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2008年1月18日 (金)

美術:国立国際美術館・30年分のコレクション展

  会期   2007年12月18日(火)~2008年2月11日(月・祝)
  開館時間 午前10時~午後5時、金曜日は午後7時まで(入館は閉館の30分前まで)
  休館日  毎週月曜日
       ただし2月11日(月・祝)は開館
  入場料金 当日 一般1000円
  鑑賞日  2008年1月14日

 名古屋から九州への移動途中で大阪下車、近郊で寮生活する息子と食事でもしようかと。堂島のJ堂書店で待ち合せ、両者のわかりやすい場所が書店とは・・・。休日で静かな北新地を抜け、曽根崎心中のお初天神(露天神)を案内、思えばお初・徳兵衛の道行きの道筋。曽根崎警察裏の串かつ屋へ。好みで注文、結果、息子は私の倍を食べました。なお、店にご飯ものが無かったので、息子はラーメンでも食べるかと思っていたようです。私は既に満腹で年の差を実感。その後、大阪駅北口のYカメラでLANケーブルの購入に付き合ってもらってから解散。なんの面白みも無い親子のようですが、それはそれで。

 本題が後になりました。息子に会う前の時間、大阪市北区中之島にある国立国際美術館を訪れました。現在の「テーマは30年分のコレクション」。絵・絵・絵・・・、彫刻、彫刻、彫刻・・・との印象でした。

 この美術館は、1970年の大阪万博の万国博美術館の建物を利用し、現代美術を扱う国立美術館として1977年に開館。その後、建物の老朽化等で、2004年11月に大阪の都心・中之島に新築、移転した経歴あり。地下3階の建屋のコンペティションをしていたような記憶がかすかにあります。

 今年が30年目で、収蔵品は絵画、版画、彫刻、写真など約5700点に達したそうです。その中から選りすぐりの400点を今回展示。移動壁などを駆使して展示スペースを確保していました。しかし、展示点数が多いのと動線が複雑なことで、鑑賞には良い条件とは思えませんでした。お客さんもかなり入場していましたので、部分的には雑踏のよう。別の機会にもう一度訪問して、普段はどのような雰囲気かを確認してみます。

 丹念に観る時間もなかったので大急ぎで一周。セザンヌ、ピカソ、佐伯祐三、藤田嗣治、デュシャン、ウォーホル、リキテンシュタイン、草間彌生、高松次郎、横尾忠則、森村泰昌、クリスト、舟越桂、福田美蘭などが目に付きました。

 浜田知明の「初年兵哀歌・歩哨」は小さな銅版画ですが、すぐ目に入りました。戦争の中の一個人、しかも職業軍人などで無い初年兵の切なさが痛いほど伝わってきます。トイレの中でしょうか。大きな眼、そこから流れ出る一粒の涙、喉元に突きつけた銃口、まさに引き金を圧そううとする左足指。次の瞬間は容易に想像できます。国を守るとは何でしょうか。国には、国民が含まれるのでしょうか。一枚の銅版画からさまざまな思いが浮かび上がります。

 直島スタンダードⅡ展などで認識する須田悦弘は見落としましたが、杉本博司は相変わらず水平線の写真。私には、その写真の良さがまだわかりません。いずれ・・・・。

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コメント

ご子息との語らいでどんなことが話題に上ったのでしょうか。
面白みがないとは思えない文章です。

杉本博司の水平線。
眺めていると心が穏やかになる気がしました。
反面ものすごく孤独も感じて。

投稿: strauss | 2008年1月18日 (金) 21時40分

 Strauss さん、こんばんは。
 年はいっていますが息子は新入社員、今夏まで研修のようです。まずは無事に日々過ごしているかと仕事の話題。暫くして関東圏で研修があり少し家に戻るとか。
 前日に奈良若草山の山焼きが終わったので、次は3月の奈良東大寺二月堂のお水取り、正式には修二会の話題。カメラがないなどと私のカメラを狙っているのか。
 酒類ものどを湿らす程度で、主として栄養補給。息子との会話はその程度。もし娘ならどうなるのでしょうかね。
 杉本博司、寂しい感じは受けますね。

投稿: F3 | 2008年1月19日 (土) 00時39分

やはり男同士だと仕事の話が中心になるのでしょうね。
うちの場合、
娘が父親と二人でいる時の会話は聞いたことがないのでわかりませんが、
二人とも話好きなので、たわいもない話題だと思います。

お水取りときくだけで春の匂いがしてくるようです。一度は行きたいと思っていますが。
どんな写真を撮られるのでしょうね。
(カメラが何とか?なった場合)

投稿: strauss | 2008年1月19日 (土) 11時06分

 カメラは、息子も自分の物を持っているのですがフィルムタイプなので、私のディジタル一眼レフを狙っているようです。私が関西在住中、息子が来訪した際に修二会のお松明を見につれて行ったことがあります。修二会・お松明は夜間の法事なので、性能の良いカメラでスナップしたい、ということと思います。
 息子との会話は多くありませんが、最近はテーブルに本が置いてあって、多分読めということでしょう。親を教育しようと思っている節があります。老いては子に従えかも知れません。しかし私は、こっちを読めなどとすぐに対抗心をむき出しにしますので、まだ修行が足りないと思っています。暴走はしていませんが。
 昨日JR名古屋駅構内で、修二会のポスターを見かけました。この時期になると、奈良に行きたいと思う気持ちが募ります。「お水取りとお水送り」のタイトルで、近々、話題を掲載しようと思います。
 息子とはところどころに接点があるだけです。が、それをよりどころにコミュニケーションを維持している、というところです。

 「暴走老人」読了。いま家を出たり入ったりしていますので、落ち着いたら感想をコメントします。

投稿: F3 | 2008年1月19日 (土) 11時43分

親を教育ですか。
どんな本を薦められるのでしょう。
私はあまり子供に薦められたことないな……。

「お水取り」はずいぶん昔NHKのドキュメンタリーを観た時から一度はこの目でと思いながら実現しないでいます。
人が多そうで恐れをなしています。
でも行きたいと言う思いはいつもどこかにあります。
奈良は昔からよく歩いたところなので、余計に。
東大寺にも子供時代は毎年行っていた時期があるのです。
お話がアップされるのを待っています。

「暴走老人」
の感想も、そのうちに是非。

投稿: strauss | 2008年1月19日 (土) 23時46分

 正月に置いていった本は『「科学的」って何だ!・松井孝典/南伸坊・ちくまプリマー新書066』。もっと論理的に考えなさいと言うことでしょうか。何をこしゃくな。
 そのままにしてある本が多いですけど、新書・叢書の類の科学・技術・哲学・思想的な分野でしょうか。純文学はないですね、そこが弱点かと。

投稿: F3 | 2008年1月20日 (日) 23時42分

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