路上観察:横浜散歩・山手異人館
JR根岸線磯子行電車が石川町駅を出発するとすぐにトンネルに入ります。そのトンネルの入口付近真上にイタリア山庭園、園内に「外交官の家」「ブラフ18番館」があります。
石川町駅を起点にするならば南口改札を出て下さい。元町方面に少し進むとすぐに、山手本通りに続く坂道があります。そこを右折して道なりに進めば自然とイタリア山庭園に導かれます。ゆっくり歩いて5分ほどです。
イタリア山庭園の名前は、明治初期の頃、この場所にイタリア領事館があったことに由来するそうです。その立地から、横浜の中心部が一望できます。
「外交官の家」は、明治政府の外交官内田定槌氏の元邸宅。明治43(1910)、東京渋谷南平台に建てらたものだそうです。イタリア山庭園にある理由は、平成9(1997)年に横浜市がお孫さんから寄贈を受け、移築復元したからです。重要文化財にも指定されているように、明治期の建築としても貴重なもののようです。
「外交官の家」の裏手に幾何学模様の庭園があります。きれいに整備された庭園は、噴水から流れ出た水が数十mの水路を流れ、水路を中心に左右対称に作られています。何様式と言うか知りませんが、庭園越しに見る「外交官の家」は、一層優雅に見えます。絵を書いている人も多く見られます。
庭園内にはゆったりした時間が流れているようです。ベンチに座ってくつろげば、時の過ぎ行くままに、そんな気持ちになります。私の知る範囲で、横浜でもっともゆったりした場所です。庭園内には「ブラフ18番館」も。
この後、山手本通りに出て「港の見える丘公園」方面に向かって下さい。順に、「ベーリックホール」「エリスマン邸」「山手234番館」「山手111番館」が道の左右に見えてきます。そして、「港の見える丘公園」の入口右手に「イギリス館」。
随分と昔のことです。「イギリス館」で開催されるサロンコンサートに良く出かけました。いまでも記憶に残るコンサートは、外は雪景色、演奏されたのが「ビバルディ・四季」、演奏は東京ゾリステンだったと思います。本当に今は昔。
「港の見える丘公園」に入り、「フランス領事館跡」を見ながらフランス山を下れば、そこは元町。元町を抜けて石川町に戻るのも良し、山下公園から港未来21地区まで足を延ばしてJR桜木町に至るも良し。連休の一日、出かけて見ませんか。
写真は上から、「外交官の家・表側」「外交官の家・裏側」「庭園」「ベーリックホール」「山手234番館」
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