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2008年5月24日 (土)

路上観察:横浜散歩・根岸森林公園から本牧山頂公園へ

 「森林公園」は、横浜駅・桜木町駅あるいは根岸駅から発車する市営バス「滝の上バス停下車」。私は横浜駅発の市営バスで少し手前の「山元町二丁目バス停」で下車、進行方向右手の道を進みました。今は森林公園に続く裏道の感あり。しかし競馬場華やかりし頃はむしろ表通りだったと思います、メインスタンド下に続きますから。競馬場は限られた人たちの空間であったのでしょうが、時間はそういうことを忘れさせてしまいます。進むにつれて家並みの上に突き出たメインスタンド搭屋が見え隠れする、美しい光景です。


Img_3119  手前でバスを下車したのは、森林公園の北西に位置する「地蔵王廟」を拝観させて頂こうと思ったからです。地蔵王廟は在日中国人の皆さんの墓地。牌楼門で、中国系であることは一目瞭然。現に中華系の皆さんの信仰の場所ですから外側をそっと観させて頂きました。異国に眠る多くの故人は祖国に戻りたかったでしょうか。



Img_3125  たびたび訪れる森林公園に向かいます。10分も歩かないうちに到着します。
 競馬場跡の一部は青々とした蔦で覆われ、3月掲載の写真とは大違い。何かとっても新鮮な印象を受けました。園内を散策・小休止。



Img_3144  磯子方面に向かう不動坂を下ります。「山手のドルフイン」を過ぎてから信号のある十字路を左折、閑静な住宅街を10分程進むと「白滝不動尊」の裏手に着きます。本日は裏から失礼。



 森林公園は滝の上バス停下車でした。地名は伊達ではありません。滝の上の滝は、白滝不動尊の滝です。滝は上下二段です。下の滝は高さ20m、幅5m、市内で最も見事な飛瀑だったそうです。しかし、丘陵地帯が開発されて水源を失ったために今はか細い水が落下するだけです。上の滝は行場の雰囲気も漂わせていますが、いまは人影も見えません。


Img_3148 根岸の工場地帯あたりは埋め立てですから、その昔、不動の滝からは海が見わたせた筈です。いまは広がる工場が見えるだけです。世の移ろい、そう言ってしまえば簡単ですけど。
 機会があれば立ち寄って昔に思いを馳せては如何でしょうか。例えば、山手のドルフィンに行く際、バス通りを進まず、多少遠回りですが静かな白滝不動尊経由の道を選んでみては如何でしょうか。本堂の右手から、裏手の道にでて左に進めばドルフィン下に至ります。


 白滝不動尊の階段を降りて、住宅街を左手・本牧方面に暫く歩くと「間門(まかど)」につきます。私の子どもの頃、国道16号を三浦半島方面に向かうと、ここから海の広がりが目に入りました。近所の「三渓園」には海水浴場もありました。
 「谷崎潤一郎・本牧夜話」はこの辺りを舞台にした物語です。原作を読んでいませんが、演劇(2002/12/7~8・大阪市立芸術創造館・第三回クラシックルネッサンス)を観たことがあります。随分とハイカラな雰囲気を漂わせた一帯だったと想像します。


Img_3157  暫くすると本牧の商店街の外れ、アメリカ坂下に到着。坂を上ると「本牧山頂公園」のアメリカ坂口に到着します。入口は5・6箇所あるようですが、私はマイカル本牧口に向けて園内を散策しました。まだ数回しか訪れていないので詳しくはありませんが、木々が多く、都会に残された数少ない自然(手は入っていますが)に触れられます。名前の通り、本牧の商店街の背後の丘陵地帯一帯に広がっています。多少の遊具があり、キャンプ場もあるようですが、あとは広っぱ。道を選ばずに散策するのも良し。



 多少の休憩を含めておよそ三時間ほどのコース。
 このコースのポイントは、根岸森林公園と本牧山頂公園です。両方とも日本離れした雰囲気を漂わせる公園です。なぜか。それは、アジア・太平洋戦争の敗戦後、進駐軍に接収された地域に含まれていたことによると思います。いつの頃までだったか記憶に残りませんが、この辺りは進駐軍(アメリカ軍)の人たちが居住していました。日本の中のアメリカ、いまでも多少残りますが。戦争は最低の外交手段、繰り返してはいけません。そんなことも多少は思い浮かぶコースです。

 写真上から、地蔵王廟、根岸森林公園、不動の滝(上段)、不動の滝(下段)、本牧山頂公園の気になる木

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