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2008年6月25日 (水)

音楽:コムラード マンドリン アンサンブル 第36回定期演奏会

  指揮      飯塚幹夫・日高哲英
  演奏      コムラード マンドリン アンサンブル 

  会場      トッパンホール(P列19番)
  公演      2008年6月22日
  鑑賞      2008年6月22日14時~15時50分(休憩10分)

 このアンサンブルは1973年に発足した社会人主体のアマチュアのマンドリンアンサンブルです。年配の方も多いようですが、長いこと楽しんでこられたのでしょうか。作曲家・鈴木静一作品の全曲演奏を目指すことが基本コンセプトのようですが、素晴らしい目標だと思いました。調べると結構作品数も多そうです。既に第36回定期演奏会ですが、これからも長く続くことでしょう。

 マンドリンは、私にはなじみの薄い楽器です。と言って聴くだけの素人ですが。ヴィヴァルディの「マンドリン協奏曲」「2つのマンドリンのための協奏曲」がレコードライブラリーに含まれていますけどあまり聴きません。レコードだと音量を他楽器に合わせて補正すると思いますので、どのくらいの音量かも定かでありません。生演奏を聴いたのは今回が初めてでした。

 マンドリンとは単一の楽器と思っていましたが、マンドリン族としていくつかの種類があるようです。参考のため当日の編成を記しておきます。
   マンドリン(第一・第二)  各パート7
   マンドラ・テノール     6
   マンド・チェロ       4
 他に、ギター(11)、コントラバス(1)、フルート(2)、オーボエ(1)、クラリネット(2)、ホルン(1)、パーカション(4)、ピアノ(1)です。管楽器、パーカッション、ピアノは曲に応じて出たり入ったりでした。それにしても結構大編成です。

 当日演奏された曲は次のとおりです。
   (1) モーツアルト:歌劇「後宮よりの逃走」序曲
   (2) ファルボ  :田園写景
   (3) カタロニア民謡(編曲:日高哲英)
           :Ⅰ 盗賊の歌
           :Ⅱ アメリアの遺言
           :Ⅲ 聖母の御子
           :Ⅳ 鳥の歌
           :Ⅴ 糸を紡ぐ娘
   (4) 鈴木静一  :バリのガムラン
   (5) 鈴木静一  :マーチSIS
   (6) 鈴木静一  :交響詩天草キリシタン
  そしてアンコール
     L・バンスタイン:アメリカ

 「田園写景」、マンドリン曲のようですが、情緒がありました。 「カタルーニャ民謡組曲」、素朴で美しかった。「アメリアの遺言」「鳥の歌」以外は初めて聴きましたが。
 「バリのガメラン」、ガメランを描写していて面白く感じました。雰囲気がでていました。
 「マーチSIS」、「お使いは自転車に乗って」「タバコ屋の娘」と言ってお判りになるかたはそこそこにお年を召されていると思いますが、ここは思わず笑いが出てくるような楽しさです。
 「交響詩天草キリシタン」は、フルメンバーで荘厳に演奏されました。
 「アメリカ」、楽しかったです。バーンスタイン、実演に接する機会はありませんでした、好きな指揮者でしたけど。久しぶりに思い出しました。

 立派な演奏会でしたけど、私なりの希望を。

 マンドリンは繊細な楽器で音量も小さいようなので、各パートもう少し多いほうが良いように思いました。メンバーの皆さん、承知のことかと思いますけど。

 マンドリンパートだけの演奏が、1・2曲あっても良いなと思いました。繊細なマンドリンの音色を純粋に楽しめたら。

 お知り合いのご案内で演奏会に出かけました。皆さん、時間を調整しながらここまで仕上げるのは大変だと思いました。私には出来ないことなので本当に敬服します。

 一休みしたら来年に向けて練習が始まるのでしょうね。ますますのご発展を祈念いたします。

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コメント

悪天候の中遠くまでいらして下さって本当に有難うございました。
こんなに丁寧に感想を書いて頂いて感激です。

>マンドリンパートだけの演奏が、1・2曲あっても良いなと思いました。繊細なマンドリンの音色を純粋に楽しめたら。

お気づきのようにマンドリンが弱いのです。もう少し人数がいてもいいですよね。
なかなか難しいです。
マンドリンアンサンブルなのだからそれらしい曲も欲しい所です。
鈴木先生の曲はほとんどが管や打楽器が入っています。迫力は出ますが、マンドリンの繊細さというのは見えにくいですね。

応援有難うございます。
できる限り続けていきます。
楽しみながら。

投稿: strauss | 2008年6月26日 (木) 19時11分

 お疲れ様でした。雨にも関わらず熱心なお客さんで会場が埋まって、素晴らしい定期演奏会になりました。
 いま出張から戻りました。当日を思い出しながらなんとなく考えていたのですが、私は稽古事が向かないなと。言い訳になりますが、仕事が不規則だから。ですから、時間をやりくりして一つことを成し遂げている皆さんはすごい。
 何でも良いから楽器ができるのは素敵です。リタイアしたら何かやろうかな、時々、ヤマハの店頭でサイレントチェロを眺めます。これなら夜中でも練習できます。目指すは「アルペジオーネ?」、冗談ですよ。

投稿: F3 | 2008年6月26日 (木) 23時50分

冗談でなく是非!
うちの指揮者もチェロをやりたいと、最近しきりに言っていますよ。
合奏となるとなかなか本人だけにとどまらず、仲間がいる以上ストレスも無いとはいえません。(舞台に上がれば全て解消されるから続けられるんですけどね)
でもぽっかりあいた時間、一人で奏でるのはとてもいいと思います。
リタイアしたら始めるじゃなくて、リタイアした時に思う存分弾くために。まず踏み出してみることをお勧めします!

投稿: strauss | 2008年6月27日 (金) 22時04分

 後押しありがとうございます。先のことを考えていると何事も実現は難しいかも知れませんね。
 しかし、思いは指揮者と同じかもしれませんが、パート譜も満足に読めない私ですから、比較されるのもね。と言いながら、ヤマハを覗きに行こうかなと思う私です。

投稿: F3 | 2008年6月30日 (月) 01時07分

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