美術:世田谷美術館・鬼才・中島敦と・・・
展覧会名 パラオ-ふたつの人生
鬼才・中島敦と日本のゴーギャン・土方久功
会期 2007年11月17日(土)-2008年1月27日(日)
開館時間 午前10時~午後6時(入場は閉館の30分前まで)
休館日 毎週月曜日
入場料金 当日 一般800円
鑑賞日 2008年1月22日
この展覧会開催の主旨は次のようなことだと思います。
『1941年7月、ミクロネシア諸島のパラオで土方久功と中島敦は出会い、気脈を通じ合わせた。しかし中島は、慣れない島の生活で一年に満たない間に風土病に冒され、来島の翌年・1942年に帰国した。そして12月4日鬼籍に入る。享年33歳。土方は中島と同船して帰国、中島の病床を見舞いつつも、再び南方に渡っていった。そして76歳にいたるまで、独特多岐にわたる創作活動を続けた。』
しかし、二人展を開催する主旨としては弱いように思います。人生の極めて短い時期に親交があったというだけで、芸術上の接点があったかと問えば、私はそれを感じ取れませんでした。
正確に言えば、私は中島敦に惹かれて足をむけたので、土方久功を知りませんでした。新しい発見があれば幸いと思っていたのは事実です。
中島敦の直筆原稿を見られましたが、確認した範囲で神奈川近代文学館所蔵のものでした。文学館は近いのに足を向けないから、それはそれで良かったのですが。
という訳で会期も残り少ないのですが、熱狂的ファンならお鑑賞を勧めします。普通の方なら、少し難解な企画のように思いますので覚悟してお出かけください。
私は中島敦全集も読みかけになっているので少し刺激になりました。近いうちに再開しましょうかね。
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