美術:東京都現代美術館・川俣正・通路
会期 2008年2月9日(土)~4月13日(日)
休館日 月曜日(2月11日は開館、12日は休館)
開館時間 午前10時~午後6時(入場は閉館の30分前まで)
入場料金 当日 一般1000円、パスポート券 2000円
鑑賞日 2008年2月9日
公式HP http://www.kawamata.mot-art-museum.jp/
初日に鑑賞です。私にとって珍しいこと。
観終えて何となくひらめきました。約2ヶ月余の会期中に内容は随分と変化するのだろうなと。逆に言えば変化を楽しむ。もし変化しなければ、それは川俣正の裏切りではないかと。いいよ、また出かけるよ。そうだ、パスポート券を購入しておくべきであったな。
ベニア板に簡単な脚をつけた簡易な壁、色さえ塗られていないこの壁が館外から連なっています。この壁の連なりで通路を構成しています。通路は入り組んでいて、通過しない部分があったかも知れません。辿って行くと中庭(添付写真)にもでます。小雨がぱらついていました。冷たい風も感じました。
しかし、通路に作品が展示されているわけではありません。通路の切れ目から覗く内側の空間、そこをラボと言い、制作活動が、あるいは同時進行のワークショップが公開されています。そして、通常の展示壁面などに過去のプロジェクトの写真や模型なども展示されていました。
込み入った路地の裏や突き当たりに何が隠されているか、強い興味を抱く気持ちが私にはあります。そのような気持ちに対する川俣正の一瞬の提示。一瞬の提示ですから次々に変化するでしょう。あるいは自分なりに何かを探して下さい、ということでしょう。
会期中の「通路トーク(Cafe Talk)」のテーマは次のように予定されています。
2月9日(土) 映像は「通路」である
2月10日(日) 川俣正は「通路」である
2月11日(祝・月) 建築は「通路」である
2月16日 炭鉱は「通路」である
2月17日(日) 医療は「通路」である
2月23日(土) 美術館は「通路」である
2月24日(日) アーティストは「通路」である
2月24日午後2時、他は午後3時から、要確認
通路トークとは、地下のアトリュームに作られた「通路カフェ」の前で開催されるプレゼンテーションのこと。それにしても、全体を見るとつかみどころが無いような感じですね。「通路」という言葉は多義です。芸術から受け取るものは多様です。
この企画展を楽しむためには「参加意識」「柔らか頭」、そして「繰り返し(変化を楽しむ)」が必要と思いました。
私の文章だけでは何も判らないでしょう。だまされたと思って出かけてみませんか。日曜大工で出来てしまうベニア板の壁が、美術館の中に連なる様を見れば、現代美術なんて簡単じゃない、と思えます。そう思えなくても私は責任を取りませんけどね。
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