません。生演奏を聴いたのは今回が初めてでした。

 マンドリンとは単一の楽器と思っていましたが、マンドリン族としていくつかの種類があるようです。参考のため当日の編成を記しておきます。
   マンドリン(第一・第二)  各パート7
   マンドラ・テノール     6
   マンド・チェロ       4
 他に、ギター(11)、コントラバス(1)、フルート(2)、オーボエ(1)、クラリネット(2)、ホルン(1)、パーカション(4)、ピアノ(1)です。管楽器、パーカッション、ピアノは曲に応じて出たり入ったりでした。それにしても結構大編成です。

 当日演奏された曲は次のとおりです。
   (1) モーツアルト:歌劇「後宮よりの逃走」序曲
   (2) ファルボ  :田園写景
   (3) カタロニア民謡(編曲:日高哲英)
           :Ⅰ 盗賊の歌
           :Ⅱ アメリアの遺言
           :Ⅲ 聖母の御子
           :Ⅳ 鳥の歌
           :Ⅴ 糸を紡ぐ娘
   (4) 鈴木静一  :バリのガムラン
   (5) 鈴木静一  :マーチSIS
   (6) 鈴木静一  :交響詩天草キリシタン
  そしてアンコール
     L・バンスタイン:アメリカ

 「田園写景」、マンドリン曲のようですが、情緒がありました。 「カタルーニャ民謡組曲」、素朴で美しかった。「アメリアの遺言」「鳥の歌」以外は初めて聴きましたが。
 「バリのガメラン」、ガメランを描写していて面白く感じました。雰囲気がでていました。
 「マーチSIS」、「お使いは自転車に乗って」「タバコ屋の娘」と言ってお判りになるかたはそこそこにお年を召されていると思いますが、ここは思わず笑いが出てくるような楽しさです。
 「交響詩天草キリシタン」は、フルメンバーで荘厳に演奏されました。
 「アメリカ」、楽しかったです。バーンスタイン、実演に接する機会はありませんでした、好きな指揮者でしたけど。久しぶりに思い出しました。

 立派な演奏会でしたけど、私なりの希望を。

 マンドリンは繊細な楽器で音量も小さいようなので、各パートもう少し多いほうが良いように思いました。メンバーの皆さん、承知のことかと思いますけど。

 マンドリンパートだけの演奏が、1・2曲あっても良いなと思いました。繊細なマンドリンの音色を純粋に楽しめたら。

 お知り合いのご案内で演奏会に出かけました。皆さん、時間を調整しながらここまで仕上げるのは大変だと思いました。私には出来ないことなので本当に敬服します。

 一休みしたら来年に向けて練習が始まるのでしょうね。ますますのご発展を祈念いたします。

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2008年6月22日 (日)

舞踊:ルート

 クリエータ/ディレクター/振付家
         デボラ・コルカー 
 出演      デボラ・コルカー・カンパニー(ブラジル)

 会場      神奈川県民ホール(1階26列21番)
 鑑賞      2008年6月21日16時00分~17時20分(休憩20分)
 公演      2008年6月21・22日(神奈川県民ホール)

 拍手に促されての終了後挨拶、拍手は二拍子に変わりました。なかなか二拍子の拍手になることなどないのですが珍しいことです。お客さんは5分入り程度でしたが、他の公演に比して外人さんが多かったことがあるかも知れません。松沢神奈川県知事も見えていました。この舞台は第15回神奈川国際芸術フェスティバルの一演目でもあります。

 私は欧米以外の芸術シーンに接することがない訳ではありません。しかし、その他の地域はやはり少ない。今回は、ブラジルからの来日のダンスカンパニーという興味もありました。

 「ルート」は1997年初演、今回が日本初演。幾何学模様の舞台背景、これは洋服の型紙だそうですが、それを幾重にも重ねているようです。「ルート」には「根をおろす、定着する、先祖」などの意味もあります。単にルートから発想するイメージより深い意味があるかも知れません。ポルトガル語表記では「ROTA」。前半が「allegro」「ostinato」、後半が「vongoroso」「presto」の4部構成。

 前半はモーツァルトのセレナーデにのって、クラッシックバレーのような踊り。回転するたびにフレアスカートが開いてカラフルな光景が展開されます。しかし、途中に挟まれるコミカルな動作に、デボラ・コルカーのユーモアのセンスが感じられます。鍛えられた身体は、アクロバットのようであり、体操競技者のようでもあります。しかし、身体表現としての強烈なインパクトは感じませんでした。

 後半、舞台上に梯子4脚と大観覧車が現れます。
 二人が対面し、手を相手の肩に乗せて組んだ人の雲梯、その上を一人が歩く。通り過ぎた二人を先回りしてまた雲梯の一部となる、いつまでも続くように感じられます。後半は舞台の垂直方向に向かって身体表現が展開します。梯子4脚で展開される動作は、消防出初式で繰り広げられる町火消しの梯子のりを思わせます。

 ダンサーが次々に取り付いて大観覧車を回転させる場面は圧巻です。一人で、二人で・・・。傾き、逆さになり、バランスをとりながら大観覧車を大きく、小さく揺らす。インパクトはフィナーレに向けてクレッシェンドしていきます。

 全体を通して絶え間ない運動のつながりを感じました。それは様々な事象において生じているのですが、その根源あるいは軌跡。それが「ルート」。少々短絡的でしょうか。

 舞台挨拶で一人取り残され、弾むようにおどけた様に袖に戻るデボラ・コルカー。本人もなかなか魅力的でした。多彩な能力の持ち主のようです。

 本日(6月22日)は15時開演です。横浜・東京方面ならば、まだまだ間に合いますよ。遠来のダンスカンパニー、暖かく迎えませんか。

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2008年6月18日 (水)

路上観察:横浜散歩・港未来21地区臨港パーク(2008.6.15)

1  臨港パークは、港未来21地区の海岸線北寄りに位置します。南側に視線を向けると、ランドマークタワーやインターコンチネンタルホテルが目に入ります。夕方撮影ですが、人が少なくて随分と寂しい光景のようです。いつも多くの人が繰り出していますので、たまたまこんな光景になりました。手前の橋は潮入りの池の入口部分です。この辺り、私が子どもの頃は海の上でしたけど。


2  潮入りの池は、写真手前側から海水(多分)が流れ出て、傾斜を下って海に注いでいます。小魚が見られることもあり、まさに海との境界です。これからは水に入るお子さん増えるでしょう。海辺に架かる石の橋も美しいカーブを描いています。


3  海側に視線を向ければ、ベイブリッジの美しい姿が真正面に見られます。視線を少し右に向ければ大桟橋が、豪華客が停泊していることも結構多いです。


4  山側に視線を向ければ、多少の起伏がある芝生の広場が視線に入ります。寝転ぶも良し、駆けずり回るも良し、お弁当持参でゆっくり過ごすのも良いでしょう。公園の向こうに聳える高層ビルが都会の中の公園であることを印象付けます。

 これから夏に向かいます。涼しい夜の散歩も乙なものです。

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2008年6月15日 (日)

路上観察:鎌倉湖からアジサイの明月院へ(2008.6.14)

 大船駅から鎌倉湖循環バス乗車、今泉不動尊バス停下車、14時30分でした。ハイキングには少々遅い時間ですが、2時間ほどの道のりですからこれでも充分。北鎌倉・明月院のアジサイが見頃のはず、裏山を巡ってからお邪魔しようとの計画です。


 バス停下車して進行方向数十m先のT字路を右に折れ、数分歩くと鎌倉湖正門です。

Dsc_0647  鎌倉湖とは通称、正式名称は散在ガ池森林公園(以下、鎌倉湖とします)です。元は農業用水として利用されたようですが、今はその役割を終えているようです。大船駅から向かう途中に田畑は見かけませんし、むしろ住宅街の中を進みます。都市化が鎌倉湖直前で停止しているようです。

 鎌倉湖内には、管理事務所・トイレ棟とベンチ。そして、都市の一角とは思えない豊かな緑と深い静寂もあります。池をはさむように散策路、「馬の背小径」と「のんびり小径」があります。池から流れ出る小川に沿って「せせらぎの小径」があります。ゆっくり歩を進めながら鳥の鳴き声や葉摺れの音を楽しめます。

 さて、鎌倉湖南口を目指して先に進みましょう。本日は「のんびり小径」を選びました。「馬の背小径」は高低差があって少々難儀です。二つの小路は最後で合流します。


 合流すると程なく鎌倉湖南口に到着します。正門から約30分です。住宅街に出ますが、数十mほど右手に進むと左手に緑道があります。一直線に伸びているのですぐにわかります。

 緑道が山際に突き当ったら左に、すぐ先のT字路を右に進みます。すなわち山際に沿って進みます。すぐに児童公園(原っぱ?)が見えます。児童公園の入口から山際に進むと、天園ハイキングコースへの登り口があります。登ること数分で道はハイキングコースと交叉します。
 鎌倉湖南口からここまで400mほど、案内標識もしっかりしているので、迷うことはありません。

Dsc_0651  ハイキングコースとの交叉点をそのまま直進(南)すると覚園寺から鎌倉宮に至ります。左に進めば(東)天園(六国峠)へ。本日は右(西)に進んで建長寺・明月院を目指します。

 約20分ほどで建長寺・半僧坊の裏手に着きます。明月院の案内に沿ってさらに進みます。間もなく、右手に明月院の標識が現れます。山道には不似合いな階段が住宅街に続きます。正面には山道が続きます。私は山道を進みました。結局は合流(地図上)します。
 建長寺・半僧坊裏手から15分ほどで住宅街に出ます。少し歩くと明月院門前です。


Dsc_0671  明月院に到着したのは16時少し前、夕方なら人出も少なくなっていると思ったのですが、決してそのようなことはありませんでした。アジサイは見頃です。しかし、人の波に漂いながら見る感じで風情は半減します。私も人の波の一部ですから、文句言う筋合いではないのですけれど。
Dsc_0673  明月院を訪れるのは久しぶりですが印象がすっかり変わっていました。アジサイが終えた頃、再訪しようと思いました。



Dsc_0678  この後、東慶寺に立ち寄りました。明月院ほど多くはありませんがアジサイが、そしてあやめが今を盛りとあでやかな姿を見せていました。参拝客はそこそこにいますが明月院とは対照的に、静かな雰囲気が漂っていました。


 写真上から、静寂の鎌倉湖、ハイキングコースで見かけたやぐら、明月院のアジサイ、明月院のアジサイ、東慶寺のアジサイ

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2008年6月11日 (水)

音楽:ヘンデル・ヴァイオリンソナタ第4番

 久しぶりにレコードを聴きました。レコードが数百枚ありますが、最近は取り出すこともありませんでした。音楽は、もっぱらCDをiPodにダビングして移動時に聴く、それがほとんでした。

 どういう風の吹き回しか判りません。突然、レコードを聴こうと思い立ちました。プレイヤーは特に異常なし、アンプはセレクターの接触が悪いのでしょう、雑音がでました。蓋を開いて接点復活剤でも塗布すれば良いのですが面倒くさいので、ガチャガチャと回して強制修復(?)しました。

 先々週、何枚か聴きました。確認すると、きれいな状態にあるもの、多少のカビの生じているものがあります。そこで、レコードクリーナーを新しく購入。蒸留水とガーゼも購入してカビは丁寧に拭く準備をしました。レコードを綺麗にしながら、並んでいるレコードを端から聴こうとの計画です。時間はかかりそうですが期限があるわけでもなし、まあのんびりと昔のことを思い出しながら。って、大した思い出などある訳ないのですが。

 レコードの並びは、大雑把に作曲者年代順(多分)に並んでいます。端はヘンデルです。まずはヘンデルから。

 「オルガン協奏曲・作品4-6:マリー・クレール・アラン(Org)・パイヤール(Cond)・パイヤール室内管弦楽団(Orch)」
 この曲はハープで演奏されることもあります。何よりもラジオ番組の「東京都のお知らせ?」のテーマ曲として使われていました。今も番組はあるのでしょうか、私は知りません。好きな曲です。今聴いてもはずむような楽しい曲です。全集ですけど他曲はパス。

 「水上の音楽:アウグスト・ヴェンツィンガー(Cond)・スコラ・カントルム・バーゼル(Orch)」
 トランペットとホルンとが掛け合いをするアラ・ホーンパイプの印象が強く残ります。吹奏楽で聴く機会が多いです。全曲を通して聴くと、弦も活躍するしみじみとした味わいもある曲です。改めて良い曲だと感じました。船の上でとはいいませんが、広々とした戸外での演奏を聴いてみたいものです。

 「ヴァイオリン・ソナタ集作品1:アルチュール・グルュミオー(Vl)・ロベール・ヴェイロン=ラクロワ(Cemb)」
 作品番号は跳んでいますが、なぜか1番から6番と呼ばれます。詳しい事情は知りません。
 最初に4番が刻まれています。もっとも有名な曲です。しみじみとして、しかも曲想に富んで美しい。ヴァイオリンはつややかで、しかもしっとりした音色。ハープシコードはまさに伴奏、万事控えめで寄り添う感じ。銀の鈴に例えられるハープシコードですが、この演奏はいぶし銀のそれか。
 他の作品は4番ほど印象は強くないですが、それでも味わいがあります。
 レコード・ジャケットに1978印刷とありますので、30年ほど前に購入した筈です。30年の間に聴く耳は肥えたでしょうか。体は肥えても、耳は・・・・、大した変化はないようです。まあめげないで。

 私の中でヘンデルは控えめな印象があります。しかし、聴けばかなり良い。しばらくの間、ヘンデルを聴くことにします。

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2008年6月 6日 (金)

読書:最近の読書から(2008年5月)(2)

4.『Google との闘い』
    J.N.ジャンヌネ著、佐々木勉著、岩波書店、1600円(税別)

5.『へんな子じゃないもん』
    ノーマ・フィールド著、大島かおり著、みすず書房、2400円(税別)

6.『地名の社会学』
    今尾恵介著、角川選書424、1500円(税別)


4.『Google との闘い』

 「Google の 闘い」でなく「Google との 闘い」。とするならば戦う相手は誰か。著者は商業主義だけでは十分でないとして政府の役割を重視する。フランス、ドイツあるいはEU。
 ことの発端は、Google が6年間で1500万冊の書籍、実に45億ページをディジタル化するということ、計画は変化しているけど。何が問題か。グーテンベルクの時代から人びとが編んだ書物は一億冊(西洋で印刷されたでけでも)、そのどれが選択されるのか。Google の検索結果は階層性があり、何ページの検索結果があろうと検索者はほとんど最初のページしか見ない。他も含めて、要は恣意的な操作が行われるのではないかと。
 圧倒的な力の前になす術はないが、果たして政府がそのことを解決するか。私はそれも半信半疑。情報化、どこに向かうのだろうか。

5.『へんな子じゃないもん』

 「へんな子じゃないもん。自慢の子だもん」。病床の祖母に「へんな子をお医者さんのところに連れていくのは、いやじゃなかった?」と訊ねたところ、長い沈黙のあとに返ってきた言葉。著者は米人の夫と日本人の妻の間に生まれた、当時の言葉で合いの子。団塊の世代に属し、現在(2006年時点)シカゴ大学教授。東京に里帰りし、祖母の看病の傍ら祖母・母・親戚・近所との関係あるいは自らの体験を、静かにしかし鋭く紡ぎ合わせたエッセイ。さりげない言葉の中に生きてきた過去の困難さとアイデンティティの不安定さがにじみ出る。
 酒田の土門拳記念館にて、土門自身の著書からとられた解説に著者はたじろぎを覚える。それは、民衆(people)を言い表すのに民族(The people)という言葉を選んだことに。民族の創出は、そこに属さない人びとを創出するのは必然、著者の出自がそのことを敏感に感じ取る。
 原題「FROM MY GRANDMATHER'S BEDSIDE」が邦題「へんな子じゃないもの」。誰が付けたか知らないが、多くの気持ちがその言葉に凝集する。訳者は著者の一回り上の世代、端正な訳文は著者の思いを充分に伝える。あとがきは著者の日本語原文。
 言葉にも敏感であらなければならないと思う。言葉も暴力に加担する。

6.『地名の社会学』

 地名は大切だ。少し知識を蓄えたい。本書は地名に関する二冊目、楽しく読めた。
 私の散歩圏内(2・3時間は平気で歩くが)に久保町がある。箱根駅伝二区の難所・権太坂の少し手前。久保は窪の好字。水がたまると流れ出ない純粋な窪地というより、丘陵地や台地が少し広くなった浅い谷というイメージ。両側に丘陵地があり、それが狭まり、やがて権太坂に至る。ぴたりと当てはまるではないか。
 平成の大合併、市町村名を決める苦労は想像できる。どのようにして決められるか。「合併市町村の文字を合成」「連称地名」「瑞祥地名」など。
 ところで私のブログに時々出る知多半島。その先端に位置する南知多町と美浜町の合併話の際、協議会は新市名を「南セントレア」とした。中部国際(セントレア)空港の南に位置するから。ところが住民の反対が相次ぎ、合併そのものが流れてしまった。普通の良識を持つ住民が見るに見かねて反対したことなのだろうと著者は言う。
 私もそう思う。東は三河湾に面して伊良子岬を望み、西は伊勢湾に面して対岸に鈴鹿山脈を望む美しい町である。とってつけた市名に我慢できなかったと思う。名前を決めるのは難しいが、以前の地名を尊重する気構えが欲しい。
 多くの方に一読をお勧めしたい。地名は宝とを確認するために。

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2008年6月 5日 (木)

読書:最近の読書から(2008年5月)(1)

1.『本と映画と「70年」を語ろう』
    鈴木邦男・川本三郎著、朝日新書110、740円(税別)

2.『港区ではベンツがカローラの6倍売れている』
    清水草一著、扶桑社新書026、720円(税別)

3.『占領と改革』
    雨宮昭一著、岩波新書1048、700円(税別)


1.『本と映画と「70年」を語ろう』

 乾と坤、著者二人の根本思想は対極にある。本書は鈴木の念願が実現したもの、「はじめに」でそう記す。一方、川本は「あとがき」でこの話は正直驚いたと。そして、実現に至った理由を、団塊の世代より少し上の同世代、若いときに新聞社にいた、二人とも逮捕歴がある、と記す。
 タイトル中の「70年」とは1970年代のこと。第一章・赤衛軍事件と全共闘へのシンパシー、第二章・映画・文学に見る昭和史と戦争、第三章・右翼・言論テロ・天皇。そういう時代もあった、私には遠い世界のことであったが。今の若者はおとなし過ぎるか。

2.『港区ではベンツがカローラの6倍売れている』

 第2章・豪邸格差。芦屋市六麓荘町と尼崎市阪神(誤植?阪急となっている)沿線。7年余生活した尼崎が話題で一読。大阪・神戸間の最も山側を阪急電車、最も海側を阪神電車、その間をJRが走る。尼崎市には67軒の銭湯があり、JRより山側に10軒、海側に57軒。風呂無しアパートは銭湯の数に比例するらしい。豪邸との対比である。著者は格差社会は本当に不幸なものかと問いかける。
 第1章から順に、「ベンツ」「豪邸」「クルーザーとスーパーカー」「別荘」「(クレジット)カード」「外国人」「フーゾク」「生活保護」。ここで私が格差と思うのは「生活保護」、最後のセーフティネットのみ。ちなみに生活保護率日本一の大阪市西成区、最低の富山県。
 格差とはどういう意味で用いますか。

3.『占領と改革』

 1945年当時、戦争の帰趨を巡って三つの考え方があった。第一は東条派を中心とする強硬な戦争継続論、第二は昭和天皇も含めた一撃平和論、第三が近衛などの早期平和論。終戦が早まったのはヒロシマ・ナガサキの原爆投下とソ連参戦もあったが、それでも本土決戦に至らない保障はなかった。それが阻止できたの反東条連合の政治指導部がすでに形成され、存在したから。私はなるほどと思った(常識か?)。
 横浜市内に進駐軍がいたころを鮮明に記憶する。市電で三渓園に向かうと本牧辺りは異国であった。フェンスの向こうに広がる別世界。ただし、占領がなくても戦後改革は行われたと言う。その原点は総力戦体制、そういう力はどこかに蓄えられていたのであろう。とりあえず読了したが、良く理解できたわけでない。

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2008年6月 4日 (水)

音楽:ベルディ・歌劇「椿姫」

  演出      ペッペ・デ・トマージ
  指揮      大勝秀也

  ヴィオレッタ  出口正子 
  アルフレード  ドミニク・モラレス
  ジェルモン   牧野正人

  合唱      藤原歌劇団合唱部
  バレー     スターダンサーズ・バレー団
  管弦楽     神奈川フィルハーモニー管弦楽団

  美術      フェッルッチョ・ビッラグロッシ

  会場      神奈川県民ホール大ホール(3階8列48番)
  公演      2008年6月1日
  鑑賞      2008年6月1日15時~17時50分(休憩20分×2回)

 第1幕 ヴィオレッタの館の広間  パリの高級娼婦ヴィオレッタ邸の夜会。アルフレードはヴィオレッタに紹介され、皆の勧めで乾杯の音頭をとる。乾杯済んでヴィオレッタは皆を舞踏に誘うが、めまいを覚えその場に残る。アルフレードは愛を告白。胸の椿を渡して再会を許すヴィオレッタ。

 第2幕(第1場) パリ郊外の別荘  二人が別荘で暮らすこと3ヵ月。ヴィオレッタは金策で馬や馬車を売ろうと。気づいたアルフレードは買い戻そうとパリヘ。彼女のもとにアルフレードの父ジェルモンが訪ね、息子との分かれを懇願、ヴィオレッタは身を引く決意。それを知らないアルフレードは復讐を口走しる。

 第2幕(第2場)フローラの館の広間  フローラ邸の夜会。姿を見せたアルフレードは、ドゥフォール男爵に伴われたヴィオレッタを発見。アルフレードは賭けトランプに勝ち、男爵に無礼な態度。ヴィオレッタは立ち去るよう懇願するが、アルフレードは「借りを返す」と札束を投げつける。男爵は決闘を申込む。

 第3幕 ヴィオレッタの寝室  事件から1ヵ月、病気は進む。暗い病室にぎやかな歌声、今日は謝肉祭。真実を知ったアルフレードが戻り、許しを請う。死期を悟ったヴィオレッタは自分の肖像入りのペンダントを渡し、突然立ち上がる。「痛みが消え、生まれ変わる気がする」と歩き出すが倒れて事切れる。

 3階席はほぼ満席、椿姫の人気はさすが。あるいは藤原歌劇団の人気かも知れません。椿姫といえば「乾杯の歌」となりそうですが、拡張高いアリアも多く、さすがヴェルディ。

 それほど聴いているわけではありませんので基準がないのですが私なりの感想を。
 出口正子のヴィオレッタ、素敵でした。堂々とした歌いっぷりで、そして病気が進むにつれてか細くなる。充分に表現されていました。
 ドミニク・モラレスのアルフレードは、少し線が細い印象でした。あるいはテノールという声のせいでしょうか。
 牧野正人のジェルモンは堂々としていて、大変立派でした。大きな拍手も貰っていました。ひょっとして一番出来が良かったのではないかと思います。

 舞台は前方と中間に紗幕が効果的に使われていました。序曲が演奏されるとき、紗幕の向こうでヴィオレッタの臨終の場面、墓前に詣でる人たちの光景が現れて、物語の結末を予告します。しゃれた演出・美術でした。オペラ、いいですね。段々とのめり込む感じがします。

 この公演は1日限りです。もったいないな。

 タンゴの名曲「ヴィオレッタに捧げし歌」を子どもの頃、何となく聞いていました。伯父の趣味がタンゴだったためです。半世紀を経て、ようやく本物を聴く機会が巡ってきました。役に立つことは少ないのですが、少しづつ断片が繋がり始めています。

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2008年6月 1日 (日)

ご案内:ピアソラ・オラトリオ“若き民衆”放送

小松亮太オフィシャルブログ」に下記案内がありました。

6月2日 午後7時30分からNHK―FMで、オペラシティで演奏したピアソラ作曲の「若き民衆」のライブが全国放送されます。若き民衆以外の曲も放送されるらしいし、是非聴いて欲しいです。


詳細は「NHKオンライン」に下記案内があります。

NHK番組 ベストオブクラシック
 -アストル・ピアソラ オラトリオ“若き民衆”-

チャンネル:FM
放送日  :2008年 6月 2日(月)
放送時間 :午後7:30~午後9:10(100分)
ジャンル :音楽>クラシック・オペラ


私はコンサートに出かけましたが、そのときのブログ記事はここです。

残念ながら放送時間に間に合いそうもありません。残念。
昔ならエアーチェック(懐かしい言葉)するところですけど、今は機器が揃っていません。

コンサートに出かけられなかった方は是非どうぞ。素敵な演奏でしたよ。

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